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ヴェッケン!のWunderkammer(ヴンダーカンマー)

作曲家・中村康隆と、
ソプラノ・藤野沙優による、
新作歌曲ユニット、ヴェッケン!です。
「声」と「言葉」と「音楽」の冒険の旅に、
いっしょに踏み出しましょう!

wecken、はじまりました!

はじめまして、作曲をしております中村康隆と申します。
weckenでは、ソプラノの藤野沙優さんとぼくとで、新作の歌曲(大正昭和期の詩への曲、オリジナル作詞)、合唱曲(藤野さんの多重録音、または実際の合唱団での演奏)、歌物語(ゲストを含め)、オペラ的なものまで、長期間コンスタントに、kindleや自主出版での譜面出版も視野に入れつつ実演の機会を年に1-2回作っていけたらと思っています。

藤野さんは、元々はアルト出身ということもあって素晴らしい音域の広さと豊かな声量、古今の歌曲、オペラへの愛情と知識の深さ、そして新らしい曲への積極的な理解と意欲(と優秀なソルフェージュ力)にあふれる尊敬するソプラノ歌手です。
そして作曲担当のぼく、場合によっては多少ギターかピアノを奏する場合もあるかもしれませんが、基本的には作曲の担当で、都度ピアノの方はゲストをお呼びすると思います。
これまでそれなりに沢山の曲を書き散らかしてきましたが、大きく分けるとオーケストラ(器楽曲)と、エレクトリックギターに関するジャンルと、そして3つめにこの声楽曲のジャンルに集約されると思います。

この3つ目の声楽に関しては、あまり前面に推してこなかったので意外に思われる方も多いかと思います。が、児童合唱から、ほぼ大学を卒業する時期まで、常に身近に音大生に混じって勉強させて頂き、今更ながら血にしっかりと濃く流れる成分なのです。
ただ身近である分、却って緩みがあったのか、残念ながらその都度演奏会などで作曲するものの、再演に対しても不準備で、きちんとした形で譜面も音源も残すことが極めて少なかったジャンルでもあるのです。

断片的に作ってきた声楽曲ですが、近年の何曲かを作るうちに大学での専門だったドイツ文学にもつながり、「言葉」と「音楽」として、一つ、自分の中で深めていきたい、きちんと残せる作品をまとめていきたいという内的な強い欲求に深く結びつくようになりました。そして藤野さんという強力な協力者を得て、weckenという形にたどり着いたのです。
weckenでは、2人の音楽演奏活動と並行して「形を残すこと」、再演や、他の演奏家の皆さんの演奏の機会につながっていける道筋を大切にしていこうと思います。

このブログのタイトル、Wunderkammerは前時代的な、私設の博物館の原型のようなものを主に指すことが多い言葉です。
そこでは、世界の珍しいもの、不思議なもの、インチキめいたもの、色々なものが驚きの心で蒐集され、大切に秘密の部屋に飾られてきました。
ぼくらも世界の中の不思議や感動を、一つ一つ言葉や音符の形で捉え集め、声楽曲という形に鋳造し、ささやかながら展示していけたらと思います。
これから、少しづつこの空間に部屋を、(例えば大正期の詩人の詩に寄せる歌曲の部屋、だとか、子どものための歌物語の部屋だとか)広げていけたらと思います。聴いたり、そして時には歌ってみたり、ぼくたちと一緒に皆さん楽しんで頂けたらどんなにか嬉しく思うことでしょう。
皆様、どうか宜しくお願いします。


中村康隆

PS
現在僕の音楽の主柱を成すオーケストラに関しては、お待たせしていて申し訳ないです。weckenの活動とも並行して、早くお知らせできるように頑張っております。