2021年にmonogataryに投稿した物語です。
お題:ふしぎなともだち
『うちゅう人が 出た』
ぼくには、スケッチくんと いう、えが じょうずで おもしろい ともだちが います。スケッチくんは こんな 人です。
●名まえ:スケッチくん。
ぼくと おなじ 一年二くみです。
●とくちょう:ぼうしを かぶって いて からだが にじのように きれい。
おなかと せ中:えのぐで できて いる。
手と 足:ふでや いろえんぴつで できて いる。
おしり:けしゴムで できて いる。
●とくいな こと:スケッチ。
ぼくたちが たのむと、しゃしんのように ほんものそっくりの えを、十を かぞえる あいだに かいて くれます。
たんにんの 林先生の えを かいた ときは、スケッチくんは、えの うしろに かくれて 林先生の はなしかたの まねを します。そっくりなので、ぼくたちは 大わらいします。
●にがてな こと:しっぱい。
えを かきまちがえたり、十を かぞえる あいだに かきおわらなかったり すると、とても あわてます。そして、しっぱいを かくす ため、えを おしりの けしゴムで けそうと します。
ぼくたちは、スケッチくんが おしりの けしゴムを つかわないように、気を つけて います。えを たのむ とき、どんな えなのかを わかりやすく はなして、スケッチくんが かきまちがえないように します。じかんが かかる えの ときは、うたを うたうように、コーラスを 入れたり、ダンスを 入れたりして、ゆっくり 十を かぞえます。
一年二くみに いい ことが あったので おはなしします。
ぜんこくの 小学校から えらばれた 一年生が 日本人うちゅうひこうしの 田中さんと おはなしできる ことに なりました。インターネットで うちゅうと 小学校とを つないで おはなしを するのです。その ようすは、テレビで ほうそうされます。 林先生が もうしこむと、ラッキーな ことに、一年二くみが えらばれたのです。
ぼくたちは いちばん、さいごに しつもんを します。それなのに、はじまる まえから ドキドキして いました。
林先生は、ぼくたちよりも ドキドキして いました。その ため、ぼくたちの じゅんばんが もう すぐ はじまる ときに なって、「きんちょうして トイレに いきたく なりました。もう がまんできません。」と いって、きょうしつを 出て いって しまいました。
テレビの アナウンサーも、カメラマンも「林先生が いないので こまった こまった。」と いって います。
ぼくは、スケッチくんに こう いいました。
ぼく:「いそいで、林先生の えを かいて。」
スケッチくん:「うん、わかった。」
スケッチくんが、林先生の えを かきました。
ぼく:「カメラマンさん、スケッチくんが かいた えを 林先生の かわりに うつして ください。」
カメラマン:「よし、やって みよう。」
インターネットが つながって、田中さんとの おはなしが はじまりました。
アナウンサーさんが、田中さんに いいました。
アナウンサー:「はじめに たんにんの 林先生を しょうかいします。」
カメラマンさんが、スケッチくんが かいた えを うつしました。 スケッチくんは えの うしろに かくれて、林先生の まねを しました。
スケッチくん:「こんにちは。ぼくが、たんにんの 林先生です。よろしく おねがいします。」
田中さん:「こんにちは。田中です。あれ おかしいな。まわりは いろが ついているのに、林先生だけ、かおも からだも 白と くろだけで、まるで ジャイアントパンダみたいですよ。」
スケッチくんは、いろを ぬりわすれて いたのです。スケッチくんは、しっぱいしたと おもって、おしりの けしゴムを つかいそうに なりました。このままでは スケッチくんの おしりが テレビに うつって しまいます。
ぼくは、カメラの まえに 立って えを かくしました。
ぼく:「田中さん、すみませんが、十を かぞえる あいだ、まって いて ください。」
そして、ぼくたちは、ダンスを おどりながら、十を かぞえました。カメラマンさんが、その ようすを うつして くれました。十を かぞえる あいだに、スケッチくんは いろを ぬりおわりました。
カメラマンさんが スケッチくんの えを うつしました。
田中さん:「わあ、林先生が、カラーに なって、かっこよく なりました。みなさんの ダンスも すばらしかったです。」
そう いって、田中さんは はく手を して くれました。林先生が いない ことは ばれませんでした。
ぼくたちは、田中さんに しつもんを しました。
ぼくたち:「うちゅう人は いると おもいますか?」
田中さん:「見た ことは ありませんが、ぼくは、うちゅう人は いると おもいますよ。」
いちばん ききたかった うちゅう人の ことが きけました。十を かぞえる ダンスに じかんが かかったので、たくさんの しつもんは できませんでしたが、ぼくたちの しつもんは ぶじに おわりました。
すべての おはなしが おわりました。ほかの 小学校の 一年生が じゅんばんに あいさつを した あと、もう 一ど ぼくたちも あいさつを して、テレビほうそうは おわります。
さいごに、ぼくたちが テレビに うつって いる ときに、トイレに いって いた 林先生が、「おそくなって ごめんなさい。」と いいながら きょうしつに 入って きました。そして、スケッチくんが かいた 林先生の えの となりに ならびました。
田中さんが おどろきました。
田中さん:「ひゃーっ、林先生が 二人 いる!」
スケッチくんは ぜんぜん わるく ないのに、田中さんを おどろかせて しまったので、じぶんが しっぱいしたと おもって、おしりの けしゴムを つかいそうに なりました。このままでは スケッチくんの おしりが テレビに うつって しまいます。
ぼくは、スケッチくんの おしりを まもろうと おもって、こう いいました。
ぼく:「まえから いる 林先生は ほんものです。あとから 入って きた 林先生は うちゅう人で にせものです。」
そこで、テレビほうそうが おわりました。
「テレビに うちゅう人が 出た!」
たくさんの 人が そう いいました。日本だけで なく、せかいじゅうが 大さわぎに なりました。
(おわり)





