We Need Nankoku

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南山国際高校・中学の廃校決定に疑問を持ち、ブログを始めました。

南山国際高校・中学の廃校決定に疑問を持ち、このブログを始めました。
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ていあん
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今回も問題のお金の話しをしたいと思います。

南山国際校の赤字が最も少なかったのは2009年度です。

     赤字(消費支出超過額) 減価償却費をのぞく赤字
2006年度 3億6795万7千円     1億5743万2千円
2007年度 2億5725万1千円      4960万2千円
2008年度 1億3365万3千円      461万4千円
2009年度 1億2300万8千円       1505万5千円
2010年度 1億5973万4千円      5364万6千円
2011年度 1億4990万7千円       4434万6千円
2012年度 1億4657万2千円      4128万4千円
2013年度 1億8833万2千円      8288万9千円
2014年度 2億 873万0千円     1億 561万4千円
(NANZAN KOKUSAI BULLETINより)

減価償却費をのぞくと、2008年度には赤字は461万4千円にまで減っていることには注目すべき事実です。なぜなら減価償却費は将来の校舎建て替えへの準備金といえるものですが、それをのぞけば、南山国際校はもう少しで黒字だったからです。

12月1日の保護者向け説明会でも、財務担当理事から、学校を続けていくためには「黒字は難しくても、赤字の金額が減価償却費の中に収まることが目安」という発言がありました。私立中学高校がもうからないのには仕方ない部分があります※。ですが、赤字額が減価償却費の中に収まる、つまり減価償却費を越えないということは、将来の校舎へのお金の積み立ては無理でも、それをのぞいて黒字ならなんとか経営していける、ということです。南山国際校はあと少しでそうなるところにまで財政状況が改善していたのです。

ではなぜ一時はかなり減っていた赤字が、急に増えてしまったのでしょうか。

もちろん、このあとリーマンショックがおこり、豊田市などからの補助金が大幅に削減されたこともあるでしょう。でも豊田市の補助金が減ったのは1200万円ほどですから、減価償却費をのぞく赤字が1億円も増えたことの説明にはなりません。

鋭い方はもうお気づきのように、原因は生徒数を減らしたことです。そして、南山国際校は理事会の指示で生徒数を減らしたのです。生徒数を減らした理由は「少人数を徹底して質の高い生徒を育てる」ということでした。愛知県からの補助金は生徒数と連動していますから、生徒納付金、つまり授業料や入学金だけでなく、県からの補助金も大幅に減りました。

せっかく赤字が小さくなってきていたのに、赤字が大きくなると分かっていながら規模を縮小するよう南山国際校に指示を出し、赤字が大きくなったら廃校にするとは、むちゃくちゃです。理事会は一体どういう経営方針なのでしょうか。理事会には関係者に対して納得のいく説明をしていただかなくてはなりません。

※同じ南山学園内の南山中学高校(男子部・女子部)や聖霊中学高校も、南山国際校よりは少ないですが、減価償却費を含めると赤字です(2014年度)。
学力選抜を強化し、入学する生徒を減らせば、比較的学力の高い生徒が合格するので、当然全体の成績は上がります。

ところで、日本の教育制度をはなれ、海外で一時期を過ごした子どもが、学力試験で低い点数をとるのは当然のことです。南山国際校設立の目的はいくつもありますが、ひとつには一般の学校では学力的に不都合を感じる生徒を教育することが目的のはずです。海外帰国生にとって南山国際校を卒業するまでの時間は、日本で生きていく力を蓄えるための時間です。南山国際校は、海外帰国生が日本に軟着陸するための学校なのです。

学力の高い生徒だけを入学させることは、その役割を自分から放棄している、つまり自分で自分の存在理由をなくしているように見えます。自分が立っている足下に穴を掘っているようなものです。

それに、学力試験ではかられる学力は、本当の学力なのでしょうか。単に海外生活が長いために点数がふるわないという生徒の中に、すぐれた生徒がいる可能性は十分にあります。南山国際校に長く勤めた教員なら、入学・編入したばかりのころは日本語もたどたどしかった生徒が、卒業する頃には学年を代表するようなすばらしい生徒に大化けした例を少なからず知っているはずです。2013年度から始まった新しい制度は、磨く前の、泥だらけのダイヤモンドの原石をただの石ころとして捨ててしまっている可能性はないといえるのでしょうか。

新しい入学制度は南山国際校にとって、ひいては南山学園にとっても大きな損失を生み出しているように見えるのですが、いかがでしょうか。
南山国際高校・中学の生徒数はこのところ減っています。

2006年 678人  2011年 686人
2007年 685人  2012年 652人
2008年 726人  2013年 591人
2009年 714人  2014年 521人
2010年 707人
(それぞれ5月1日のデータ。 南山国際校ウェブサイトより)

2008年をピークに、それ以後生徒数は2009年12人、2010年は7人、2011年は21人、2012年は34人、2013年は61人、2014年は70人減っています。特に、2013年からの落ち込みが目立っています。

なぜ減っているのでしょうか。少子化の影響はもちろんあるでしょう。生徒募集がうまく行かないのでしょうか。つまり南山国際校は、やはりその役割を終えたということなのでしょうか。

現実は違います。一番の理由は、南山学園理事会が南山国際校の規模縮小の方針を決めたことです。

南山国際校は海外帰国生の受け入れを主な目的とする学校です。帰国する編入生を次々受け入れるため、中学1年は2から3クラスでスタートし、どんどんクラス数が増えて高校3年では4から最大で6クラスにもなりました。2010年、理事会はこれを、1年間の各学年の編入生を5人程度にしぼり、中学2クラス、高校3クラスとしてそれ以上増やさない、と決めました。新しい制度は2013年からスタートということになりました。目的は学校を小規模化して、生徒の質を上げるため、と説明がされました。それにあわせて新しい試みとして、ワールドプラザの開設などが行われました。

だから2013年からの落ち込みが激しいのです。学力選抜は強化され、かつてなら合格していた受験生も不合格となり、ほかの学校に通うことになりました。この生徒数減少は意図されたものであり、南山国際校に入りたかったのにかなわなかった生徒がたくさんいるのです。

一部で、「南山国際校は生徒が集まらなくなって来たから廃校になったのだ」と説明がされたということですが、とんでもないことです。生徒数の減少は「生徒の質の向上」という理由をつけて、理事会が決定したことなのです。