【ブライダル司会者が語る】~結婚からはじまる家族の物語~ -59ページ目

被災地で「あおぞら結婚式」を

3月11日
あの日私は、会社設立にむけて、新たな場所での暮らしを始めるべく、引越しをしていた。
その最中、地震が起きた。

めまぐるしく変わる報道
繰り返し襲う余震


あらゆることが根底から揺らいだ
当たり前のことが、一瞬で当たり前じゃなくなる現実
その力のすごさに
どうしていいのかわからなくなった。


現地の方々の悲痛な叫びを知りながら
何ができるか?
私のとるべき行動は?

答えがわからなくて、いらいらしていた
そして、やはり自分のことをまず考えてしまって
落ち込んだ

自分のことで精一杯
せめて節電
せめて義捐金
せめて平常心
小さなことでも、せめて。。。。



混乱状態も少しずつ姿をかえ
支援の形も変化している

今だからまた考えること

私にしかできない
私だからこそできること。

それってなんだろう。


ぼんやり思いながらも
その形をつかめずにいた。

そんな時、
大好きな友人たちがこう言ってくれた

「ともちゃんの得意なことで、ともちゃんができることで。
だったら、結婚式じゃない?」

そうか!!
私にできること
私にしかできないこと

それは結婚式を作るお手伝いをすること!!


そうかぁ。。。。。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私は
披露宴専門の司会の仕事を10年やってきた。
たくさんの喜びを感じてきたのと同時に
どうしようもないもどかしさやイライラを抱いてきた

大きな組織に所属をしていると、個人の思想はなかなか通らない。
「こんなお手伝いもできるのに」「これさえ解消できればもっと喜んでいただけるのに」と思っていても、
制約が多くてがんじがらめになる。

ふたりらしい、ふたりならではの
結婚式・披露宴の形があってもいい

そう思って声を上げても
ひとりの主張は通らないことが多く、こころがきりきりしていた

私はこう言いたかった

結婚式・披露宴は、形も大切だけど、
もっと大事なのはふたりの「想い」と、それを囲むゲストの存在
本当にたいせつなことはシンプルなはず
場所や資金に関係なく
ただ想いだけを持って
結婚式をしたっていいじゃないか、と。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

イメージしてみる



いまだ復興作業中の街
それは、ふたりのふるさと
たくさんの思い出がちりばめられた街

ふたりが出会い
恋をして
そして永遠を誓った場所

結婚式をする予定だったふたり
でも
その想いを断念してしまう

時期を見て
状況を考えて
改めて準備をしよう

そういいながら
ふと寂しさや不安がよぎる

どうなっていくんだろう?僕らの未来は。。。



私は言う

「大丈夫。結婚式は、どこでもできるよ!
ふたりがいて、気持ちを届けたいゲストが集まれば
料理なんてなくたっていい、立派な会場がなくたっていい。
一緒に、手作りで、結婚式つくろうよ」


もう一度イメージする


みんないつも通りの普段着で
集まってくる
ご祝儀もなし、晴れ着もなし
でも
胸にはお祝いの気持ちいっぱい持って
みんな笑顔で集まってくる

そこへ
晴れ晴れとした顔つきの、いつもより緊張してきりっと見える新郎と
ちょっとはにかみながら、でも嬉しくてしかたないという満面の笑みを浮かべる新婦が
手をつなぎ、確かな足取りでやってくる

どこからともなく拍手が沸き起こる
「おめでとう」
「よかったね」
自然と口をついてでる、祝いの言葉



太陽の光を前進にあびて
頬に風をうけながら
拍手に包まれて
すすむふたり

あおぞらの下の手作り結婚式が始まる

新郎新婦は
嬉しくて幸せで
しぜんと笑顔になる

その笑顔をみて
集まった人の体の奥底から
あたたかいものが湧き上がる

「おめでとう」
「ありがとう」
「良かったね」

やまない言葉たち
大きくなる拍手


ふたりの表情が改まる。

集まった人々は
ふたりをじっと見つめる。

一瞬の静寂。


ふたりは
マイクも持たず、語りだす。




僕たち
私たちは
誓います

皆さんに。
この土地に。
今日というかけがえのない一日に。

これからふたりで一緒に生きていきます。
なにがあっても
今日の日を思い出して、
今日集まっていただいた皆さんを誇りに思って
どんな困難も笑顔で乗り越えていきます。




誓いの言葉は風に消えていくけど
みんなの「こころ」には確かに刻まれて


ふたりは必ず幸せになる
集まった全員が確信する

そんな
「あおぞら結婚式」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


私ができること
それは幸せを形にするお手伝いをすること。


もしこれを読んでくださった方の中で、震災の影響で結婚式を断念した方がいらしたら
声をかけていただけませんか?

お知り合いの方で、不安を抱えていらっしゃるカップルをご存知の方も
ご一報いただけたらと思います。


手作り結婚式、しませんか?


私は、結婚式の司会という仕事を通して
本当にたくさんの幸せを感じさせていただきました。

いろいろな幸せの形があり
それぞれの未来があることを教えていただきました。


私にできること
それは幸せを形にするお手伝いをすること。


「あおぞら結婚式」、一緒に作りませんか?



気長に
ご連絡おましていてます。

対話をすることで、気持ちが楽になることもあるかもしれませんよ。
どうぞ、お気軽に、、、、。






こんとも