今年になって、郷里から帰ってきて、近所の神社(亀戸浅間神社といいます)お参りにも行き、本も何冊か読み(でも、大きな本はやはり進みません)、車の中でCDも聞き、CDショップでCDも買い、喫茶店にも行った。そしてティファールという湯沸かし器とスリッパを3足買った。その間に1/4に3時間ほど会社にも出ました。また、ギターの練習もすこしやれた。子ども(二人います)も、デートやフットサル(たぶん)、カウントダウンコンサートやバイト等で家には殆どいなかった。心配事はいろいろあるのですが、とりあえず普通の日々でした。これこそが充実した新年なのだろう。

●文章のみがき方/辰濃和男/岩波新書文章をみがく
著者は辰濃和男(1930~)で、東京生まれ、東京商科大学(一橋大学)卒、朝日新聞記者を経て、1975~88年、「天声人語」を担当。93年退社という経歴(らしい)。HPで検索するといろいろなブログで引用されている。この方の息子(元朝日新聞記者)に対する非難中傷もある。
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本の構成は、下記です。
I章/基本的なことを、いくつか
1)毎日、書く、2)書き抜く、3)繰り返し読む、4)乱読をたのしむ、5)歩く、6)現場感覚を鍛える、7)小さな発見を重ねる
II章/さあ、書こう
1)辞書を手もとにおく、2)肩の力を抜く、3)書きたいことを書く、4)正直に飾りげなく書く、5) 借りものでない言葉で書く、6)異質なものを結びつける、7)自慢話は書かない、8)わかりやすく書く、9)単純・簡素に書く、10)具体性を大切にして書く、11)正確に書く、12)ゆとりをもつ、13)抑える
III章/推敲する
1)書き直す、2)削る、3)紋切型を避ける、4)いやな言葉は使わない、5)比喩の工夫をする、6)外来語の乱用を避ける、7)文末に気を配る、8)流れを大切にする
IV章/文章修業のために
1)落語に学ぶ、2)土地の言葉を大切にする、3)感受性を深める、4)「概念」を壊す、5)動詞を中心にすえる、6)低い視線で書く、7)自分と向き合う、8)そっけなさを考える、9)思いの深さを大切にする、10)渾身の力で取り組む
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私はこの本をハウツーものとして購入したのですが、読んでみてこの著者は立派な凄い人だと思った(そして、いい人に出会えたと思う)。つかみ所のないふわふわとした印象の中で、ついつい話に引きずりこまれてしまい、いろいろな方の文章論を引用しながら「人生のみがきかた」を教わってしまうというもの。私が一時期めざした技術文書の書き方とは、異なる世界です。「いろいろな方の文章論」と書きましたが、私にとって参考にならないと感じるところもあった。ただ、著者が凄いのは、どんな人の引用も、(たぶん)同じ目線でいいところを淡々と書いているところです。その平易さが著者の人柄というか人生に対する姿勢を感じた。
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ほんの一部ですが、抜き書きです。
●低い視線で書く
「白人は天地を眺めるのに、けっしてひざまずこうとしない。上の方から見下ろすのだ。かれらはアリの重要性を認めない。蜘蛛の巣の美しさを見ようとしない。・・・コオロギの鳴き声なんか聞きたくもないのだ。」・・・大地に腹ばいになりアリやクモや土壌生物の動きをみてこそわかるのだ。だから、文章でも・・・ということらしい。
●繰り返し読む
村上春樹は、アメリカの大学で日本文学を教えていたとき、①繰り返し読む、②その本を好きになる努力をする(冷笑的にならない)、③疑問点を並べることを「真剣に本を読むにあたって、常に心掛けている」らしい。

●買ったCD(新宿高島屋のHMVにて)
フルトヴェングラーのCDは、来週頃に台東区中央図書館に行って捜そうと思っています。昨日、身近な人と行ったデパートで下記のCDを買った。これは、年末の恒例で、身近な人とお互いプレゼントの交換をすることになっていたんですが、昨年できなかったので昨日CDを買ってもらいました。私は、その2倍で(訳の分からない)美顔液らしきものをプレゼントをしました。割があわないのですが・・・。
●フレスコバルディ/トン・コープマン/サン・ベルナルディーノ大聖堂の歴史的オルガン/1000円
鈴木雅明のブクスデフーデのオルガンを買おうと思いましたが無かったので。
●コレッリ ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ集/寺神戸亮他/1000円の20%引き
●クリスマスオラトリオ/アーノンクール/SACDハイブリッド/3800円のところ20%引き
まだ、聴いていないのですが、プレゼントでもらえるので気楽に買いました。SACDプレーヤーはまだ持っていません。

●借りたCD(江東区城東図書館にて)
●ツエートマイア・カルテット/バルトーク、ヒデミット弦楽四重奏曲
●ドビッシーのピアノ曲/ワイゼンベルク


なお、新年は、すこし、HPのリニューアルを考えたのですが出来ませんでした。
・・・ということで。