こんにちは。保科です。

 

着物スタイル協会での米沢研修旅行③


3軒目 新田さん


紅花染めで有名な新田さんを訪れるのは

個人的には今回でなんと3回目‼️
相変わらず美しい店内と色糸…

古い家屋でもきちんとお手入れされていて
いつきても空気が澄んでいる感じがします。





新田さんは元々武士の出で、
米沢織で袴を作っているお家だったそうです。

広い敷地には
織り機が並ぶ部屋(もちろん稼働中)、
見学者のためのスペース、
反物を見ることができる広間、
そして紅花畑も!

お庭も見事で、半日は居座りたくなってしまいます(笑)
 





米沢の紅花染め

 
紅花染めは山形がおもな産地で、各地で生産されていますが
米沢の紅花染めは、
化学染料が入ってきた明治時代にいったん衰退したものを
昭和20年代に復活
昭和40年代には山形県で紅花が盛り上がり
昭和57年に県花に指定されました。
  
その復活にかかわったうちの1企業が新田。
 
茜や蘇芳で出す赤とは違う
柔らかく可愛らしい赤や黄色は、紅花特有だと思います。



山形の紅花は
4月に種蒔き7月に収穫します。
7月2〜3日柄の半夏生の頃に1輪だけ咲き
その後で周りの花がどんどん咲き始めるとのこと。

なんて幻想的な生態✨



あの鮮烈な赤色を出すには
黄色い色素を出し切った紅餅(花餅)から抽出した染液に
烏梅をお湯に浸して出る上澄み液を出すのだそうです。

さらに10回ほど重ね染めしないと、赤色は出ないも…




2022年公開の映画 【紅花の守人】で改めて知りましたが
鮮やかな紅花染めには 
烏梅(うばい) という媒染剤が必須です。

この烏梅は奈良県の月ヶ瀬で作られていますが
烏梅農家は残すところあと1軒…

梅古庵と伝えられる技術が途絶えることのないよう、祈るばかりです。

 





 

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