先日、助演女優の黒木華さんがベルリン国際映画祭最優秀女優賞を受賞した作品です。

観ようかどうか迷っていたのですが、TVドラマ「リーガル・ハイ」で「LOVE & PEACE」と言っていた女優さんがどんな演技をしているか興味もありました。

太平洋戦争に進む昭和の時代を背景に山の手の中流家庭を舞台にした物語です。

監督は山田洋次。そして音楽は久石譲。昭和初期のモダニズムの音楽が効果的でした。

さすがです。

寅さんに代表される山田洋次になじみの俳優さんが出演して味のある演技をしていました。

ストーリーは70年前と現在を行き来して、お手伝いさんから見たある幸せな家庭の奥さんの切ない不倫を軸に展開します。


松たか子・・・着物が似合います。

黒木華・・・特に美人とも思えませんが、台詞を言わずに気持ちを表現するところなどなかなかすばらしい演技です。


吉岡秀隆・・・イメージをくずさないぴったりの役柄でした。


妻扶木聡・・・最近映画出演が多いですね。


倍賞千恵子・・・おばあさん役でもなぜか品があります。



片岡孝太郎・・・飄々と演じるところがいいです。
当時のお父さんは家庭では偉かったんだなあと実感します。


昔の東京の家の中はこんな風になっていたのかと懐かしい気持ちになります。


木村文乃・・・かわいい


ほかにも
橋爪功、吉行和子、室井滋、中嶋朋子、ラサール石井、あき竹城、松金よね子、笹野高史、小林稔侍、夏川結衣、米倉斉加年・・・・錚々たる顔ぶれ。

最後に「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートン著)にたどりつきます。
この絵本のお話が好きですので、映画のストーリーとラップして、とてもあたたかい気持ちで観終わることができました。


評価:★★★★☆