六十四卦を解釈する占い
易占いの基本は「陰」「陽」の概念です。
すべてのものは相対するものとしてとらえ、例えば男と女、上と下、表と裏、強い弱いといったように、対称的な存在があってその存在が明らかとなるという考え方です。
易占いをするのに必要な「卦」を出すには、コインの表・裏を使うのが簡単です。
どのコインでもいいですから表と裏を決めて放り投げ、表・裏を確認します。
表が出たら陽として「─」を、裏が出たら陰として「--」を書き、これを6回繰り返して、最初に書いた「─」もしくは「--」の上に順次書き加えていきます。
「─」もしくは「--」が6個重なった形ができますが、これを「卦」と呼び、全部で64種類あることから「六十四卦」と呼ばれます。
易占いは、この六十四卦を解釈する占いです。
易占いは、占う内容を問いません。六十四卦を解釈することで、何らかの答え・対策を得られるというわけです。
易占いでよく聞く「八卦」というのは、この六十四卦の形の下・上3つずつの形(陰・陽の横線が3個重なったもの)をいいます。
そのうち下3個は「内卦」と呼ばれ、自分の内面、心の内側、内部、部下という意味をもっています。
一方上3個は「外卦」と呼ばれ、外側の環境、表面、上、指導者の意味があります。