前のブログでogawa-jさん(バッハの生き字引のような方)からいろいろとコメントを頂き、ほんとうに感謝しています。史実に係わるところは、ブログといえども(ちゃんと)「裏」を取る(というあたりまえのことの)重要性を感じました。学生の頃すこし楽器(ギター)+αをかじりましたが、ブランクがあって、いろいろCDなんかを聞き始めたのはここ10年です。まあ、日々勉強中の身ですが、こうやって、ものの見方を直していただける方がいるのは、世の中みんな仲良くなってしまったこのごろ、なかなかいないので、ほんとうに感謝します。あ、いつも苦言を言ってくれて、ありがたい人は、もうひとり身近にいました・・・。

●きょうは、すこし話題を変えて
図書館で音楽の本を借りるとき、ついでに"宮崎駿の雑想ノート"というCDを借りています。昨日、このシリーズのCD2巻を借りたので、図書館にある全10巻のうち5巻借りたことになる。宮崎駿は兵器を書くとき、その内部構造もちゃんとイメージしているところがお宅というもの。でも、彼はやはり"なにか"を持っている。また、このCDを聴いて、"朗読(劇)"の難しさと面白さを感じた。

●カテリーナ古楽合奏団
首記のCDの最初と最後に出てくるこの音楽に惹きつけられた。このような古楽合奏団は、宮廷というより民衆の中で生きていたのではないだろうか。また、ドラマの中にも、ときどきリュートなどが使われ、その演奏もうまい(プロだから当たり前かも知れないが)。この、合奏団のCDがあったら(買って)聴いてみたい気がした。とにかく、このドラマとセットで効果を上げている。というか、この合奏団の音楽を聴きたくてCDを借りているところもある。

●ハンスの帰還
第二次大戦の末期、ドイツがロシアから敗北しつつあるときの、戦車隊長ドランジ大尉、整備兵ハンス軍曹、通信隊員ローザ伍長の物語。宮崎さんの画では、ドランジとハンスは豚で、ローザは(風の谷の)ナウシカ。メインは、敗走過程の戦場でのハンスのローザに対する淡い恋であるが、その通奏低音は、以下のすべてのCDに共通するが"戦争の無意味さとむなしさ"。声優は、ドランジとハンスは西田敏行。

●ロンドン上空1918年
第二次世界大戦のドイツの巨人爆撃機ツエッペリン・シュターケンで、2つのエンジンで一つのプロペラを回すという複葉機。試作を繰り返し、完成した制作されたのは1機のみだった(ようだ)。戦後、連合軍はこの機体の解体を命じ、ドイツは第二次大戦での大型爆撃機の開発に後れを取った(ようだ)。ドラマは、この爆撃機でロンドンの夜間爆撃に行くことになった整備兵ハンス伍長の物語。飛行機の上で、エンストした機首エンジンを直したり、戦闘機の迎撃にあったり、その中で銃撃を受けたところを修理したりしつつ、ロンドン上空で爆弾を落として、帰ってくる。ドラマでは、爆弾が目標に着弾したかは、真っ暗で判らないとしている。

ついでに、今まで聴いた、このシリーズのCDの概要も書いておきます。

●最貧前線
声優はイッセー尾形。第二次大戦の最後のころ、太平洋で米軍機の日本本土爆撃に向かう飛行機を通報する目的で、多くの漁船が徴用された。その漁船には船を所有する漁師一族の男がすべて乗っていた。それなので、米軍に爆撃され沈没すると、一族全ての男が死んでしまう(ことになる)。このような船は400隻徴用され、助かったのは半分程度(らしい)。この物語は、徴用船の船員だった生き残りが、戦後だいぶたった後に語る話。その船の船長は、伊豆の観光船の船長だった退役軍人、その指揮の下で、米軍の飛行機に被弾した船を助けに行き、その船の機関砲を苦労して自分の船に付ける話や、襲撃してくる飛行機と戦った話などがメイン。全登場人物を、イッセー尾形が演じていて、それがうまい。

●高射砲塔
声優は大竹しのぶ。現代に生きる骨董店の売り子だった若い女性が、お客からもらったある町の写真集(だったか)に導かれ、不思議な高射砲塔がある町にたどり着く。そこでは、残った高射砲塔を守っている老人で元高射砲の射撃手と、その町で戦争中に娘を亡くした老婆と会う。高射砲の射撃手は、戦争中、話をしたこともない娘に恋をしたが、爆撃の中でその娘の家を誤射してしまう。その恋を、大竹が演じる若い女性が写真集と共に思い出の中で結びつけるというもの。大竹の演技(?)は”かまトト"という感じもするが、美しい話。

●あとひとつ
実は、佐野史郎が声優をやっているCDも聞いています。タイトルを忘れたの、次の機会(全10巻聞き終わったとき)、ブログに書きます。

これを書いていると、また彼のCDを聴きたくなる。実は、朗読は、宮崎さんの物の他、藤沢周平のも聴いている。こちらのほうの朗読は、プロ中のプロの落語家などが話していて、これもなかなかいい。効果音なんかは無いが、しゃべりということの凄さを感じる。ただ、ここまでくると、このブログの趣旨とは異なるので、何も書くことが無くなるまで、取っておきます。

・・・え~と、音楽とはすこし異なりますが、音楽周辺のCDの話でした。