ついにスティーブ・ジョブズがアップルのCEOを退任する日が来てしまいましたね。
その日は近々来るのだろうと思っていましたが、あまりに簡潔な書簡には逆に
ショックを受けてしまいました。ほんとに短い文章ですのでよかったら読んでみてください。

「アップルの取締役会 社員の皆さんへ 
 私がアップルのCEOとして職務を果たし期待に沿うことができなくなる日が来れば、
 自分で皆さんに報告すると、常々言っていましたが、残念ながら、その日が来てし
 まいました」
全文はこちら:ロイター「米アップルのジョブズCEOが辞任を表明した書簡」

自分を追い出した潰れかけてるアップルに戻り2000年代から一気に立て直して
今年の8月には時価総額で首位になったばかりのアップル。スティーブ・ジョブズの
功績はあちこちで書かれてるので、ここでは書きませんが彼のCEO退任は本当に残念です。

スティーブ・ジョブズは極端な情報統制などで「嫌な奴」と評される事も多い人ですが、
その情報統制もアップルがここまで2000年代に躍進を遂げた一因です。
スティーブ・ジョブズがどんだけ嫌な奴かは、伝統的な日本企業の松下電機
(現Panasonic)からappleへ移り「今日はペットが病気なので」と休む社員や、
遅くれて出社した社員に同僚が「今日はどこのインタビュー(転職の面接)を受けて
きたの?」と尋ねてる社風に驚いた竹内一正が後に記した「スティーブ・ジョブズ
神の交渉力」でも知る事が出来ます。
ちなみにこの本は賞賛されるスティーブ・ジョブズのプレゼンやタイトルに
ある交渉力などを期待して読むとガッカリしますがサクッと手軽に読めるという
意味ではお勧めの本です。

スティーブ・ジョブズ神の交渉力 竹内 一正

¥840

スティーブ・ジョブズのCEO退任で株価が反応(下落)したとおり今後の
アップルについて、ネガティブな論評もされていますが後任のティム・クックは
病気のスティーブ・ジョブズの代わりとして実質COO以上の役割を果たしていたので
今後もアップルは躍進を続けると私は楽観しています。

ただ、どうしても思い浮かんでくるのがSONYの井深さんです。
再生しかできないカセット・プレイヤーのWalkmanを発案した人ですが、製品から
余計な物を削ぎ落すイノベイティブな技術者という意味でスティーブ・ジョブズと
共通した人だったと思います。

井深さんにはこんなエピソードが有ったと思います。自分でWalkmanの小さな木型を作り、
現場の人間にこのサイズで作れと指示を出す。現場の人は「こんなに小さく作れません」と
言うのですが井深さんはその木型のサイズで作らせてしまう。2人の活躍した時代背景は
異なりますが時代は乗るものではなくて作り上げる物なのかもしれませんね。

なんだかスティーブ・ジョブズのCEO退任が寂しく
感傷的なブログを書いてしまいました(^^;

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