ウィーンの美術館3件目です。
ついに「Secession」で出会うことができました!
長年憧れていたベートベン・フリーズに!
ベートーベン・フリーズが有る「Secession」の入り口外観です。
Secessionは「分離派」を意味します。

入り口の案内に「GUSTAV KLIMT/DER BEETHOVENFRIES」と書いてあります。

実はここで「小学生の頃から憧れていたベートベン・フリーズを見る為に
ウィーンに来ました。べートーベン・フリーズの写真を撮らせてもらえないでしょうか」
と無理を承知で尋ねると・・・・
ウィーン!!最高だーーー!!!!!
この画像は私が撮ったものではありませんが・・・
ベートーベン・フリーズはは9枚のパネルから成る、
高さ2.5メートル、長さ34メートルの壁画です。

下の画像の右に甲冑をまとった騎士の姿が見えると思います。


おそらく、このパネルが有名ではないでしょうか。

この壁画はマックス・クリンガー(1857-1920)による
ベートーベン像をテーマにした分離派展の際に作成され、
確か金管楽器のみでベートーベンの9番が演奏されたような記憶があります。
この「Secessio」にもともと展示されていたものではありません。
ちなみに、私が子供の頃に読んだ「マーラー 私の時代が来た/桜井健二(著)」
では「甲冑の騎士」の顔はマーラーをモデルにしたという記述が有ったような記憶があります。
実家に帰れば、この本まだ有るとおもうのですが、
いかんせん絶版になってるので記憶があやふやです(^^;
ただ、この本ではマーラーの6番の2回のハンマーの音を、
「広島、長崎への原爆への予言という人もいる」とも記していて、
「さすがに、それはないだろ!」って感じでちょっと違和感を覚えました。
でも、私が小学生の頃は甲冑の騎士の顔がマーラーにそっくりだと思えて、
今でもそっくりだと思うのですが、長年見たかった壁画なんです。
もう何年前か思い出せないのですが、学生時代に
クリムトの美術展が池袋で有りました。
その時にベートーベン・フリーズのレプリカを見たんです。
「甲冑の騎士」のパネルだけが有り「レプリカ」と記載されていたのですが、
天井から床まで届くような巨大なレプリカでした。
ちなみに、この美術展の記憶があやふやなので、
ご存知の方がいらっしゃいましたら、是非なんという場所で
開かれたか教えていただけると嬉しいです。
本物はそのレプリカとは違い静かにたたずんで居ました。
広々とした空間のかなり上部に展示されているので
実際のサイズより小さく感じます。下からパネルを見上げる具合です。
よく見るとヒビが入っているのも分かります。
本当に静かな空間に展示されていました。
にぎわっていたウィーン美術史博物館やベルベデール宮殿とちがい、
人もほとんど入ってきませんが、それだけの理由でしょうか。
何故か、私にはベートベン・フリーズを見て
聴こえてきたのはベートベンではなくマーラーでした。
ドイツから来た友人と家内の3人でSecessionを訪れたのですが、
2人は気をきかせてくれて、途中から展示室に1人にしてくれました。
ありがとう。。。