情報大航海プロジェクトとは、経済産業省が、次世代の検索エンジンを研究開発することを目的として2006年7月に発足させたプロジェクト。国内の大学・研究機関および電機メーカーなどが参加する「情報大航海プロジェクト・コンソーシアム」が中心となり、国産の検索エンジンの開発を目指している。情報大航海プロジェクト・コンソーシアムには発足時で38の組織が参加しており、参加組織は今後も増える予定。
現在、検索エンジンの市場はGoogle、Yahoo!、MSNなどの寡占状態にあり、そのほとんどが米国企業で占められているのが現状である。この点を問題視した経済産業省が、日本独自の検索エンジンを開発し、それら米国企業に対抗するために発足させたのが情報大航海プロジェクトである。
情報大航海プロジェクトでは、特に画像や動画などのコンテンツに対する検索技術など、独自の技術開発に力を入れていくとしている。現在広く使われている検索技術は、Webコンテンツ中の文字列のみを検索に使用しているが、画像・動画コンテンツを解析した結果を検索に用いることで、例えばある画像に類似した画像を検索するなど高度な検索が可能となる。情報大航海プロジェクトにおいて開発された検索エンジンはオープンソースで広く公開される予定になっている。