今回はリング(指輪)の呼び方・名称についてご紹介致します。
世の中には色々なデザインのリングが溢れていますが、形状や特徴によってリングの名称が決まっている物も少なくありません。
ブランドやメーカーによって若干使い方が異なることもありますが、その一部をご紹介していきます。
画像は全て自社製品となりますので該当する名称に完全に当てはまっていない物もあるかもしれませんが悪しからず。
1. 平打ちリング
断面が長方形で表面は平らな形状のリングです。そのデザインから石留めのないデザインも多く見かけますが、画像は平打ちリングをベースに石留めをしたペアリングとなります。
2.甲丸リング
表面がカーブを帯びた形状で断面はカマボコのようになっています。シンプルな物ではマリッジリングでも多く見る形状ですが、甲丸リングの上に石座があったりモチーフを乗せたりと様々なデザインに活用されています。
3.平甲丸リング
2.の甲丸リングよりも若干平たくなったリングです。こちらもシンプルな形状ではマリッジリングで多く採用されるデザインで、画像のリングは直線的な平甲丸ではなく、リングに少しだけヒネリが入ったデザインとなります。
4.月甲丸リング
リング上部が大きく広がった形のリングです。裏側は地金を削って肉抜きをするケースが多いのですが、そのボリュームが故に最近では採用されにくいデザインかもしれません。
5.ソリテールリング
比較的大きな石を1粒留め、エンゲージリングを強く連想させるリングの形状です。画像は4本の立て爪で石留されていますが、某ブランドの6本爪のセッティングも有名ですね。
6.エタニティリング
リング一周に石留めを行うのでスタートとゴールが無く、"永遠"を連想させることから結婚記念日のプレゼントとして送られることもあり、そのデザイン性から普段使いにも適しています。
7.ハーフエタニティリング
6.のエタニティリングの石が半分になったリング。永遠というテーマからは外れてしまいますが、石数が少なくなる分リーズナブルな価格となります。また、石のことを気にしないのでサイズ直しが容易です。
8.V字リング
名前の通り V の文字を連想させる形です。画像は甲丸をベースとしたV字リングですが、平打ちをベースにしたV字や石座やパールで構成されるV字リングも度々目にします。
9.ドームリング
ドームのように盛り上がった形状となっており、4の月甲丸に割りと近い形状。画像のような大きなパールや、多い目の石を使用したデザインは見かけますが、あえてこの名称を採用する人は少ないかもしれません。
10.取り巻きリング
メインとなるセンターストーンの周りを多数のメレ石で取り囲んだデザイン。画像はセンターがカボションですが、大きめのラウンドブリリアントカットのダイヤをセンターに使用したエンゲージリングでも度々採用されるデザインです。
12.中石リング
センターストーンとなるメインの石があり、その周りや両脇に更に石を留めたタイプです。11.の取り巻きリングも言ってみれば中石リングと呼べ、他にも様々なデザインに当てはまるためあえてこの名称を採用する人は少ないかもしれません。
13.一文字リング
同一、もしくはほぼ同一サイズの石を一列に並べたタイプで、石が一列であれば一文字、三列になれば三文字リングと呼ばれるようですが、こちらも敢えてそう呼ぶ人は少ないと思います。
14.シグネットリング
ヨーロッパ貴族が各々の紋章やイニシャル、シンボルを彫刻したリングを指し、地金への彫刻だけでなく、宝石に彫刻することもあります。アンティークとして楽しまれる反面、ファッションアイテムとして新たに作られるケースも多いです。
15.重ね付け(セットリング)
画像のように複数のリングを重ねて使用するデザインで単体で使用出来るデザインも多いです。またマリッジリングとエンゲージリングを重ねて使用できるデザインも多く採用されています。
その他、着ける指によって呼び方が変わったり、新たに考えられた名称も沢山あるかもしれませんが、今回のところはここまでのご紹介とさせて頂きます。
先に述べた通りブランドやメーカーによって呼び方が異なっていたり、形状によっては幾つもの名称に当てはまる物もあったりしますのであくまでもご参考までにどうぞ。
とは言え、どんな形状・名称であろうとも自分に合った自分の好きなリングを楽しむのが一番ですね。
上記リング以外にも様々なリング、その他アイテムはこちらでご紹介しておりますので是非ご覧下さい。
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