【題名】ツレがうつになりまして
【監督】佐々部清
【原作】細川貂々
【出演】髙崎家 髙崎晴子 (ハルさん) - 宮﨑あおい 髙崎幹夫 (ツレ) - 堺雅人
髙崎和夫(幹夫の兄) - 津田寛治
栗田家(栗田理髪店。ハルさんの実家) 栗田保男 - 大杉漣 栗田里子 - 余貴美子
ウェブソフト・ラボラトリー(ツレの勤務先) 津田部長(ツレの上司)- 田村三郎
小畑(ツレの部下)- 中野裕太 三上隆(顧客)- 梅沢富美男
加茂クリニック 加茂院長 - 田山涼成 杉浦(患者) - 吹越満
乾坤堂(ハルさんの行きつけの骨董屋) 川路 - 犬塚弘
その他 君塚(ハルさんの連載雑誌「コミック☆キラリ」の担当編集者) - 山本浩司
書店の次男坊(栗田理髪店に雑誌を届ける書店の次男) - 伊嵜 充則
製作年 2011年
製作国 日本
時間 121分
配給 東映
I
【あらすじ】
高崎晴子(宮崎あおい)と高崎幹夫(堺雅人)は お互いを「ツレ」「ハルさん」と呼び合う結婚5年の仲の良い夫婦。
彼女は、家事は苦手、マイナス思考で怠け者ながらも、生真面目なサラリーマンの幹夫に温かく見守られながら好きな漫画を描いていた。
ところがある日、幹夫がうつ病になり、通勤の満員電車にも乗れない状態に。
そんな彼の姿を見て、晴子は自分にとっての幹夫の存在の大切さを改めて感じる。
幹男の変化に気付かなかった晴子は、幹男に謝りながら、「会社を辞めないなら離婚する」と告げる。
幹夫とふたりで治療に手探りで取り組む。周囲の温かいまなざしもふたりの支えになっている。
しかし、貯金も減り、いよいよ困った晴子は編集部へ行き、「ツレがうつになりまして、仕事をください」とカミングアウト。
晴子は新しい仕事をもらい、幹男の体調も徐々に回復していく。
そして彼女は一心不乱に本当に描きたい漫画を執筆し編集部へ持ち込む。
それは、2人の日々を描いた漫画だった。
幹夫は完治してはいないが、人生の危機にのんびりと立ち向かう夫婦の姿が、うつとの付き合い方をやさしく教えてくれる。
【感想】
この映画の楽しみ方は3通りあると思う。
①宮﨑あおいがかわいく、なかなかの演技をしている作品。
②うつ病とはどんなものか、通常の人々の生活とのギャップを楽しむ作品。
③身近にうつ病に関係する人がおり、他人事とは思えず、思いを共有する作品。
私の場合は①が直接の観た動機だが、実は③もあった。
4年前に職場のパワハラでうつになりかけました。
忍耐強く我慢しないで、あっさりとバンザイして会社の診療所に駆け込みました。
看護師さんには、早めに相談に来て正解と言われました。
この作品のツレのようにギリギリまで我慢してしまい、本当のうつ病になってしまうと、治療にも相当な時間がかかります。
私の場合は前うつ症状「なんちゃってうつ」の段階だったので、週に1回の通院と薬で半年ほど治療しましたが、最終的には、職場を異動することで、さらに半年ほどするとうそのように元に戻ることができました。
そんな経験があるので、この作品はぜひ観たいと思っていました。
もちろん宮﨑あおいがかわいいということもありましたが・・・
実話がベースであり、堺雅人は役になりきって壊れかけた自分と葛藤する姿をうま~く演じている。
大河の「新撰組」の山南さんでブレークしたが、幅広い役柄を演じられる俳優と思う。
宮﨑あおいは生活感を感じられる演技でぬくもりが伝わってくる。
本人の葛藤、悩む姿、周囲の人の戸惑い・・・
よくわかります。
幹夫のいう
「あ」・・・あせらない
「と」・・・特別扱いしない
「で」・・・できることをする(できないことは無理にしない)
はまさにそのとおりであり、
ハルのいう「ガンバらないぞ!」ということも非常に重要。
つらいときはがんばらなくてもいいのです。
結果的にうつ病のことをわかりやすく教えてくれる作品でもある。
梅沢富美男の起用は1シーンの出演だが、実にいい。
津田寛治、大杉漣、余貴美子、中野裕太、田山涼成、吹越満、犬塚弘ら脇役もそれぞれ存在感がある。
観てよかったな、と思える作品だった。
評価:★★★★★(ちょっと甘いかな・・・)
【監督】佐々部清
【原作】細川貂々
【出演】髙崎家 髙崎晴子 (ハルさん) - 宮﨑あおい 髙崎幹夫 (ツレ) - 堺雅人
髙崎和夫(幹夫の兄) - 津田寛治
栗田家(栗田理髪店。ハルさんの実家) 栗田保男 - 大杉漣 栗田里子 - 余貴美子
ウェブソフト・ラボラトリー(ツレの勤務先) 津田部長(ツレの上司)- 田村三郎
小畑(ツレの部下)- 中野裕太 三上隆(顧客)- 梅沢富美男
加茂クリニック 加茂院長 - 田山涼成 杉浦(患者) - 吹越満
乾坤堂(ハルさんの行きつけの骨董屋) 川路 - 犬塚弘
その他 君塚(ハルさんの連載雑誌「コミック☆キラリ」の担当編集者) - 山本浩司
書店の次男坊(栗田理髪店に雑誌を届ける書店の次男) - 伊嵜 充則
製作年 2011年
製作国 日本
時間 121分
配給 東映
I
【あらすじ】
高崎晴子(宮崎あおい)と高崎幹夫(堺雅人)は お互いを「ツレ」「ハルさん」と呼び合う結婚5年の仲の良い夫婦。
彼女は、家事は苦手、マイナス思考で怠け者ながらも、生真面目なサラリーマンの幹夫に温かく見守られながら好きな漫画を描いていた。
ところがある日、幹夫がうつ病になり、通勤の満員電車にも乗れない状態に。
そんな彼の姿を見て、晴子は自分にとっての幹夫の存在の大切さを改めて感じる。
幹男の変化に気付かなかった晴子は、幹男に謝りながら、「会社を辞めないなら離婚する」と告げる。
幹夫とふたりで治療に手探りで取り組む。周囲の温かいまなざしもふたりの支えになっている。
しかし、貯金も減り、いよいよ困った晴子は編集部へ行き、「ツレがうつになりまして、仕事をください」とカミングアウト。
晴子は新しい仕事をもらい、幹男の体調も徐々に回復していく。
そして彼女は一心不乱に本当に描きたい漫画を執筆し編集部へ持ち込む。
それは、2人の日々を描いた漫画だった。
幹夫は完治してはいないが、人生の危機にのんびりと立ち向かう夫婦の姿が、うつとの付き合い方をやさしく教えてくれる。
【感想】
この映画の楽しみ方は3通りあると思う。
①宮﨑あおいがかわいく、なかなかの演技をしている作品。
②うつ病とはどんなものか、通常の人々の生活とのギャップを楽しむ作品。
③身近にうつ病に関係する人がおり、他人事とは思えず、思いを共有する作品。
私の場合は①が直接の観た動機だが、実は③もあった。
4年前に職場のパワハラでうつになりかけました。
忍耐強く我慢しないで、あっさりとバンザイして会社の診療所に駆け込みました。
看護師さんには、早めに相談に来て正解と言われました。
この作品のツレのようにギリギリまで我慢してしまい、本当のうつ病になってしまうと、治療にも相当な時間がかかります。
私の場合は前うつ症状「なんちゃってうつ」の段階だったので、週に1回の通院と薬で半年ほど治療しましたが、最終的には、職場を異動することで、さらに半年ほどするとうそのように元に戻ることができました。
そんな経験があるので、この作品はぜひ観たいと思っていました。
もちろん宮﨑あおいがかわいいということもありましたが・・・
実話がベースであり、堺雅人は役になりきって壊れかけた自分と葛藤する姿をうま~く演じている。
大河の「新撰組」の山南さんでブレークしたが、幅広い役柄を演じられる俳優と思う。
宮﨑あおいは生活感を感じられる演技でぬくもりが伝わってくる。
本人の葛藤、悩む姿、周囲の人の戸惑い・・・
よくわかります。
幹夫のいう
「あ」・・・あせらない
「と」・・・特別扱いしない
「で」・・・できることをする(できないことは無理にしない)
はまさにそのとおりであり、
ハルのいう「ガンバらないぞ!」ということも非常に重要。
つらいときはがんばらなくてもいいのです。
結果的にうつ病のことをわかりやすく教えてくれる作品でもある。
梅沢富美男の起用は1シーンの出演だが、実にいい。
津田寛治、大杉漣、余貴美子、中野裕太、田山涼成、吹越満、犬塚弘ら脇役もそれぞれ存在感がある。
観てよかったな、と思える作品だった。
評価:★★★★★(ちょっと甘いかな・・・)