邦題:ゼロ・ダーク・サーティ
原題:ZERO DARK THIRTY
2011年5月2日に実行された、国際テロ組織アルカイダの指導者オサマ・ビンラディン捕縛・暗殺作戦の裏側を映画化した作品。
ビンラディン暗殺という事実がわかっていながらも、どうやってそこにたどりついたのか興味をそそられて観てしまいました。
何年もかけて、小さな事実を少しずつ集めて行きながら、ビンラディンの消息を推測していく作業をノンキャリアの女性がやりとげたこともドラマになります。
事実は説得力があります。
157分、身を乗り出して一気に見てしまいました。
しかしCIAの組織力、人材、情報力、テクニックとスキル。
特殊部隊も米軍とは別にCIA独自で持っているようですが、まるで軍隊そのもの。
すごいとしか言いようがない。
CIAは撮影に全面協力しているのでしょうが、きっと映像にはみせてくれないシークレットの部分もたくさんあるのだろうと想像してしまいました。
ただ、この映画はあくまでアメリカの立場でつくられたものであって、アルカイダの側からつくることができたとしたら、結果は同じでも内容は全く違うものになっただろうなと考えたりしてしまいました。
同じCIAの実話でも脱出劇を描いた「アルゴ」ほどの緊迫感はありませんでした。
でも十分に楽しめました。
満足度:★★★★☆