内田光子とクリーブランド管弦楽団の2010年11月14日のコンサートに行ってきました。
前回の内田光子のコンサートの東京公演は11月24日(火)と11月27日(金)でしたので、
1年も経たないうちに再び内田光子のピアノを聴けるのは嬉しかったです。

前回の来日の際に既にサントリーホール内で今年の演奏について告知がありました。
でも海外のオケが入るとチケットの値段がすごく高くなってしまうので、
「来年は無理だろうな」と思っていたんです。
でも、クラシックのコンサートの価格帯はとても良心的なんです。
内田光子のコンサートは前回か前々回も学生席1,000円が用意されてたような記憶が。
ただ内田光子となるとサントリーホールの場合だと席数は
2,006人ですので、チケットを手に入れるのは難しいです。
今回はどうしようかと思っていたのですが、学生時代にたしかアバド指揮の
マーラー9番の来日公演だったと思うんですけど、チケットが高くて最初に
コンサートに行くこと自体をあきらめていたら、後日新聞のレビューで
演奏が終わりしばらく静寂が続きその後にすごい拍手が起きた名演だった
というような事が載っていたんです。
それを読んでやはりコンサート/ライブはその時限りの物なので、
出来る限り行くようにしようと思ったのを覚えています。
それで今回も内田光子の弾き振りのコンサートに行ってきました。
2010年11月14日のプログラムです。

1曲目のディベルティメントでクリーブランドの弦部隊は指揮者無しで立ったまま演奏。
そのクリーブランドまるで「ようこそ~♪ ようこそ~♪」と言ってくれてるみたい。
演奏が終わると3回深くお辞儀して、なんだかクリーブランド管弦楽団が好きに
なっちゃいました。明るくて可愛いんだもーん♪そして、その人たちから
楽しいパーティーに美味しいウェルカム・ドリンクで出迎えてもらったような気分!
そして内田光子のピアノが運び運び込まれ、
内田光子がステージに表れます。彼女は相変わらず歩き方も素敵!
この日演奏される内田光子とクリーブランド管弦楽団の曲は
このCDにライブ録音されています。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 第24番/内田光子

¥2,800
Amazon.co.jp
今回はピアノに向かって腕を組んでしばらく間がありました。
私が今まで観たなかでは腕を組んで集中する時と、ピアノに
向かうやいなや弾きだす時がありましたが、今回はその中間くらい?
K488も楽しく聴けている自分に驚きました。今まで内田光子のコンサートは
戦闘態勢のような勢いで聴いていたのに今回初めて内田光子を楽しく聴いてる!
2009年の来日の時はちょっと私にはストイック過ぎたんです。
東京公演2日目プログラムBの方がしんどかったかな。
手ぶれしていますが、これが2日目のプログラムです。

もう内田光子の意図を逃すまいと必死でした。PrinceがLovesexyという
アルバムでリスナーが曲の順番を選べないように全曲ノンストッップにしたんです。
Princeの意図するものを全て感じ取れという事ですが、近い物を感じたかな。
東京公演1日目のプログラムAと共通で演奏されたのは
シューマン 幻想曲 ハ長調 op.17です。
内田光子のレパートリーを幅広く聴けるのはうれしかったですが
緊張しながら聴いていました。
それが、こんなに内田光子の演奏が楽しいなんて!
前々回のベートヴェンの時は最後の音が消え入る瞬間を今でも
思い出せるのですが、ずっとそのまま静かに座っていたいと思いました。
この瞬間も未だに好きです。
でも、内田光子をこんなにリラックスして楽しく聴けたのは
私は初めてのことなんです。全身が楽しみに包まれて心地よい気分でした♪
ここで休憩に入ります。ロビーでCDの即売をしているので見にきました。
休憩中のロビーは1階も2階も混みますね。ワインやコーヒーを飲んで
ゆっくりされる人や、楽しそうに歓談している人たちで溢れかえってます。
昔はサントリーホールでも2階の奥でタバコが吸えたのですが(^^;
これは書こうかちょっと迷ったんですが。。。
即売所で CDを買うと内田光子のサインが貰えるので私も1枚買いました。
その時に突然耳に飛び込んで来たんです。「後でつけますから!」と
つっけんどんな言葉が。言葉の調子が強いので思わず隣を見てしまいました。
年配の女性が「あの、ポイントは?」と再び丁寧に尋ねています。
即売所の人は「纏めてつけますよ!」と乱暴に言い放つ。
私が買ったCDはHMVの袋に入れられたのですが、女性はHMVのカードを
手にもっていました。即売所でポイントなんか付くの!?と、思っていると
女性はまた静かに尋ねました。「後で店舗でつけますから!」と
即売所の人は投げやりな言い方。女性は固まってしまいました。
これ要するに後でHMVの店舗にレシート持っていけと。
それなら、そうと最初に端的に説明すれば済むことですよね。
女性は3回くらい尋ねてました。即売所も人が多くCDを見てるとはいえ、
買ってる人は少ないんですよ、それくらい説明できるではないでしょうか。
東京ドームとか武道館でのライブなんて買う人が多くいて大騒ぎなのに、
物販の人は普通にお客さんに対応してますよ。こんな対応見た事ない。
今日って貴重で、しかも楽しい日でしょ!?
せっかくの内田光子の貴重なコンサートなので事を荒立ててはいけないと思いましたが
余りの態度に「他の言い方あるよな?」と即売所の人に言ってしまいました。
ほんとにHMVがこんな事するのかと疑問だったのでサントリーホールの方に
事情を説明して尋ねるとやはりHMVとの事で驚きました。
こないだ惜しまれながら閉店したHMV渋谷が移転したばかりの頃、
HMVが媒体で「今までは渋谷という土地柄、接客が悪い事があった」と
表明したことがありました。でも、その旧HMV渋谷でも学生時代の私は
一度も嫌な思いをしたことなんてないです。逆に楽しい思い出ばかり。
角のガラス貼りのDJブースにいる綺麗な外国人DJは外から目が合うと微笑んでくれる。
映画を観て欲しいサントラを探しにいくと一緒になって店員さんが探してくれる。
Hip Hopを聴くようになってサンプリングのネタになってるCDを尋ねると、
一生懸命調べてくれた。。。
事情を説明したらサントリーホールの方が、「申し訳ございません」と謝ってしまう。
確かに横にいて乱暴で投げやりな態度と、おずおずとHMVのカードを出してる
年配の女性の姿には内田光子とクリーブランドの優しい気持ちを吹き飛ばされましたし、
あの穏やかそうな年配の女性が固まってしまっている姿は有ってはいけないと思います。
でも、サントリーホールのスタッフの方々は本当に丁寧な方ばかりで
サントリーホールの人が謝ることなんてないんです。本当に心地よい場所なんです。
もう休憩が終わり3曲目が始まってしまうので自分の席に帰ろうとして、
即売所を見ると人のはけたロビーで内田光子のCDを片手に2枚もって、
高々と手をあげている。
もう、なんだか哀しくなってきました。
これは同じユニバーサルの「ケシャ」のライブ会場だったら有りだと思います。
盛り上がると思いますよ。若い子達が殺到してて「サイン付きCDありますよ!」みたいな。
でもさ、もう次の曲が始まるので人がはけたロビーでCDを片手に2枚もたれてもね。
なんか内田光子の音楽でなくプラスチックのケースでも売ってるみたい。
休憩が終わり内田光子とクリーブランド管弦楽団による3曲目のK491が
始まりましたが、休憩前の楽しい気分にはなれませんでした。
3楽章目になってようやく少し楽しい気分になれたかな。
でもでも!弾き振りをする内田光子の姿、ピアノを弾く姿、
そしてクリーブランドとの音を聴けてやっぱり来て良かった、本当に良かった。
こんなに内田光子のモーツアルトを楽しく聴けたなんて初めてのことだったので嬉しい!
内田光子は深くお辞儀をし、あの仕草で聴衆に応える。
すごく好きだなあ、内田光子の姿!
私はもう全力の拍手。そして、私の席の方に投げキスをしてくれた!!
もう勝手に勘違いですけど、すごく嬉しいです、わははははー
アンコールは無しですが、無くて良いと思います。
内田光子は何度もステージに拍手で呼び出され最後は
コンサートマスターの手を取りステージを離れました。
終演後、他のお客さんがいなくなったのを見て先ほどの
即売所のHMVの人と話しました。話してよかったです。
すごく真摯に対応してくださいました。
ああ、本当に楽しかった!次の東京公演11月16日(火)も
すごく楽しいんだろうな~と思ってワクワクしながら家に帰りました。
でもでも。
この14日の公演は内田光子のモーツアルトを楽しめるという体験を、
初めてしましたが、16日はもっと驚くような体験をしたんです。
内田光子、そしてモーツアルト、音楽について深く考えさせられました。
こんどまた、ブログに書きますね!!
内田光子 クリーブランド管 2010年11月16日のブログ
前回の内田光子のコンサートの東京公演は11月24日(火)と11月27日(金)でしたので、
1年も経たないうちに再び内田光子のピアノを聴けるのは嬉しかったです。

前回の来日の際に既にサントリーホール内で今年の演奏について告知がありました。
でも海外のオケが入るとチケットの値段がすごく高くなってしまうので、
「来年は無理だろうな」と思っていたんです。
でも、クラシックのコンサートの価格帯はとても良心的なんです。
内田光子のコンサートは前回か前々回も学生席1,000円が用意されてたような記憶が。
ただ内田光子となるとサントリーホールの場合だと席数は
2,006人ですので、チケットを手に入れるのは難しいです。
今回はどうしようかと思っていたのですが、学生時代にたしかアバド指揮の
マーラー9番の来日公演だったと思うんですけど、チケットが高くて最初に
コンサートに行くこと自体をあきらめていたら、後日新聞のレビューで
演奏が終わりしばらく静寂が続きその後にすごい拍手が起きた名演だった
というような事が載っていたんです。
それを読んでやはりコンサート/ライブはその時限りの物なので、
出来る限り行くようにしようと思ったのを覚えています。
それで今回も内田光子の弾き振りのコンサートに行ってきました。
2010年11月14日のプログラムです。

1曲目のディベルティメントでクリーブランドの弦部隊は指揮者無しで立ったまま演奏。
そのクリーブランドまるで「ようこそ~♪ ようこそ~♪」と言ってくれてるみたい。
演奏が終わると3回深くお辞儀して、なんだかクリーブランド管弦楽団が好きに
なっちゃいました。明るくて可愛いんだもーん♪そして、その人たちから
楽しいパーティーに美味しいウェルカム・ドリンクで出迎えてもらったような気分!
そして内田光子のピアノが運び運び込まれ、
内田光子がステージに表れます。彼女は相変わらず歩き方も素敵!
この日演奏される内田光子とクリーブランド管弦楽団の曲は
このCDにライブ録音されています。
モーツァルト:ピアノ協奏曲第23番 第24番/内田光子

¥2,800
Amazon.co.jp
今回はピアノに向かって腕を組んでしばらく間がありました。
私が今まで観たなかでは腕を組んで集中する時と、ピアノに
向かうやいなや弾きだす時がありましたが、今回はその中間くらい?
K488も楽しく聴けている自分に驚きました。今まで内田光子のコンサートは
戦闘態勢のような勢いで聴いていたのに今回初めて内田光子を楽しく聴いてる!
2009年の来日の時はちょっと私にはストイック過ぎたんです。
東京公演2日目プログラムBの方がしんどかったかな。
手ぶれしていますが、これが2日目のプログラムです。

もう内田光子の意図を逃すまいと必死でした。PrinceがLovesexyという
アルバムでリスナーが曲の順番を選べないように全曲ノンストッップにしたんです。
Princeの意図するものを全て感じ取れという事ですが、近い物を感じたかな。
東京公演1日目のプログラムAと共通で演奏されたのは
シューマン 幻想曲 ハ長調 op.17です。
内田光子のレパートリーを幅広く聴けるのはうれしかったですが
緊張しながら聴いていました。
それが、こんなに内田光子の演奏が楽しいなんて!
前々回のベートヴェンの時は最後の音が消え入る瞬間を今でも
思い出せるのですが、ずっとそのまま静かに座っていたいと思いました。
この瞬間も未だに好きです。
でも、内田光子をこんなにリラックスして楽しく聴けたのは
私は初めてのことなんです。全身が楽しみに包まれて心地よい気分でした♪
ここで休憩に入ります。ロビーでCDの即売をしているので見にきました。
休憩中のロビーは1階も2階も混みますね。ワインやコーヒーを飲んで
ゆっくりされる人や、楽しそうに歓談している人たちで溢れかえってます。
昔はサントリーホールでも2階の奥でタバコが吸えたのですが(^^;
これは書こうかちょっと迷ったんですが。。。
即売所で CDを買うと内田光子のサインが貰えるので私も1枚買いました。
その時に突然耳に飛び込んで来たんです。「後でつけますから!」と
つっけんどんな言葉が。言葉の調子が強いので思わず隣を見てしまいました。
年配の女性が「あの、ポイントは?」と再び丁寧に尋ねています。
即売所の人は「纏めてつけますよ!」と乱暴に言い放つ。
私が買ったCDはHMVの袋に入れられたのですが、女性はHMVのカードを
手にもっていました。即売所でポイントなんか付くの!?と、思っていると
女性はまた静かに尋ねました。「後で店舗でつけますから!」と
即売所の人は投げやりな言い方。女性は固まってしまいました。
これ要するに後でHMVの店舗にレシート持っていけと。
それなら、そうと最初に端的に説明すれば済むことですよね。
女性は3回くらい尋ねてました。即売所も人が多くCDを見てるとはいえ、
買ってる人は少ないんですよ、それくらい説明できるではないでしょうか。
東京ドームとか武道館でのライブなんて買う人が多くいて大騒ぎなのに、
物販の人は普通にお客さんに対応してますよ。こんな対応見た事ない。
今日って貴重で、しかも楽しい日でしょ!?
せっかくの内田光子の貴重なコンサートなので事を荒立ててはいけないと思いましたが
余りの態度に「他の言い方あるよな?」と即売所の人に言ってしまいました。
ほんとにHMVがこんな事するのかと疑問だったのでサントリーホールの方に
事情を説明して尋ねるとやはりHMVとの事で驚きました。
こないだ惜しまれながら閉店したHMV渋谷が移転したばかりの頃、
HMVが媒体で「今までは渋谷という土地柄、接客が悪い事があった」と
表明したことがありました。でも、その旧HMV渋谷でも学生時代の私は
一度も嫌な思いをしたことなんてないです。逆に楽しい思い出ばかり。
角のガラス貼りのDJブースにいる綺麗な外国人DJは外から目が合うと微笑んでくれる。
映画を観て欲しいサントラを探しにいくと一緒になって店員さんが探してくれる。
Hip Hopを聴くようになってサンプリングのネタになってるCDを尋ねると、
一生懸命調べてくれた。。。
事情を説明したらサントリーホールの方が、「申し訳ございません」と謝ってしまう。
確かに横にいて乱暴で投げやりな態度と、おずおずとHMVのカードを出してる
年配の女性の姿には内田光子とクリーブランドの優しい気持ちを吹き飛ばされましたし、
あの穏やかそうな年配の女性が固まってしまっている姿は有ってはいけないと思います。
でも、サントリーホールのスタッフの方々は本当に丁寧な方ばかりで
サントリーホールの人が謝ることなんてないんです。本当に心地よい場所なんです。
もう休憩が終わり3曲目が始まってしまうので自分の席に帰ろうとして、
即売所を見ると人のはけたロビーで内田光子のCDを片手に2枚もって、
高々と手をあげている。
もう、なんだか哀しくなってきました。
これは同じユニバーサルの「ケシャ」のライブ会場だったら有りだと思います。
盛り上がると思いますよ。若い子達が殺到してて「サイン付きCDありますよ!」みたいな。
でもさ、もう次の曲が始まるので人がはけたロビーでCDを片手に2枚もたれてもね。
なんか内田光子の音楽でなくプラスチックのケースでも売ってるみたい。
休憩が終わり内田光子とクリーブランド管弦楽団による3曲目のK491が
始まりましたが、休憩前の楽しい気分にはなれませんでした。
3楽章目になってようやく少し楽しい気分になれたかな。
でもでも!弾き振りをする内田光子の姿、ピアノを弾く姿、
そしてクリーブランドとの音を聴けてやっぱり来て良かった、本当に良かった。
こんなに内田光子のモーツアルトを楽しく聴けたなんて初めてのことだったので嬉しい!
内田光子は深くお辞儀をし、あの仕草で聴衆に応える。
すごく好きだなあ、内田光子の姿!
私はもう全力の拍手。そして、私の席の方に投げキスをしてくれた!!
もう勝手に勘違いですけど、すごく嬉しいです、わははははー
アンコールは無しですが、無くて良いと思います。
内田光子は何度もステージに拍手で呼び出され最後は
コンサートマスターの手を取りステージを離れました。
終演後、他のお客さんがいなくなったのを見て先ほどの
即売所のHMVの人と話しました。話してよかったです。
すごく真摯に対応してくださいました。
ああ、本当に楽しかった!次の東京公演11月16日(火)も
すごく楽しいんだろうな~と思ってワクワクしながら家に帰りました。
でもでも。
この14日の公演は内田光子のモーツアルトを楽しめるという体験を、
初めてしましたが、16日はもっと驚くような体験をしたんです。
内田光子、そしてモーツアルト、音楽について深く考えさせられました。
こんどまた、ブログに書きますね!!
内田光子 クリーブランド管 2010年11月16日のブログ