歯医者に行くと、保険で直しますか?

と聞かれるでしょ、

保険じゃなくて自費で直す場合

今は、メタルボンド(ポーセレン焼き付け冠)や

ジルコニアとかイーマックスなんかで修復

それらは、次回にして

 

保険で直す場合の前歯の作り方を紹介

下顎の3と3(両側の糸切り歯)が支台歯となり

前歯4本が欠落した症例

 

歯科用語で、正中線から後ろに向かって1・2・3と数える

子供で最初に生える6歳臼歯は、前から数えて6番目だから『6』

親知らずは8番目なので『8』と言う

従って親知らずが1本もない人は下顎の正中線から左右に7本

ずつ生えるから下顎だけで14本 上顎も同等になるから

上下で28本 親知らずが全部生えると32本が普通の状態です。

 

まずは上の模型にワックスアップをおこない

下地の金属のデザインを決定し、変形しない様にそっと抜いて

クリストバライト系の埋没材に埋没させます。

其処にロストワックス法で金銀パラジウム合金を鋳造します。

ロストワックス法で鋳造したばかりの状態

金もどんどん高値となり、金属代が保険適用では賄いきれない

状態となり歯科医院は、大赤字となっているのが現状です

もう少し、料金を上げてもらえないと・・・我々も厳しいです。

 

下地の金属を適合させ レジンが食い付きやすいように

アンダーカットを縦方向に沢山いれます。

ポーセレン焼き付け冠と異なり 

保険の硬質レジンは、科学的に接合しない為

機械的に接合させるのです。

1本1本の中心に向かって切込みを入れて行きます。

金属の厚さは、薄いところで0.1~0.3mmしかないので

メタルディバイザーを使い厚みを量りながら切り込みます。

 

私のテクニックは、なるべく剥離しない様に保険適用外の

ハイブリットレジンを使い(赤字覚悟)下地の食い付きを強固に

します。

画像はハイブリットのインビシブルオペークを塗布したところ

 

集中した為、途中画像を取り忘れ・・・ただ盛りつけた状態

途中オペークを2度塗布(金属色が見えない様に)光重合し

その後 先に歯の部分の象牙質をチューブに入ったレジンを

ナイフで盛り付け整形・光重合し、エナメル質を盛り整形し

光重合して

完全に歯の形にした後 歯茎を足し、重合ました。

 

若い時に歯を抜いたため 歯槽骨が下がり過ぎた患者さんで

歯の形状でだけでは、不自然になるために歯茎を足しました

歯茎部分はオプション扱いとなります。

形体修正・研摩後

程よく歯に透明感が出ています。

入れ歯ではないので、取り外しができない為

自浄性を良くするために 

歯茎の下は丸めてブラッシングが出来る形状にしています。

口腔内では、下唇で歯茎までは見えないそうです。

 

 

装着の画像はありませんが、患者さんにも

綺麗に入ったそうです。

 

チャンチャン♬