みんながしあわせになる
ために調和をつくる網本頌子です♪
お産の現場で、
「もっと妊娠中に知っていたら、違ったかもしれない」
と思うことがあります。
もちろん、結果論で誰かを責めたいわけではありません。
でも、産婦人科医として、
そしてお産に関わる立場として、
見過ごせないことがあります![]()
それは、
お産に向かうママたちが、
あまりにも準備しないまま本番を迎えていること![]()
入院バッグは準備している。
ベビー服も準備している。
でも、陣痛が来たときに自分の体とどう向き合うかは、ほとんど知らない。
これって、実はかなり大きな問題だと思っています![]()
40歳で初めてのお産。
陣痛が始まった早い段階から、
強い痛みで叫び続けていたそうです。
でも、子宮口はなかなか開いていなかった。
最終的には吸引分娩になり、
赤ちゃんは呼吸の問題で、赤ちゃんだけ別の病院へ搬送になったとのことでした。
これを聞いて、私は正直、すごくもやもやしました。
最初に、はっきり言いいますが
そのママが悪いわけではありません。
痛かったんだと思う。
怖かったんだと思う。
どうしていいかわからなかったんだと思う。
お産の現場で、
「落ち着いて」
「力を抜いて」
と言うのは簡単です。
でも、本人にとっては、
それどころじゃないことも多い。
痛みが来る。
怖くなる。
呼吸が浅くなる。
肩に力が入る。
顎を食いしばる。
体がガチガチになる。
そうなると、体はますます緊張します。
お産は本来、
赤ちゃんを外の世界に迎えるために、
体が少しずつ開いていく時間です。
でも、怖さや緊張が強いと、
体は守りのモードに入りやすくなります。
だからこそ、妊娠中からの準備が大事なんです。
これは、
「叫んじゃダメ」
という話ではありません![]()
叫んでもいい。
泣いてもいい。
弱音を吐いてもいい
でも、お産のときに、
自分の中にひとつでも
「戻れる場所」
があるかどうか![]()
たとえば、
・呼吸に戻る
・肩の力を抜く
・顎をゆるめる
・赤ちゃんを感じる
・今、体で何が起きているかを知っている
・パートナーにどう支えてほしいか伝えてある
こういう準備があるだけで、
お産の受け止め方は変わることがあります![]()
私はヒプノバーシングを学んでから、
お産の見方が大きく変わりました。
ヒプノバーシングは、
「痛くないお産を保証するもの」ではありません。
魔法でもありません。
でも、
お産のしくみを知ること。
怖さと緊張の関係を知ること。
呼吸やリラックスを練習すること。
自分の体を信じる感覚を育てること。
これは、お産に向かうママにとって、
本当に大きな支えになります![]()
今回の話を聞いて、私は思いました。
もし妊娠中に、
お産の流れを知っていたら。。。
痛みが来たときの呼吸を練習していたら。。。
体の力を抜く感覚を身につけていたら。。。
パートナーと、お産中の関わり方を話していたら。。。
もしかしたら、
もう少し違うお産になっていた可能性もあるのではないか![]()
もちろん、断言はできません。
どれだけ準備していても、
吸引分娩になることはあります。
帝王切開になることもあります。
赤ちゃんが搬送になることもあります。
それはママのせいではありません![]()
でも、それでも私は伝えたい![]()
お産は、何も知らないまま当日を迎えるには、
あまりにも大きな体験です。
入院バッグを準備するように。
赤ちゃんの服を準備するように。
心と体の準備もしておいてほしい。
痛みをなくすためではなく、
怖さに飲み込まれないために。
自分を責めるためではなく、
自分と赤ちゃんを支えるために。
お産は、ただ耐えるものではありません。
知っているだけで、変わることがあります。
練習しているだけで、戻れる場所ができます。
安心できるだけで、体がゆるむことがあります。
私は産婦人科医として、
そしてヒプノバーシングを伝える立場として、
これからも伝えていきたいです。
お産は、準備できます。
そしてその準備は、
ママを追い詰めるためのものではなく、
ママが自分らしくお産に向かうためのものです![]()
