SOAP-RPとは、Microsoft社が提唱する、複数の仲介者を介してSOAPメッセージを伝送するためのプロトコル。「WS-Routing」と呼ばれることもある。
SOAPは分散処理メカニズムによってメッセージの各部分ごとに別々の受信者を指定することができるが、SOAP自体には伝送経路を指定する機能は用意されていない。そのため、メッセージが指定されている受信者を全て順序良く廻って最後の受信者に到達することを保証するのは不可能である。
SOAP-RPはそれを可能にするもので、一方向的な通信を基本としているが、オプションとして双方向通信も可能なように設計されている。
HTTPやTCP、UDPなどと組み合わせて用いられるが、SOAPメッセージの中で伝送順路を記述するため、SOAP-RPを利用している場合はHTTPやSMTPなど他のアプリケーション層プロトコルを用いなくともよい。
なお、SOAP-RP自体には品質保証やセキュリティの機能は含まれておらず、高い信頼性を実現するためには他のSOAPベースのプロトコルと組み合わせる必要がある。