先週木曜日に映画試写会に行ってきました。
以前から、試写会招待にはチャンスのある限り応募していました。
しかし、これが全くあたらない

ところが、今回は当選

しかも、ペアでの招待券

そしてあの池上彰さんのトークショー付き


映画仲間のWTくんに声をかけたら二つ返事で行ってくれることに。

当日は朝から必死に仕事をかたずけ、18時に会社を出て、無料バス
の丸の内シャトルに乗って会場の日経ホールへWTくんと行きました。

日経ビル3階のホールに行ったところ


なんと長蛇の列です


ペアでの入場は二人そろっていないと無効


荷物検査とボディチェックは厳格


カメラ類は持ち込み不可


なんとか中央やや前に並びで2席を確保。

メディアが多数つめかけていました。

開演時間になっても座席のない人がかなりいて、その座席確保の城内整理に手間取って、トークショーの始まりがおくれてしまいました。

池上さんと日経新聞編集委員とのトークショーは20分ほどで、内容は映画の宣伝を兼ねた当時の時代背景や国際情勢をやさしく解説してくれるものでした。

テレビでの語りと全く同じ。
ユーモアを交えたわかりやすい説明でした。
よ~く勉強をしている人なんだと改めて感心。


映画は「アルゴ」

1979年のイラン/テヘランの過激派によるアメリカ大使館襲撃事件の際に、裏口からカナダ大使私邸に逃げた6人の大使館員のCIAによる救出劇を事実にもとづいて制作したもの。

まったくもって奇想天外な作戦をCIAはたててしかも組織をあげて本気で取り組む。
その意外性、命にかかわる緊迫感。
革命防衛軍の驚くべき人海戦術(これ以上書くとネタバレになります)。

1997年になってクリントン大統領が秘密扱いを解除したことで真相が明らかになり、映画化となったもの。

ワシントン、テヘラン、イスタンブールと実際の撮影はできないはずですから、ソックリの街並みや室内はすべて似せてつくったもの。

実話のうその映画をつくるためのうそのスケールの大きさ
映画化にあたって細部まで事実を再現するスケールと緻密さがすごい。

主演のベン・アフレックは冷静でありながら6人の救出に軸がぶれることなく信念を貫く。

状況を見ながら全力を尽くす姿はかっこいいというよりも神々しくさえある。
6人も必死に力をあわせてがんばる。

CIAの総力をあげてのバックアップ。


アラン・アーキン、ジョン・グッドマンらのベテランが脇を固めます。
この二人が作戦成功のカギを握る重要な役どころを演じます。

アメリカという国の外交・軍事・機密・諜報活動などの日本人には現実としてはとらえられない底力を見せつけられます。

試写会ということもあり、気楽な気持ちで観にいったのですが、グイグイと引き込まれ2時間を緊張が途切れることなく一気に観てしまいました。

30年以上過ぎた現代でも、イラン問題の本質は変わっておらず、メディアは報道しない裏で、緊張を強いられながら、日々の諜報活動に携わる人々がいるのでしょう。

実におもしろく、映画として楽しめ、また実話という側面からも非常に興味をそそられる映画でした。

ちなみにベン・アフレックは制作・監督もしており、共同制作者はジョージ・クルーニーです。

評価:★★★★★

劇場で(むりならばDVDになってからでも)観ることをお薦めします。