こんにちは。保科です。

 

着物スタイル協会での米沢研修旅行②

 
 
2軒目 小松織物工房さん
複数台の織機が数人の織り手さんによって
稼働中のさなかに見学させていただきました。
 
 
 

白鷹紬(白鷹市)

 置賜地方の白鷹市で織られている白鷹紬

 

さらっとした着心地の「白たかお召し」が有名です

 

お召は糸に強い撚りをかけて織り上げるものですが

白たかは普通の10倍の強さの強撚糸を用います。

 

塩沢御召しよりシボが大きいので「オニシボ」とも呼ばれます。

 

 

 

 

 

白たかお召は絣糸も用いて高機で織るもので

絣には「板締小絣(いたじめこがすり)」という技法が用いられています

 

 

板締めは、板に穴をあけて糸(または布)を挟み

穴に染料を流し込んで染色する方法で

なんと飛鳥・奈良時代から使われている染織技法!びっくり

 

夾纈(きょうけち)とも呼ばれました。

 

 

 

 

 

原理は単純ですが

板を締める力加減ひとつで絣が泣いて(にじんで)しまったり

熱湯の染料をかけて染める「ぶっかけ染め」を

いちどに何百回も行うため、板にかかる負担が大きかったり

板の耐久性が弱くなってきていたりと

伝統を受け継いでいくのは並大抵ではないなと思いました…。

 

 

 

ちなみに板締めの板はイタヤカエデで

樹齢200〜300年のものを使うそうです🍁

 

長寿のイタヤカエデを探すのも大変…

 

 

 

 

 

 

板締め小絣は大島からきた職人が伝えた技術、と仰っていました。

沖縄の絣によく似ていたことから

米沢琉球 略して「米流」と言って流行したそうです。

 

人気が出て技術はどんどん高くなっていったそうですが

全盛期のような細かい技術の絣は、すでに製作するのが難しい…

というようなこともお話しいただきました。

 

そりゃそうです。2軒しか残っていないんですから…

その時のご主人の少し寂しそうな顔が印象的でした。。。

 

 

 

 

 

 

ここでは小松さんご夫婦にお話を伺いました。

奥様がとっても可愛らしくてほっこりしました💕

 

織子さんも複数人いらっしゃって、忙しそうに働いていらっしゃいました。

たくさんの人の力で継承されている白たかお召し

応援していきたいです。

 

 

 

 

 

 

 

次は紅花染めの新田さんです。

 

 

 

 

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