4月1日から始まった九州リリースツアーも残すところあと2日。
中牟礼貞則と金澤英明のデュオに、今日はドラムの
石若駿
がゲスト出演です。
会場は、博多西中洲のライブバー「世羅美」。
博多も桜の真っ盛り。会場に着くまでにたくさんのお花見客と出会いました。
じつは、ドラムの石若駿君、一昨日のライブにも呼ばれていました。急遽です。
ファンの方が旅費を出して下さったとか。
昼過ぎに福岡空港着、翌日早朝便で東京戻り。
というのも、駿君は現在、超話題のアニメ「
坂道のアポロン
」のドラム監修と録音をしているのです。
翌週から始まる放映のために、不足部分のレコーディングが控えていました。
従って、また翌日、つまりこの日の午後に福岡着での登場です。
中牟礼さんは、終始いつもと変わらぬマイペース、
「全然疲れてないよ」の口癖が軽やかに飛び出します。
演奏は2回ステージ。
ファースト・セットは、Blues、Oblivion、Moon Glow、Amapola~Blue Moonのメドレー。
中牟礼さんと駿君の年齢差は60歳。しかし、音楽では対等なスタンスで、ダイナミクス、
展開ともに息もつかせぬスリリングな応酬です。
地方へのツアーで楽しみなのは、現地のミュージシャンの飛び入り。
この日は、佐賀県でご住職をされている須古さん(アルトサックス)がゲスト出演。
かつて東京でミュージシャンをしていた須古さんは、
中牟礼さんとのステージで大失敗したのが未だ心残りとか。
リベンジです、と仰っていました。
セカンドステージは、ベースとドラムのデュオでOleo、
中牟礼さんが入ってジム・ホールのナンバー、Waltz in、
アルトサックスが加わってMy One And Only Love、黒いオルフェでした。
会場は、補助椅子も足りないほどで、立ち見のお客様もいっぱい。
熱気に溢れた渋いライブとなりました。
終了後は、博多のボスこと高橋さんのご案内でお決まりの「もつ鍋」と「くじら料理」の大宴会。
駿君は明日学校があるので、コーラを飲んで早寝?の予定です。頑張れ。
演奏旅行中はお酒を口にしない中牟礼さん、今日も我慢。
金澤ひとりでみんなの分を呑みまくる博多の夜でありました。
(ライブレポート:多田鏡子/Studio TLive Records)