邦題  猿の惑星:創世記(ジェネシス)

原題  RISE OF THE PLANET OF THE APES

監督  ルパート・ワイアット

    2011年  アメリカ映画


1968年の猿の惑星は父親と劇場で観た。

               お父さんのささやかな幸せと抵抗-1964猿の惑星

人間は言葉を持たず、猿が支配する惑星。

設定の奇抜さに驚きました。

日常の人間社会の常識が、常識でない世界。

テイラーが紙飛行機で空を飛べることを説明しても、理解できないチンパンジーの学者のシーンなど、ユーモアたっぷりのシーンもあった。


不時着した惑星が実は核戦争で変わり果てた地球であることを知り、チャールトン・ヘストン演じる宇宙飛行士テイラーがやり場のない思いで声を出して砂浜をこぶしでたたくラストシーン。

衝撃的でした。

43年前は特殊メークが話題になりましたが、映画製作の技術はずいぶんと進歩したものです。

このあと、あわせて5作品を公開のたびに観に行きました。



今回の作品は、それなりにおもしろかったです。

アルツハイマー治療の開発中の新薬。

これがチンパンジーの脳を活性化させ、急激に進化してしまう。
                お父さんのささやかな幸せと抵抗-猿の惑星 創世記①

CGの技術はすごい。
リアルな映像です。

実験動物、家族同様のペット、人間と同じ認知能力のあるチンパンジー。
この葛藤の中から、シーザーは人間に対抗する道を選んだ。
               お父さんのささやかな幸せと抵抗-猿の惑星 創世記②


43年前、まだ米ソの冷戦が存在した当時の人類の脅威は核戦争だっただなぁ、と、感じました。

免疫のない人間社会に次々と感染症が蔓延していくことを最後は暗示して終わる。

今は感染症が脅威だと感じるのは読みすぎか?





色気のない映画で主人公の恋人役以外はほとんど女優は出てこない。
               お父さんのささやかな幸せと抵抗-猿の惑星 創世記③

ハリーポッターシリーズでドラコ・マルフォイを演じたトム・フェルトンが霊長類保護施設の猿を虐待する職員として出演している。

過去のシリーズを観てきたので、その比較でおもしろいと感じた面もありました。

評価:★★★☆☆