オンサイトオプティマイゼーションとは、Webマーケティング手法の一つで、Webサイトの閲覧者一人一人に合わせて動的にWebページを変化させ、最適なWebページを表示する手法。閲覧者が会員登録や商品購入などを行なう割合(コンバージョンレート)を高めるために用いられる。


 同様の効果を見込んだ手法としてLPOがあるが、LPOにおいてはすべての閲覧者に対して同じWebページしか表示しない点でOSOとは異なっている。OSOはLPOをより発展させた新しい手法として注目を集めている。


 OSOにおいては、閲覧者がWebサイトを訪れた時間帯や、訪問回数、リンクのクリックなどの操作履歴などを記録、分析し、閲覧者をその行動特性によって分類(クラスタリング)し、統計情報として蓄積する。クラスタリングを行なった結果と現在の閲覧者の行動を比べることにより、その閲覧者が、現在商品を比較検討している段階であるとか、ひとつの商品を探している状態である、といった推測が可能となる。


 例えば、閲覧者が商品の比較検討段階であると推測できた場合は、同じカテゴリの商品一覧を表示し、比較をしやすくするといったWebページの最適化が考えられる。OSOを行うことにより、万人向けのWebページではなく閲覧者一人一人が必要とするWebページを表示することができ、コンバージョンレートの大幅な向上が期待できる。