忙しさと天候不順で風邪をひいた。すこし熱があります。会社の女性は、みんな麻疹ではないかとこわがり近づきません(もともと近づきませんが・・・)。というのは、上司が麻疹で2週間休んでいて、麻疹の潜伏期間が1~2週間なので・・・。

●カサド・無伴奏チェロ組曲/藤村俊介
藤村2
先週、駅のCDショップでこのCDを買いました。3000円なので躊躇しましたが、実は2~3週間前にもこのCDを試聴していて、もう一度聴きたくなりつい買ったものです。なんというか、チェロという楽器の良さがそのまま引き出されている。このCDは、カサドの他にバッハの無伴奏チェロ組曲1番と3番が入っています。レーベルは"マイスター・ミュージック"で、マイスターとあるようにドイツの録音マイスターの資格を日本人として初めて取った人が作った会社らしい(福田進一も1枚出しているようだ)。なお、言わずもがなですが、ガスパール・カサドは、セゴビアの親友であり、奥さんは伝説のピアニスト原智恵子です(おばさん的興味です)。藤村さんの演奏は、バッハを含めてことさらに劇的にではなく(私の独断では)おおらかに弾いていて、NHK交響楽団の次席チェリストという2番手らしい好感のもてる演奏で気に入っています。このイメージをノーマル・スタンダードにして、他の名手がどのようなところを"強調"して弾いているかを捜すのも面白いかも知れない。カサドの曲もこのCDで初めて全曲を聴いたのですが、(ときどき聴きたくなるような)いい曲です。

●意味がなければスイングはない/村上春樹
haruki2
先の日曜から図書館で借りて読んでいます。クラシックのネタも3つ入ってる。彼らしくて面白い言葉は、「ソフトな混沌」、「シンプルな意味の難解さ」です。この好みは、私が感じたギタリスト"アダム・ホルツマン"や先に挙げた"藤村俊一"にも通じるかも知れない(のではないか)。この本は、着眼点、切り口が面白く、おそらく、そのネタの情報を良く調べている(作家だから当たり前ですが・・・)。ついつい引込まれてしまい、その結果として、挙げられた人の曲を聴きたくなる。そうおもいつつ"あとがき"を読むとやっぱりそうでした。彼は、「感じたことを一端くずし、ばらばらにし、それを別の観点から再構築することによってしか、(音楽の)感触の骨幹は伝達できない。・・・・とりあえず全力を尽くした」と記しています。なお、この本は2005年10月の出版なので、そろそろ文庫になって出てくると思う(たぶん)。そのときには、購入してもう一回読んでみようかと思っています。

今日はカゼをひいているので、1日の動きが鈍いです。まだ、朝の感覚です。