フォロー・ミー 原題:The Public Eye

30年以上前の映画(1972年だった、ということはほとんど40年前!)。
舞台はロンドン。
主演はミア・ファロー(ウッディ・アレンの元妻)とトポル(イスラエル俳優、屋根の上のバイオリン弾きのテヴィエ役)とマイケル・ジェイストン。監督は名匠キャロル・リード
ロードショー公開を当時観に行ったもの。
音楽、ロンドンの街を紹介してくれるような映像。

英国紳士を絵に描いたような会計士の夫チャールズ。
形式やしきたりにとらわれない奔放な妻ベリンダ。
妻の素行に疑問を持ったチャールズは探偵に妻を調査させる。
その探偵が腕はいいものの規格はずれのいいかげんなキャラで、トポル演じるクリストフォル。
尾行するうちに、お互い距離を保ちながらも惹かれるものを感じ、目で語り合う。
このときにロンドン中を見せてくれる。クリストフォルが始終かじっているマカロンが粋なポイントになっている。
チャールズとベリンダはそうは言っても本当はお互いにないものを持っていて愛し合っていることにクリストフォルは気付かせるのだ。
コメディではあるが、実態は純愛ものに近い。

この映画、日本ではビデオにもDVDにもなっていない。
数年前にNHKBSでノーカット字幕放送があり、HDDに録画した。

だれかこの映画観た方はいないでしょうか?

小さな作品ですが、脚本がしっかりと練られていて、役と俳優がマッチし、かつ俳優の演技がうまい。こういう心温まる作品が最近はないように思います。アクションや3Dでなくてもこのような作品もまた映画館でじっくりと鑑賞するに値すると私は思います。

日曜日ののTV映画の無神経なカットに頭にきていたら。この映画のことを思い出してしまいました。