手術から10年目の年となりました。
【経過は良好】
この間、定期検査でせっせと大学病院に通っていますが、甲状腺は半年に一度、心臓、肺はそれぞれ一年に一度のペースまで落ちつきました。サルコイドーシスはすっかり慢性化してしまいましたが、悪さはしておりません。健康については問題ないですが、一つ非常に困ったことを経験しました。
【家を買うべさ】
2019年に家を買いました(中古ですが)。この時に持病が原因で保険に入れず一般的なローンを組むことができませんでした。
不動産購入を経験したことがない人は分からないかもしれませんが、家を買う時には一般的に生命保険とセットでローンを組みます。住宅ローンは最長35年の長期に及びますので、完済の前に重病を負ったり亡くなるリスクもあります。そこで生保に同時加入することで、本人が亡くなってもその生命保険料を返済に充て、残された家族は家に住み続けることができる、という仕組みになっているのです。
【難病持ちはローンが組めない?】
生命保険ですので、当然、持病のチェックが入ります。私の場合は、不動産屋さんを通じていくつかの金融機関(SMBC、MUFJ、りそな、浜銀…)に当たってもらいましたが、全てNGでした。しかも理由として、どの病気がまずいのかまでは教えてくれないんですよね。SMBCの支店の人は「甲状腺がんよりもおそらく心サルコイドーシスが難病指定なので問題視されたのではないか」とのことでした。
「難病」というレッテルが人生の現実的なハードルになった久しぶりの経験でした。実際は、元気に生活してるのにね。
【保険無しの住宅ローン】
そこで次善の策として(というかローン組むにはこれしかない)生保に入らずにローンを組むことにしました。できるんかい!という話ですが、この場合、変動金利と固定金利のうち固定しか選べません。
・「変動金利」…日々変わる市中金利に合わせて金融機関が定期的にローン金利を上げ下げします。
・「固定金利」…返済期間中(私は35年です)ずっと一律の金利です。
総じて変動金利の方が利率が低いんですね。特に当時は、日銀のマイナス金利政策が続いており空前の低金利でした。もちろん後々の金利引き上げ(ウクライナ戦争後の今現在がまさにそうですね)は予想されたとしても、元の借金額でがでかいので少しの利率の違いが返済額に大きく響きます。ちょっとでも低いほうが魅力的な訳です。
その状況で、変動に比べると、割高な固定金利を選ぶことになったわけです。ただ良かったのは、低金利時代の影響で、それでもかなり低い金利で借りられました。いまは固定金利は大変なことになりつつありますので、いまから買う人は大変ですね。
【物件選択にも影響】
もう一つのデメリットはやはり、私が死んだ時にローンが返せなくなることです。これは妻と相談した結果、「(私が死んだ時に)売りやすい物件にしよう」ということにしました。売却益で少なくともローンは完済し、妻は実家に帰る、という算段です。
ということで都心に買うことにしました。当時、大船に住んでいて、郊外の暮らしが気に入ってたんですけどね泣。
家探しは私には地獄でした。それだけで10本はブログ書けますが、余り思い出したくないので書きません(悲)。住みたい家の機能、立地、価格の3つをバランスさせるのは容易ではありません。このうち、立地と価格を優先した結果、築30年の狭小中古住宅に行き着きました。場所はとてもいいですが、狭いです。壁も薄い。居間の会話は玄関先にも筒抜けだし、冬は暖房付けてるのに寒く、夏はその逆で汗だくです。死ぬまで住めるのか?という気もするので、これで良かったのか、どうかは…分かりません。
サバイバルは今も続いております。
