本日の大阪国際女子マラソンでワコールの福士加代子選手が優勝して、リオデジャネイロオリンピックへの出場権を手にした。メンタルトレーナーとして関わらせてもらっている前原から見た彼女の筆跡は・・・。

今回の応援用ウインドブレーカーの背にある、「願えば叶う!!」の文字。


願の「原」と「頁」、叶うの「口」の接筆(せっぴつ=日、目、口の左上の部分)がどこもキチンと閉じている。
そして右上の折れ曲がっている部分(転折=てんせつ)がすべて角になっている。
これらはどれも小学校1年で習った通りの書き方。潔癖とも言える根の真面目さと几帳面さが見て取れる。

さらにこれらの線と線の間が等間隔で平行。 これは物事を冷静、論理的に考えることができる理性が強いことを表わす。出たとこ勝負のように見えても、ちゃんと計算されたベースがあるのだ。

今日の結果は天性の素質に加えて、こういう性格で積み重ねてきた結果でもあるのだ。
この書き方は練習や試合の日誌の書き方でも同じだ。

福士選手といえば、あっけらかんとしたオープンな発言で有名だが、実は真面目さ、潔癖さの裏返しでもあることが推測される。それだけに今日のゴール後の喜びようと涙は、自分を隠す必要のない本当に嬉しい気持ちが爆発していた

刃物運①

天神橋筋商店街3丁目に安永年間(1772年)創業の老舗
打刃物商の『國重』がある。 その暖簾風看板が上の画像だ。

注目すべきは『刃』。 
通常の刃は左払いの「ノ」を左上から短く切る。
しかし、國重さんは右払いのような長さで、まさに刀のようにも見える。
こんな鋭く美しい切れ味は超一級品!!

線が他の線を切る書き方を筆跡心理学では『刃物運型』という。
スパッとした切れ味を持つ、感覚が鋭い人。細かい違いに目が利き、
厳しさを要する仕事ほど手腕が発揮できる、スゴ腕。

≪さらに前回紹介した右払い長型の要素も加えると≫

原料、工程に厳しくこだわり、技術を進化させ、永久の使用に耐え得る
最高級品質の刃物を作り出すために、一途に打ち込んできたのだろう。

240年以上暖簾を守って商いを続けておられる秘訣を『刃』の文字に見た。

先祖は、なんと!備中の國とのこと。
同じ故郷の前原にとって、この切れ味は超魅力的!!
ちなみに、この切れ味には白黒ハッキリさせたい精神的なものも含まれる。











快運右払い長

天神橋筋商店街2丁目東側にある
手打ちうどんの店『長久』さん。

通りかかった時、「おっ!!」 と声が出た。
誰が見ても一目でわかる「久」の字の右払いの長さ。
枠を完全に飛び出している。

妥協なき強いこだわり!
この「久」の最終画にこんな思いを見た。

麺のコシ、味などどんなもんなんやろう。
まだ入ったことはないがこんな店のうどんなら一度試してみたい。