westallisjpの部屋
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Milwaukee...11

8時少し前に突然店の電話が鳴り響いた。 僕たちはカウンターに集まりみんなでアメリカに留学していた当時のくだらないことを笑いながら話していた。
「僕がでるよ。」 電話の一番近くにいた僕があわてて受話器を取った。
「はい、コーヒー・トレーダーです。」 何度もこう言っているので朝早くてもまずかむことはない。 今回もちゃんとかつ舌よく言えた。
「おはようございます。 こちら『ライフ・イン・ナゴヤ』の高野といいますが、田中さんはお見えになりますでしょうか?」
「私が田中ですが。」 雑誌社からの電話だった。
「おはようございます。 あの今駐車場を探していまして、多分あと5分後にはそちらに到着すると思います。 申し訳ございませんが、もうしばらくお待ちいただけますでしょうか?」
「うちは全然構いませんよ。 ゆっくり事故らないように来てください。 お待ちしてますから。」 
「ありがとうございます。 それではすぐに向かいますのでよろしくお願いします。」
僕は受話器をゆっくりとおいた。
「誰から?」 気になった顔でタカシが尋ねた。
「取材の人だよ。 今駐車場を探してるんだって。 あと5分くらいで来るって言ってたけど。」
「なんか緊張してくるね。 こんなの初めてじゃない。」 キョウコが言った。
「でもマサは前に取材受けてるでしょ、ロトのことで。」
「あの時ってヒロミはもう日本にいたっけ?」 僕はヒロミの方に向きなおった。
「あの時はまだみんなミルウォーキーにいたでしょ。 違ったっけ?」
「マサは結局スプリング・セミスターが終わってから名古屋に来たんじゃなかったっけ。 だったらまだみんなはこっちに戻ってきてないよ。」
「そうか。」 
「で、インタビューはどうだった? 緊張した?」
「別に普通だったよ、キョウコ。 ただまだお金が口座に入っていなかったから、ちょっと半信半疑なところはあったけどね。 逆に僕が記者の人にそこらへんの自分でもよくわかってないところを質問したりして。 いろいろ教えてもらって、お金がもらえることも確認してもらったし。 そんでインタビューは別にテレビで流れるわけでもなかったから、割と冷静にできたと思うよ。」
「そうだったんだ。」 僕はこのインタビューについてあまり覚えてはいなかった。 ただロトに当たったいきさつと夢について質問されたのは覚えているのだが。 今日もこの話をする予感はあった。

Milwaukee...10

ケイコちゃんは7時過ぎに現れた。 今日はいつもよりも気合の入った化粧をしている。 やはり昨日行った買い物といい、今日の姿といい、取材を意識しているのは誰の目から見ても明らかだった。 
「おはようございます!」 元気よく入ってきた。
「ケイコちゃん、かわいいじゃない。 昨日いいのが見つかってよかったね。」 ヒロミが声をかけた。
「ありがとうございます。 でもお兄ちゃんにいろいろ言われると思ってこれでも目立たないようにしてきたつもりなんですけど。」
「うそだろ、ケイコ。 それで十分だよ。 俺とマサはいつもどおり店のロゴが入ったTシャツを着るんだから。 ケイコも着替えたらいいじゃん。」 
「えーっ、今日はいいでしょ。 ヒロミさんやキョウコさんと一緒にいるから。 だって取材に来るのはお昼前でしょ。 ちゃんとランチになったらシャツに着替えてそっちを手伝うからね!」 そう言って僕にウィンクをした。
「ケイコちゃん、今日はBLTサンドウィッチだからあんまり時間もかからないし11時からでいいよ、こっちを手伝うのは。」
「マサさん、サンキュ!」 ケイコちゃんは走りながら店の奥に入っていった。
「マサ、とりあえず店は今日、ランチから営業だからタマちゃんたちが来るまでゆっくりしようか。」 タカシがカウンターにいる僕の横に来た。
「そうだね。 じゃあ取材陣が来るまでゆっくりしますか。」
「今日は何人で来るかきいてる?」 ヒロミが言った。
「タマちゃんが言ってたのはインタビューをする人が一人と撮影の助手として雑誌社の若手が二人だって。 みんなコーヒー好きらしいからこっちに到着したらまず一杯飲んでもらおうかと思って。」
「ここまで車なの? 駐車する場所がないんだけど。」
「大丈夫だよ、キョウコ。 若い人が二人いるからこの先の駐車場に入れて荷物を運ぶんじゃない。 それにそんなに重い荷物もないと思うし。」
「じゃあ大丈夫だ。 それと私、友達に雑誌に載るって言っちゃったよ。 この際だから暴露するけど。」 笑いながらキョウコが言った。
「みんな浮き足立ってるね。 これからだよこのお店をみんなに知ってもらうのは。 今まで通りがんばってやっていけばいい感じだし。 とにかく笑顔でみんながまた来たくなる場所にしていけばいいから。」
「タカシ、いいとこ突いてるね。 ザッツ・ライトでしょ。」 これだからタカシは頼りになる。 あらためてそう思った。

ロト6

もうロト6を買い始めて2年ほどたちます。
ほとんど毎週木曜日にチャンスセンターで購入しているのですが、
最高は数字3つ。
いつか高額当選する夢を見ています。
僕がよく買いにいく場所は名古屋駅の地下。
スタバのならびにあるところです。
宝くじのほかに映画の前売り券やTOTOなんかも売ってます。
なにげに2回ほどロト6で高額当選を出している場所なんですよ。

今日は当たるかな。

Milwaukee...9

「これどこのサイト?」 ヒロミがそう尋ねるや否や僕がキョウコよりも先にこう答えた。
「E!ニュースだよ。」
「じゃあガセネタかもってこと?」
「どうなんだろ。 2ちゃんのソースはどこ?」
「私も朝ちょっと見ただけだからソースはわかんない。」 ヒロミはそう言った。
「僕もメル友から知らされただけだし。 ちょっと心配だね。」
「まぁ、安心してよ。 来たら、来たで会いに行けばいいじゃん。 来なかったら店を閉めなくてもいいだけの話しだし。 みんなヨン様に群がるおばちゃんみたいだよ。」 タカシが冷静に言った。
「ホテルで出待ちはしないけど、撮影はめちゃ見たいじゃん。」 
「明日になればわかるでしょ。 朝『めざまし』でやるんじゃない。」
「そうだね。 そんなことより準備を始めますか。」 こんな感じでいつものようににぎやかな朝が始まった。

Milwaukee...8

「おはよー! 今日のいい香りさせてるね。 私にも一杯くれない?」 眠そうに目をこすりながらヒロミが入ってきた。 「マサ、今朝2ちゃん見た?」
「見てないよ。 店にも今日は早めに入ったし、時間がなかったから。」
「タランティーノなんだけど…」 僕はヒロミを言葉をさえぎった。
「知ってるよ! 今月末に来るんだって。 行っちゃうよ、会いに。」
「私も行くからね、絶対。」 これが僕に負けず劣らずのファンの意見だ。
「でもキョウコも行きたがらない? だってあいつもかなりの映画好きだよ。 覚えてる、みんなでジャッキーブラウン観に行ったの?」
「忘れるわけないでしょ。 公開初日の金曜日に観に行って、その後で『LIXX』でアイスクリーム食べたよね。」 僕たちが留学していたのはアメリカ、ウィスコンシン州にある第一の都市、ミルウォーキー。 ここは酪農やビールで有名な都市だ。 日本ではあまり知られていないがオートバイ・メーカーとして世界中に知れ渡っているハーレー・ダビッドソンもこの街で生まれた。 この酪農で有名な都市に、美味しいアイスクリームの店が多いのは決して偶然ではない。 僕たちが当時通っていた映画館『Downer Theatre』の通り沿いにあるこの店には映画の後で必ずといっていいほど通っていた。 もちろんアイスクリームもよく食べたし、お腹がすいているときには、この店自慢のスープやサンドウィッチも注文した。
「そういえばよく行ったよね。 めちゃなつかしいよ。 じゃあこの際、店をしばらく閉めてみんなで撮影とか見にいっちゃおうか?」 知らぬ間に僕もかなりテンションがあがってるみたいだ。
「タカシも来る?」 
「俺はいいよ。 実はタランティーノ結構苦手でさぁ。 『レザボア・ドッグス』で耳を切ることあったじゃん。 マジで失神するかと思ったよ。 パスします。」 コーヒーを入れながらそう言った。
そんな感じで話をしているとキョウコが入ってきた。
「おはよー!」 いつもどおり元気のいい挨拶だ。 「みんな聞いた?」
僕たちは顔を見合わせて大笑いだった。 「タランティーノでしょ?」
キョウコは何で笑ってるのという不思議そうな顔をしながらタカシがいるカウンターに入っていった。
「ゴメンね、キョウコ。 今その話をみんなでしてたもんだから。」 ヒロミがカウンター越しにマグを抱えながらそう言った。
「そうなの? それなら早く言ってよ。 私だけが知ってると思ってネットからプリントアウトしてきたのに。」
「マジ? ちょっと見せてよ。」 僕はヒロミがかばんから出した何枚かのA4サイズの用紙に飛び掛らん勢いで駆け寄った。

Milwaukee...7

僕は必死にケッタをこいでいた。 20メートルほど手前に信号がある。 それを曲がるとすぐに僕たちの店”Coffee Trader”がある。 僕は赤信号で止まると時間をチェックした。
「まだ6時半前だけどタカシはもう来てるんだろうな。」 僕はこうつぶやくと信号待ちをしているリーマンやOLたちを眺めた。 みんな忙しそうに交差点をわたっている。 髪の毛がボサボサの20代風のリーマン、まだ化粧をし終えていない20代後半のOL。 缶コーヒーを飲みながらかなりのスピードで歩いている40代の男性。 さすがに名古屋駅の近くにこの時間に来るとたくさんの人たちを観察することができる。 僕がその人の群れに気を取られていると目の前の信号が青に変わっていた。 ゆっくりとケッタをこぎ始め、角を曲がると案の定店の看板がもうすでに表に出してあった。
「タカシ、知ってたけど早すぎるよ。」 僕は笑いながら店に入っていった。
「いいじゃん。 だってこうでもしないと落ち着かないからさ。 マサもコーヒー飲む?」
「今朝はなに飲んでるの?」 僕たちの間では暗黙の了解がいくつかある。 そのうちのひとつがこれだ。 一番に出勤してきた人間がその日店で出すコーヒーを決めることができる。 ひそかに『やられた』と正直思った。
「実はこの間ネットでオーダーしたハワイのコナコーヒーがまだ開けてなかったのを思い出してさ。」
「マジで? 今日はタランティーノのサントラを店内でかけようと思ってたのに。 やられたよ。」
「残念でした。」 笑いながらタカシは手に持っているCDを僕に見せた。 「この日のためにジェイク・シマブクロの新譜を店に置いておいたんだよね。」
「わかったよ。 僕の負けです。 じゃあ一杯ちょうだい。」
「オッケー! 今日はどのマグで飲む?」
「今日はせっかく初取材だからコーヒー・トレーダーでもらったものにするよ。 ひょっとしてタカシもそうだったりして。」
「やっぱりマサはよくわかってくれてるね。 ずっぽしそのとおりだよ。」
「それじゃあ7時までに店の用意を終わらせますか。」
「そうだね。」

Milwaukee...6

今朝は5時半には起きていた。 タカシのことを馬鹿にしていた僕も、実はかなりの心配性だ。 ただ僕より心配性のタカシがいるのでなんとか自分で気持ちを抑えているだけなのだ。 ベッドからすばやく起き上がると足早にトイレに向かった。 そして軽く顔を洗うと部屋に戻ってパソコンを立ち上げた。
「よかった、メール届いてるよ。」 僕はほっとした。
「マジで? タランティーノ日本に来るんだ。 どうしよう、店をタカシに頼めるかな? でも行くと一週間くらいは見てたいし。 でも、まだ決まってないから心配することはないか。」 独り言を言いながらコーヒーを入れにキッチンに向かうと『燃えよ、ドラゴンズ』の着メロがけたたましく鳴った。 
「おはよう! やっぱり起きれたよ。 かなりの心配性だね、おれは。」
「朝から元気だね、タカシは。 それよりさ、ビッグニュースなんだけどタランティーノが来るらしいんだよ。」
「名古屋に?」
「違うよ! まあ来るかも知れないけど。 来るのは東京だよ。 なんか、日本で撮影するみたいだよ。 今月末には。」
「それホント? じゃあ、マサ行っちゃうの?」 さすがは親友のタカシだ。 完璧に読まれてる。
「うん、行きたいんだけど。 いい?」 遠慮がちに尋ねてみた。
「みんなにも聞かなきゃいけないけど大丈夫でしょ。 でもヒロミは一緒に行くっていいかねないよ。 かなりのタランティーノ・マニアだし。」
「それはあるかもな。」
「そうだよ。」 一瞬会話がそこで途切れた。 「ゴメン、今朝電話したのは言うことがあったんだよね。」
「なに?」 僕には全然見当がつかなかった。
「実はケイコが今日は朝から来るって言うことをきかないんだよ。 しかも昨日栄に服を買いに行ったって。 信じられないよ。 雑誌に載る写真なんて小さいものなのに。」
タカシの妹のケイコちゃんは平日のランチ中に毎日手伝いに来てくれている。
「いいよ、タカシ。 ケイコちゃんはいつもがんばって助けてくれてるから。 みんなで撮る時には全員揃っていたほうがいいしね。」
「それはそうだけど、あいつめちゃ張り切ってるんだよね。」
「昨日帰ってから知ったの?」
「違うよ。 昨日マサと電話で話してからなかなか寝付けなくて。 それでタマちゃんにメールしたんだよね。 そしたらそうやってタマちゃんが教えてくれて。 ランチが終わった後に買い物に行ったらしいよ。」
僕はニコッと微笑んだ。 「ケイコちゃんらしいじゃん。」
「それはそうだけどね。 それじゃあ用意するよ。」
「じゃあ店で。」 僕は携帯をテーブルの上に置き、またキッチンに戻っていった。

Milwaukee...5

送信者:quentin rules
日時:xxxx年xx月xx日 0:58
件名:ビッグ・ニュース

今は朝だよね。 
実はかなりやばいことになったよ。
何だと思う?
昨日アメリカのタランティーノのファンサイトで掲示板を何気なく読んでたら、チョーびっくりしたよ。
今度日本で映画を撮るみたいだよ。 しかもロケハンに東京に来るんだって。
僕は行っちゃうよ、仕事休んでも。 
ドラちゃんはどうするの? お店はあると思うけど、やっぱ行く?
はっきりしたことはわかんないんだけど多分今月の末には来るって。
そのサイトはかなり信憑性が高いし、クエンティン自身もたまに書き込みに来るからガセネタではないと思うんだよね。
明日の朝には『とくだね』でデイブがこの話するかもね。

それと取材楽しみだね。
それって地元の情報誌に載るのかな?
そこのサイトを教えてくれたらすぐにでもチェックするよ。
ドラちゃんのサイトにもたくさんのお客さんから取材について書かれていたじゃん。
なかには取材日に来る人もいるみたいだし。
がんばってください。

それじゃあまたタランティーノの情報が入ったらメールします。

Quentin Rules

Milwaukee...4

シャワーから出てくると部屋に帰ってから20分が経過していた。 僕は濡れた体を神経質気味にじっくりタオルで拭くとテーブルに置いてあるノート型パソコンの電源を入れた。 
「忘れる前にメールしとかなきゃ。」 そうつぶやくと何を書くのかを考えた。 僕が日本に戻ってきてから約1年になる。 店を共同経営しているみんなと出会ったのはアメリカの留学先だった。 日本に5年ぶりに戻ってきたときに最初に買った電化製品がこのパソコンだ。 どんなものでもよかったのだが、家電量販店の店員の勧めでこれを購入した。 そしてあるサイトである人と知り合いメールを交換するようになった。 もちろん僕たちはお互いの名前も知らないし、そしてそんなことは別にどうでもいいことだった。 同じような夢を持った人で、アメリカ留学時代の親友を思い出せる人と出会えただけでうれしかった。 僕たちは毎日欠かさずメールを交換していた。 
「とりあえず明日のことを教えておかないと。」 僕はキーボードを叩き始めた。

メールを書き終えると突然僕の携帯が鳴った。 ドラゴンズファンの僕の着うたはもちろん『燃えよ!ドラゴンズ』だ。 タカシからだった。
「ゴメン、こんな遅くに。」
「別にいいよ。 どうした?」
「明日なんだけど、一応朝起きたら電話してくれる? やっぱ起きれないと困るから。」
「大丈夫だって。 タカシみたいな心配性だったら目覚ましなしでも起きれるよ。」 心配性のタカシは昔から大事な日には必ずといっていいほど5時前には起きている。 アメリカで一緒にTOEFL(Test Of English as a Foreign Language)を受ける朝もそうだった。
「サンキュ。 これで安心して寝れるよ。 それじゃまた朝ね。 おやすみ!」 そう言うと僕に何も言わせずに切ってしまった。
僕は携帯を切った後、パソコンの電源も落とした。 

Milwaukee...3

僕は暗くて幅の狭い道を通るときでもあまりケッタの速度を緩めない。 それはいつも同じような名古屋の道を走っているからでもあり、走行中にテンポの速い音楽を聴いているからでもある。 この夜は”NO PLAN”ファーストアルバムから、ふかわりょうミックスの”CO CO JAPAN”を連続して聴きながら帰ってきた。 マンションの前まで来るとケッタからすばやく降り、エレベーターに向かった。 いつもであればこの時間にはウォーキングを終えたばかりの二人のおばさんに出くわすことが多い。 この日もその例外ではなかった。 
「こんばんは。」 僕は先にエレベーターを待っている彼女たちを見つけると軽く会釈をした。
「田中さん、いつも遅くまでお仕事ご苦労様。」 かっぷくのいい山田さんの奥さんが笑顔で答えてくれた。 二人はいつもどおりタオルを首にかけ、スウェットの上下で立っていた。 僕が二人の前まで歩いてくるとちょうどエレベーターが1階に到着した。
「じゃあ、お先にね。 おやすみなさい。」 山田さんと、その隣の鈴木さんがそう言って中に入っていった。 律儀にも上がっていくエレベーターの中からも二人は僕に手を振ってくれていた。 僕の住んでいるマンションのエレベーターは中が見えるように扉がガラスでできている。 防犯のためだと聞いたことがある。 もうひとつこのエレベーターは午後11時を過ぎると自動的に各階止まりになる。 これも防犯のためだが9階に住んでいる僕にとってはたまに辛い時がある。 この間もおしっこを我慢しながら何とか耐え切った。 苦い経験だ。 だからできるだけ11時までには帰宅するように心がけている。 この日は運よく10時にここに着いた。 数分彼女たちが上がっていってから待つと、
ようやくまた僕の前に下りてきた。 僕はケッタを中に入れ、9階のボタンを押した。