Red Hot Chili Peppersも気がつけばキャリア長いバンドですよね。
1stアルバム出してからもう26年くらい?

2007年に東京ドームが満杯で若い子たちも沢山来ているのを見て
こんなにキャリア長いのに若い子にも支持されているのに胸が熱くなりました。
開演前のこのドームの入り、すごいでしょ!?

$sugiのブログ-r1

ライブはアリーナで観ました。ほとんど手ぶれしちゃって、
ちゃんと撮れた写真はこれくらいかな!?
私は東京ドーム2日目に行ったのですがアンコールでPower of Equalityを聴けて
大喜びでした。大好きな曲なんだもん。

I've got tapes
I've got CD's
I've got my Public Enemy

プロデューサーにPublic Enemyも手がけたRick Rubinを迎えて制作されたアルバムですけど、
アンソニーはPublic Enemy好きですからね。人種差別への批判あたり共鳴するものが
あるのではないでしょうか。


$sugiのブログ-r2

初期の頃は筋肉ムキムキでライブで体を露出していて、
「なんなんだ、この人たちは!」って衝撃的でした。

ただ初期は筋肉ばかりが前面に出過ぎていたような。
2枚目は私の好きなP-FunkのGeorge Clintonがデューサーで入ってますけどね。

そして、あの変態で徹底的におバカなノリ!!
メンバー全員が全裸でペニスに靴下を被せてる写真は有名ですよね。
これ何回かやってると思うんですけど。
ライブ中もペニスを観客の女性の顔にくっつけて問題になったり。

このバンドのおバカな逸話は多すぎてアンソニーが2階からプールに
飛び込んだら、プールに水がなくて背骨を骨折したり。
ライブでは火を吹くヘルメットを被って登場したり。

そしてウッドストック94。Red Hot Chili Peppersはトリの1つ前なのですが、
登場時間がすごく押して生中継してたNHKに「何時くらいにでるんですか?」って
私は電話したりしちゃったんですけど、メンバーが銀色のスーツに身を包み、
全員頭に巨大な電球をつけて現れてGive it awayをやった時は大爆笑。


音として聴けるようになったのは4枚目の母乳(Mother's Milk)からかな。
これはもう、かっこいいアルバムでしたね。
まだベースのフリーが頑張ってるなって印象でしたけど大好きなアルバムです。
"Punk Rock Classic"ではGuns'n RosesのSweet child o'mineのギターも入ってるしね!

そして世界的な大ヒットになったのが、あのBlood Sugar Sex Magic。
私もリリースされて大至急、買いました。
Red Hot Chili Peppersの中に上手くFunkが取り入れらていたので、
大のお気に入りアルバムです。

当時、私はサーフィンやっていたんですけど海に止めてある車は、
みんな爆音でこのアルバム流してました。
アンソニーの長髪にハーフパンツも大流行して、みんな真似してましたよね。

$sugiのブログ-r3

確かこの頃でしたっけ?アンソニーが映画ハートブルー(原題Point Break)に、
ドラッグのディーラー役として出演したのは。去年、若くして亡くなってしまった、
映画ゴーストにも出てる故パトリック・スウェイジが銀行強盗をするサーファー集団で、
それを追うFBIのキアヌ・リーヴスとの男の友情の映画です。
「銀行強盗するサーファーなんて嫌だ」とハッキリ名言した世界的なプロ・サーファーも
いましたが、私は大好きな映画です。このバンドもドラッグで苦しんだ人たちすね。

ハートブルー[DVD]/キアヌ・リーブス,パトリック・スウェイジ

¥1,500
Amazon.co.jp

そしてグラミー賞でのGeorge Clinton率いるP-Funk All Starsとの
Give it awayのパフォーマンス!!これビデオに録って何回も観も観ました。
総勢数十人でのGive it away、ぜひ観てください。
アンソニーのパワフルなパフォーマンス、フリーの尋常でない動き、
P-Funkの元祖変態おバカ軍団とのタッグは最強です!!!!



Blood Sugar Sex Magicは変態おバカなイメージできたRed Hot Chili Peppersが、
ナイーヴな面を強く見せたUnder The Bridgeが入ってますよね。

たしか92年かな、スピード違反でつかまった黒人が大勢の白人警官から
無抵抗で地面に伏せているのに殴るなどの暴行を受けるのですが、
この場面の映像を撮っていた人がいたんです。
この白人警官が無罪になった瞬間、それまで緊張が高まってた人種問題が
一気に爆発してロサンゼルスの暴動に発展してしまいました。

この暴動の時、たしかテレビ局は当初はJohn LennonのImagineを流したのですが、
Red Hot Chili PeppersのUnder The Bridgeをどんどん使うようになったんです。
こんな社会的な背景もあったんでしょうね。

ただ、"Sometimes I feel like I don't have a partner"で始まるこの曲は、
アンソニーのパーソナルな歌です。

そして、そのRed Hot Chili Peppersが感情を剥き出しにして怒りを
ぶち撒ける時が来ます。8歳年下の親友リバー・フェニックスの死です。
1993年にリバー・フェニックスは23歳でドラッグのオーバードーズで
亡くなるのですが、この時、一緒に居たのがベースのフリーでした。

アルバム"One Hot Minnute"の最後の曲”Transending"ですが、
私は勝手にこの曲をリバー・フェニックスについての歌だと思っています。

この曲の後半、Red Hot Chili Peppersは感情をストレートにぶち捲けます。
下手なんですけど、ちょっと意訳してみますね。


Hey, gone to stay.
Entire lifetime flash before me,
In a loving stream.
Hey mother May, I have lost a child,
But she gave birth,
To a loving stream.

永遠に去ってしまった。僕の前を君がいた生涯がよぎる、愛の激流の中で。
僕は子供を失った、だけと母親は生み出したんだ、愛の激流の中に。


Ooh, never know. When the gods will come and
take you,
To a loving stream.
Ooh, heart of gold,
The most special things you gave me were
From your loving stream.

神さまがいつ来て君を連れてくだなんてわかりっこない、愛の激流の中へ。
嗚呼、黄金の心よ、君が僕にくれた特別な物は君の愛の激流の中からだった。

そして、ここからアンソニーの更なる絶叫が始まります。


Fuck the magazines,
Fuck the green machine,
See the human being,
In a loving stream.

メディアども、糞くらえよ
Fuck the green machine(何故ここでgreen machineが出てくるか分かりません,汗)
生身の人間を見るんだ、愛の激流の中に居る。


Fuck the legal greed,
Fuck the nothing scene,
See the family,
In the loving stream.

強欲な法律関係者、糞くらえよ。
意味のないシーンなんか糞くらえよ。
愛の激流の中にいる、あの家族を見るんだ!

リバー・フェニックスは若くしてスターダムにのし上がった俳優で、
その彼の死は相当な騒ぎでした。騒ぎたてるメディア(magazine)に対して、
家族をほっといてくれという叫びなのでしょう。
そしてリバー・フェニックスほどの俳優なら相当な資産と仕事絡みの案件があったはず。
それが法律を駆使して寄ってくる人への「家族を見てみろよ!」という怒りなのでしょうね。

この曲を聴いた時、本当にRed Hot Chili Peppersは変わったと思いました。
強烈に怒りをぶち捲けてますが、死の哀しみを"Loving Stream"と表現するあたり、
アンソニーが作詞家として本当に大人になったのを感じました。

ジョン・フルシャンテ不在で制作された、この曲が入ってる
One Hot Minuteも私の愛聴版なのですが、ジョンが戻ってからの
Californicationのライブもパシフィコ横浜で観ました。
この時、アンソニーはピョンピョン飛び跳ねながらステージに現れて、
コードに足がひっかかり、いきなりドラムセットに倒れるという、
これまたRed Hot Chili Peppersらしい登場の仕方でしたよ!!

そしてジョンが戻ってからのRed Hot Chili Peppersは大人のバンドになりましたね。
再びジョンが居なくなった今、今度はどんなアルバムを届けてくれるのか楽しみです。