第1章
1年前の冬の日のことでした。クラスのある子が「もうすぐスキー合宿だね」と言いました。そう1年生の最後の楽しみです、ですがまだ行けるとはきまっていません。何故なら新型コロナウイルスで2年生のスキー合宿が延期になってしまったからです。そして案の定1年生のスキー合宿は中止になってしまいました。みんなからは「うわー」、「まじかー」などの声が多数聞こえてきました。そして僕もとても残念でした。そして来年こそは絶対に行きたいと思いました。
そしてなんと今年はほぼ確実に行ける事が決まりました。みんな「やったー!」や「ついに行ける!」などのよろこびの声が聞こえてきました。もちろん僕もとても喜びました。それから週に3時間学活の時間があり、主にそこでスキーのことを話しましたました。
初めは特に問題はなくみんなそれぞれ班に分かれてスキー場について調べていました。
そして悲劇は突然訪れました。部屋の班決めが始まった途端に男子の中で言い争いが起きました。事の発端は先生が「みんなに全部任せるから」と言ってしまったからです。するとY君が「僕、基本どこでもいいけど、仲のいい若林君と一緒なら良いよ」と言うとみんなは、「俺がここで」「いやそこは〇〇君で」と言い争ってしまい、田村君は「ここは学級委員の俺が仕切るよ」と言いました。もちろん最初は順調でしたが、そのT君が「君と君が1班で僕とB君が」と全部仕切ってしかも自分の都合のいいよういしてしまったのです。するとみんなは、「T君自分勝手すぎだろ。元学級委員の竹内君の方があってる」などと言い争いがどんどんとヒートアップしていきました。でも僕は「めんどくさいから僕はどこでも良い」と、言うと他2人ほど「俺もどこでも良い」と、めんどくさくなった人が出てきました。ですがまだこれは譲れないと言う人が5、6人居ました。
そしてL君いつも元気で、泣いているところなんて見ませたことない山田君が、自分の意見が通らなくなったらしく、クラスの後ろでうずくまって泣いてしまったのです。その姿にはドン引きする人もいれば、「大丈夫」と声をかける人も居ました。そして1人だけ横に座っていた僕は、僕もトイレに行ったのでその後のことは知りません。
その後の月曜日、ついに班決めは終わりました。みんながみんな上手くく行った訳じゃないけど僕は仲の良い子と一緒になったので満足でしたたです。
そして今度はバスの席決めになりました。僕はまたもめるのかな、と少し心配でした、ですがみんな意外とスムーズに決まりました。そしてみんな1ヶ月後のスキー合宿を中止にならないように願っていました。果たしてスキーには行けるのでしょうか。