うつっぽくてダイエットもうまくいかなくて悩んでいました | ハイヒールで綺麗に歩くビューティウォーキング | 姿勢・歩き方・所作で綺麗になれる

ハイヒールで綺麗に歩くビューティウォーキング | 姿勢・歩き方・所作で綺麗になれる

正しい姿勢・綺麗な歩き方・品のよいしぐさを身に付け、ハイヒールをエレガントに履きこなせるワンランク上の大人の女性に変身!動画撮影サービスで確実にレベルアップ。ウォーキングビューティスクールは東京・原宿で開催。

うつ病と満腹中枢

「心の具合が悪いです」
「食欲もおかしくて、満腹中枢が分かりません。」

--------

生徒さんからこんなお悩みメールをいただき
私の過去を思い出しました。


私も4年前、そんな症状だったことがありました。
私は19歳からずーっと一人暮らし。
10年、15年と経つうちに、カサカサカサカサと、
何か心の澱が降り積もっていました。

何か無理をしている自分、変に強がる自分、
本気に本音で自分の寂しさを言えない自分がありました。

--------

19歳のとき東京に初めて住みました。
スタイルがよくてオシャレな
東京の友達に憧れつつも自分なんて
どんな服を着ていいかわからない
(というかそんな考えさえもない)
男性ともろくに話ができない、
ひっこみ事案、
さえない・・・
とう後ろめたさがありました。

大学で新しい友達ができても、
太っていた自分のスタイルに自信が持てず、
表面では仲良く楽しく笑いながらも、
どこか孤独なむなしさを感じていました。

社会人になると、
職場のメンバーとテンションを上げて楽しんだり、
海外旅行で友達をたくさん作ったりメールしたり、、、
「仲村さんて行動的だね、頼りになるね」
男性からは「お母さ~ん」みたいな扱い。

もちろん、アクティブで
そんなアドレナリンに満ち溢れた生活は楽しい。


ただ、
今だから言えますが、
それとは裏腹に、1人ではいられないし、
近くに誰かに支えて欲しい、
心から甘えて悩みを聞いて、
人目なんか気にしないで寄りかかりたい自分がいました。


--------

身内のことを告白すると、
私の両親は、私が27歳のとき離婚しています。
父は高田純二みたなタイプで
真剣な話はできない雰囲気(笑)。

母は私がもの心ついたときから共働きでずっと会社員。
母にメソメソした話をしようものなら、
「私は忙しいのよ!電話代かかるから切るわよ!」と
ものの10分も話さないうちに電話を切るタイプでした。

会うのは年一回くらい。電話も年一回くらい。
帰省したときも、母とは常に学校や仕事は順調、
私はいつも前向きにガンバッている、
という話題しかしませんでした。

(もちろん、両親が健在なだけでも
幸せなことではありますが)

私は母や周りに対して、
妙に優等生でいなければいけないような
気持ちがありました。


子供の頃のような、

一人暮らしが長くなるうち
自宅に帰ったら、
明かりがついていて、
温かいご飯が待っている。

大好きな鳥、
セキセイインコを飼って
ひがないちにち面倒を見て、
絵を描いて、
無意識のうちに心の澱を取り除く・・・。
そんな生活から遠ざかっていたいたな・・・
と感じます。


明確に何が?とは言えないのですが、
月日を減るごとにアレルギーが発生するみたいに、
心のコップがいっぱいになっていたみたい。


--------


そんな心の弱い私は、
大学時代から過食症で、
それをどうにかして挽回すべく、
食べないダイエット、エステ、スポーツクラブ、
そして過食、そんな繰り返しでした。
でも、そんな心の闇を友達にも、
当時付き合っていた相手にも、
母にさえも、
打ち明けたことはありません。


なんだろう?
とにかく、
食べることへの制御がきかない、
でも食べたあとは罪悪感、
醜く太る自分が虚しくて嫌でたまらない。
体重が増えると、
強迫観念にかられたみたいに
焦って・・・

それを打開しようとして、
無理なダイエットや運動を繰り返す、
友人や同僚、彼氏にはそんな醜い自分は見せない。
楽しい輪にいてもどこか空虚感がある。。
そんな感じで19歳からの十数年間を過ごしました。


数年前、会社の上司と何かそりが合わず、
部下の女性との関わり合いにも綻びが出ました。
そんなとき、上司からポロっと言われた一言に傷つき、
それがトリガーになって、
会社でもちょっとしたことで涙が出て、
止まらなくなったことがありました。
一年くらい涙がいつ溢れ出すか分からない、
そんな状態だったでしょうか。


いよいよ、母に電話しました。
ですが母は
「自分が鬱なんて言う人は
はっきりいってそんなに深刻じゃない!」

「あなたはいつまで経っても子供ね。
どうしてそんな子に育ってしまったのかしら」
と私を怒りました。


ただ私は、
「帰っておいで」
「そんな時もあるさ」
と言って欲しかっただけなのに。

--------

一生母には会わない。

初めて、そのあと、死のう、と思ったんです。

そのとき付きあっていた彼には
こんな気持ちを打ち明けられませんでした。
多分話を聞いてくれないと思っていました。

やっぱりまだ少しは生命力があったのでしょうか、
死ぬって勇気がいるな、
とあれこれ方法を考えていたときに思いました。
そういうところがまだ私の生命力なのかな、
と妙な気分になりました。

--------

そのあと、診療内科を受診しました。
診療内科には、20代のギャルっぽい女性、
30代、40代のビシッとスーツを着たサラリーマンで
待合室がごったがえしていました。

こんなにみんな心の病をかかえているのね、
と目をむきました。

診療内科らしく?
先生はラフなチェックの上着にチノパン、
私の心理テスト結果をもとに、

「完璧タイプは心から楽しめないから
鬱になりやすいです。」

と柔らかに言いました。


「鬱は心の風邪みたいなもんです。」

そういわれました。


その後、心理系の本を読みあさり、
心に響く言葉を探し続けました。
ときには宗教系?の説明会にも
足を運んだこともあります。


--------


今振り返ってみると自分の経験値では
食と心のバランスに関して、
確実に言えることがあります。


頭の指令がうまくいかないと、
正常な食欲のコントロールができなくなります。

頭が風邪をひいてネジが狂っているのですから、
理性でどうにかしようと思ってもうまくいきません。

一見遠回りに思えますが、
神経が正常に働くように、
脳を正常にすることに集中した方が早道です。

脳が正常になれば満たされたところで
「お腹いっぱい」と感じます。
それが自然の摂理だからです。


脳はいわば心。


ほんとは、
大人なんかじゃないくせに大人ぶる。
でももう社会人なんだし、
小学生みたいに親におんぶにだっこして甘えられない。
知らぬ間に、なんだか心が引き裂かれそう。


そして心にカサカサと辛いものが
降り積もっていって
いつかコップが溢れる。


どうにかして脂肪を落とそうと
躍起になるより、

自分の心、
がんばりすぎて悲鳴をあげている心、
満たされない心に
目を向けて
メンテナンスした方が
早かった、と思いました。


----------------

私のブログを読んで、
別のご受講生から、こんなメールをいただきました。

「私がまさに職場で同じような経験をしました。
育児休業から復職して、メンバーが大きく変わり、
以前と同じように頑張ろう、頑張って
女性たちのロールモデルにならなきゃ、と
できもしないのにがむしゃらでした」

「今は新たな目標ができて、
一筋の光を見いだして
勉強に励んでいます」


-------------------

職場で、上司として、部下として、
男性と同等に認められようとして、

(結婚していれば)
子育て、妻として、
女性として、
若い女性に負けない美を追求して・・・。


完璧主義な性格、
アグレッシブな性格。

そんな人は要注意です。

頑張り過ぎです。
どこからそんなパワーが湧いてだぁくるのかと
周りがびっくりするような人は
ときどき心にひずみが生まれます。

---------------------

今よりさらに、認めてもらおう、
尊敬される人になろう、
頑張ろう、
なんて力まなくても、大丈夫です。

相手の期待に100%応える必要はないので
ときには自分の手綱をゆるめてあげてください。

十分頑張ってきたし、
元来、できる人ですから、
それ以上、背伸びをせず、等身大で
リラックスしていきましょう(o^^o)


寂しいなら寂しい、
疲れたなら疲れた、
できないならできない、
やりたくないならやらない。

---------------------

完璧主義や負けず嫌いな人はこんな言葉が大嫌い
(実際私はこういう言葉がなかなか言えませんでした)
ガンバッて無理している自分を褒めて欲しい。
でもなかなか素直に言えない・・・。


「だって、できないんだも~ん♪」
「え~っ♪わかんな~い♪」
「ねぇ~こんなにガンバッたの、
褒めて褒めて~♪」
そんな言葉がすら~っと出てきたら
どんなに気が楽になるでことでしょう。


少し力を抜いて、疲れた心を休めてあげてください。
心が風邪のときはゆっくり休んで、
静養しましょう。

--------

個々人にいろいろな心のひずみがあると思います。
そして他にもすこしずつ複合的に絡みあって、
閾値を超えてしまいます。


すこしずつ何かが、
それは小さいことでも、
他人や身内に打ち明けることも
恥ずかしいくらい
他愛ないことでも、
自分の心を苦しめること。
満たされない想い。


それは、何なのでしょうか・・・?

じっくり考えてみてください。



男性女性に関わらず、
こんな気持ちを体感した人でないと、
相手の気持ちは分からないと思います。
身近な相手が理解してくれるとは
限りません。

相手に、
この経験、知識がなければ対処
しきれません。


--------

また、
ときには、視点を変えて、
「できない人」を演じてみましょう。
完璧なんて目指さなくて大丈夫。

ダメ子ちゃんと思われてもいいのです。
自分で自分を甘えさせてあげてください。


「ゆるキャラ」
「ぬけさく」
「できない人」
「ダメな人」

ときにはそんな自分を
演じてみるのもよいでしょう。

相手の期待に応えること、
無理をすること、
がんばること、
相手に勝つこと、
そんな必要はありません。

相手を落胆させてもいい
相手に勝たせて、
いい気持ちにしてあげましょう。

「ゆるキャラでいる」、
というのは完璧系の人には
難しいのではないでしょうか。


-------------

私は見た目がしっかりしていそうに
見えるらしく?
目標としてはこんな人を
目指したいと思っています。


「実はできなさそうなのに
窮地のときにできる人」

「いつもは頼りにならなそうなのに、
いざとなったら守ってくれる人」

「ほんわかとして、
温かく守ってくれそうな人」

「いつでも懐を開いて、
包んでくれそうな人」


----------------

「準備ができていない試練はやってこない。」
(「きっと、よくなる!」本田 健、サンマーク出版)

きっと、よくなる! (サンマーク文庫)

新品価格
¥648から
(2015/12/25 12:16時点)




数年前、現状を打開しようとして、
私が読んだ本のひとつ。
今でも苦しいときに思い出します。

つまり、試練を乗り越える力を蓄えたから、
あなたにその試練がやってきた、
ということです。

今は辛くて仕方がないかもしれませんが、
試練を乗り越えたあとはご褒美がやってくる。

私は、死のう!と思ったとき、
だったら、やろうと思ってやっていないことをやろう。
とも思いました。

やりたいと思うこと?
自分はどうありたいのか?
リストアップしてみたら本当にたくさんありました。

私がウォーキングをはじめ、web制作、DTP、
カラー、ファッション、などなど、
さまざまなことを手がけるきっかけと
なったのが、数年前のあの
辛いできごとだったのです。

----------------

ウォーキング講師を通じて、
知り合ったブレーン、
メンターの方々、
また、講師でありながら生徒さんに勇気をもらい、
私は本当にたくさんの人に支えられ、
成長させていただいているな、と
感じます。


今では、会社員時代とは異なり、
少しずつ視野が広くなり、
自分軸が増え、
あの経験があったことは
よかったんだなぁ~
と思えるようになりました。

これが、「準備ができていない試練はやってこない。」
という意味なのか、
と今では思います。