【ウエイトリフティング動画】

2015 世界選手権 56KG級

Wu Jingbiao VS  Omu Yun Chol

Wu Jingbiaoはこの世界選手権に向けて

相当準備してきたと思う。

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さっき本屋で哲学者のウィトゲンシュタイン

(1889-1951)の

「論理哲学論考」をついに買った。

解説書はいくつか読んだことが

あったが、本書は難解で有名

だから今まで手を出してなかった。


で、そのときに自分でもなんでだか

わからないんだけど、

イギリスの哲学者である

バートランド・ラッセル

(1872-1970)

の「幸福論」がとなりの書棚

にあって、これまでラッセル

は名前しか知らないにも

関わらず、自分でもなんで

だかわからないけど一緒に

買ってしまった。


で、電車で「論理哲学論考」

の「はじめに」を読み始めたら・・・


そこでウィトゲンシュタインが

「私の友人バートランド・ラッセルの

仕事から、大きな影響を受けて

います。」

と言ってびっくりした。


ネットで調べたら、ウィトゲンシュタイン

はケンブリッジ大学でラッセルに

教えを請い、大きな影響を受けていた

ことを知った。


なんか、本屋でウィトゲンシュタインが

一瞬自分に乗り移っていたような気が

して、ちょっと怖かった。。。

自分はけっこう正夢を見たり、

へんな直感があたったりする

ことがちょくちょくあってたまに

怖くなる(笑)



【ボクシング動画】
イベンダーホリフィールド VS リディック・ボウ

ボウよりも一回り体の小さい
イベンダーホリフィールドが
ダウン寸前になりながらも、
あきらめずにボウに前進する!


1位が
Chen Lijun 146/174/320
2位が
Zhang Jie 145/173/318

Chen Lijunはその後の世界選手権
で優勝。
Zhang Jieもまだ健在でよかった。

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前回のつづき

これまで、時間を軸に計画

をたてることの重要性と、

時間を割くこと

自体は良いのだが、割き方

によっては手段の目的化や

承認欲求の顕在化

(自分自身には誰もが

納得するような実績が

ないまま、テストや試合

で採点や審判をしたがる

気持ちが自分に生じたら、

それが承認欲求による

ものでないか分析しよう)

により、かえって人生の目的を

見失う畏れに注意すべき

であることについて前回

説明した。



時間や人間の根源について

追及した屈指の名作として

知られる、ドイツのノーベル賞

受賞作家であるトーマス・マン

の長編小説「魔の山」がある。


トーマス・マンは、二十世紀

最大の作家と言う人も多く、

日本の多くのノーベル賞級の

作家も多大な影響を受けている。

この「魔の山」とは、舞台は

ダボスにあるサナトリウム

(療養所)。

療養のために長期間

滞在している人が多く、

つまり時間は結果的にたくさん

持ち合わせている。


ひとりで、他人からみると

本来的な仕事ではないが

本人に

とっては仕事になりつつ

ある長時間を持ち合わせる

と何が起きるかについて、

「魔の山」に象徴的な登場人物

が二人いる。


到達しえない数学の研究(自称)

にのめりこむ

パラバウ”ァント検事と

古新聞を集めてお金儲けを

する計画をひたすら研究(自称)

する老人である。


少し部分的に抜粋(略しながら)

すると、

「何かある固定観念に

捉えられていて、しかも

大部分の仲間に聞いて

もらえないで悶々として

いる・・途中略・・・

彼はある経済政策的

なプランを立てていて、

・・・途中略・・それは

こういう趣旨であった。

・・途中略・・プランは

極めて綿密に練られて

あって、・・途中略・・・・

プランはあらゆる面

から正当化され、理由

づけられていた。

・・途中略・・・

しかしそのプランに

何となく不気味で

無用な、いやそれどころか

陰惨なばかげた感じ

がつきまとっていたのは

この芸術家くずれの

老人がある経済的観念

に病的に取りつかれて

いて、そればかりを

考えたり主張したり

しているのに、

・・・途中略・・・・

(ハンス・カストルプ(主人公))

は、このプランの発案者に

賛成する気にならず、

かえって軽蔑と嫌悪を

感ずるのはなぜだろう

と自分の気持ちを探り

ながら(老人の話を)

聞いていたのである。」

こういった状況に

陥る人の特徴は文中

にも間接的に表現

されている。


また、何かを実現する

ために自分がこうする、

という行動の数に比べて、

他者や組織に対して、

「こうすべきだ」「彼ら

がやるべきだ」と他者依存、

他者批判の数、量が多く

なっていないか自分を

分析するとよい。


また、ひとりで悶々と考えて

いるとそのような状態に

普通の人なら陥りがちである。


古代より、学問や研究は

本を読むのはベースで

あり、それをもとに

議論、レビュー、問答に

より他人と一緒に研究

することでさらに発展してきた。

ひとりで考えると、自分では

多面的に考えているつもり

でも他人からみると逆に

一面的になる。それは、

「魔の山」の世間から隔離

されたサナトリウムの

自称研究者たちが陥って

いる状態ともいえよう。



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【ボクシング動画】

Cotto vs. Geale 2015

試合直後のインタビューの

内容にも注目!

結果、11月にアルバレス
戦 が実現したわけだが。。
24:56 や35:41 のあたりに出てくる
選手 は表情が明るくて豊かなので
なんか好感が持てる。

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土曜は仕事の関係で練習できず。


(前回からのつづき)

今回の連載の冒頭のあたりで、


「ウエイトリフティングの練習時間

だけでなく、ウエイトリフティングに

関係することを考えている時間も

含めて、割いている時間として

考えること。

前提として、自分の生活の目的と優先

順位を時間とを対応づけて考えて

整理しておく必要がある。」

と書いたのを覚えているだろうか。

 

とくに、練習時間だけでなく、

ウエイトリフティングにかかること、

トレーニングにかかることを考えて

いる時間も含めて考えたほうが

良い理由のひとつは以下のとおり

である。



人間には誰でも承認欲求という

ものがある。

これは心理学上の用語で、ネット

でもふつうに書かれているので

読むとよい。

承認欲求は、ふつうの程度に

持っている分には良いが、

不必要に強すぎる場合、

かつ実力、人柄、教養が

伴わない場合、

本人にとっても周囲にとっても

つらい影響を与えてしまう場合

がある。



ここからはウエイトリフティングの

話に限らず、さまざまなスポーツや

趣味の世界において生じ得る一般的な

話なので、それを念頭において

読んでもらえればと思う。


もし、物事(ウエイトリフティングだけで

なくスポーツや趣味)に係る時間

が長いと、人に認めてもらいたいという

思いが、その物事によって認めて

もらいたいという方向に向かう場合

がある。


たくさんの時間を割いていて、

強くなり、オリンピックや国体や

全日本に出場したり、実力により

他者から承認される分には、

たいてい問題は生じない。

本人は誇り(※)を持ち、周囲は

承認するからである。


※誇りは持つとよい。

誇りと対立するものは、虚栄心

であり、虚栄心は持つべきでない。

と哲学者のショーペンハウアーは

言う。



また、別に強くなくても、人柄や教養から

多くの人から好かれ、良き友達が多い人も

承認されるのでなにも問題はない。

これはどの分野でもそうだろうが、

人柄や教養はそれ自体が実力だから

である。



しかし、大量の時間を割いているが、

練習時間を割いているのでは

なく、なにか考えることに時間に

割いている場合で、かつ、軽く会話

をするだけでなくて本当の意味で

心を理解し合える仲間がいない場合、

これが内省的に向かえば全く何の問題

もないのだが、これが

スポーツや趣味の組織や他者に対する

精神的な攻撃につながるケースがある。



深層心理には、「なぜ自分のことを

認めてもらえないのか」という

意識が根底にあるのだが、本人は

「組織をもっとよくしたい」

「こうしたほうが社会は良くなる」

という言いぶりにより自分を納得させ、

本人なりの理屈を作り出し、

周囲に発信する。



なお、10年位前に読んだ心理学の本

なので出典を忘れてしまったが、

こういった人の特徴として

・人に点数をつけたがる。
・人のテストや試合で判定をしたがる。
  (採点官や審判をしたがる)
・その判定は概して厳しい

があげられていた。

これによって優越感を深層心理で

感じることができるからだそうだ。

もちろん、本人は世の中のために、

その世界のために

やっていると自分に言い聞かせている。


周囲からすると、

余計なお世話でしかないし、

一般の人から見ると

本人が一番、やっていること

や人生に突っ込みどころが

多い場合が多く、かつ

それぞれの理屈を並べてみると

全体として整合性が取れていない。

それは、根底が、自分を認めて

欲しいというところから始まって

いるので、前回話した「手段の目的化」

と同じ理由により、一つの切り口だけで

みると間違っていないように見えるが、

それぞれの切り口を総合してみると

論理的に混乱を極める結果になる。

なお、本人も理由がわからず本人も

困っている場合もある。



しかしそれを指摘すると反撃される

ので他者は議論に入ることもなく、

距離を置くしかない。


この場合でも、本人は

組織や他者がおかしいから

自分の言うことを聞いてくれない

と考えるので、周囲の思いに

気付くことは難しい。



こういった人間は、どこの組織

に行っても近いことを繰り返す。

さらに難しいことに、

本人の理屈として、それとは別に、

週に1回とか関わる時間

が少なく、かつ挨拶や軽い

雑談で済む別のステークホルダー

であればそういった問題が

生じないので、その別の組織では

自分は何も問題ないから、やはり

気にくわないことのある組織や

周囲のほうに問題があるのだと

自分に言い聞かせてしまう。



しかしながら、

時間を、自分の正しく据えた目的に対して

適切に使うようにし、また他者と信頼関係

を築くことが重要であることに気づけば、

このようなディレンマに陥ることもないだろう。



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【ボクシング動画】
ミゲール・コットのハイライト

一番試合として面白かったのは、
個人的には

ミゲール・コット VS シェーン・モズリー

と思う。