8秒ルールとは、モデムなど低速の回線が主流だった時代に言われていた、「インターネット上のWebページはユーザがそのURLを訪れてから8秒以内に表示されなければならない」というルール。法律などで正式に決まっているわけではないが、経験則としてWeb制作業界などで使われていたと言われる。
このルールは、インターネットのユーザの多くはWebページが表示されるまでに8秒以上の時間がかかると待つのに飽きてしまい、他のページに移動してしまうということを示している。また、8秒ルールに抵触して去ったユーザが再びそのページを訪れる割合は極めて低いとも言われている。
こうした現象は複数のリサーチ会社が報告しており、したがって確実にWebページを訪問者に見てもらうためには、8秒以内に表示されるページを作ることが事実上の最低条件になった。特に顧客獲得が重要な電子商取引サイトでは、8秒ルールを守れるかどうかが死活問題になるとさえ言える。
なお、8秒以内に表示されるかどうかはユーザの回線状況にも影響されるが、一般には56kbpsか64kbpsを基準とするのがよいとされる。
最近ではADSLなど高速ネットワーク回線の普及に伴って「6秒ルール」や「3秒ルール」といった言葉も聞かれるようになっており、回線インフラの高速化が進むに連れて「我慢できる待ち時間」は短くなっていくものと予想される。