もんのすごい熱さから、少しさわやかになってくると、すぐ眠くなる。
渡る風のせいだ。


仕事で座る椅子は全部で3種類。
肘あてのあるどっぷり座るもの、
背もたれだけで座もやや狭いもの、
さらには、折畳みの丸椅子。
この3種類を約2日起きで変え、使い回す。

行儀よくしたり、足をぶらぶらしたり、体を揺らしたり、
といった事を椅子優先で誘発させる。
あえて仕事中に波をつくることで、
気分転換になっている。


今日十年ぶりくらいで銭湯に行った。
恐らく昭和時代から変わっていない内装。

お湯の温度は45℃超。
痛いくらい熱い湯につかって、ドバッーとあがるのが良い。
ちょっと不思議な空間に入り込んだような、
若干の緊張もある中で、それを打ち破るドバッーがいい。
勇気の証を得たような、そんな感じ。

それにしても番台は神の目線。見ることが仕事。法的根拠はなに?
一糸まとわない男女が体を清める姿を見守ることが許されている。
しかも番台に座る主人は後向き、出迎えない。
客と斜になって出会い、ちょっと追い越された所で通りすがるように契る。
これは要するに湯屋と一体化している番台の主人に出会ったのか?
主人には一瞬たりとも裸集団に不測の事態が起こらぬよう司る使命感が?
まあ元々禊の場としてが起源だから異質な空間でもおかしくはないが。

銭湯に入る前と出た後では、街の風景や人々もまるで違って見える。
これは、はやりのスーパー銭湯でそう感じることはない。
夕方5時。客は3人しかいなかった。みんなじいさんだ。

異空間にちょっと出かける粋な楽しみを知っているわけで。