21世紀の健康社会を創造する -2ページ目

日本は、スタグフレーションという経済状況

私は日本という国が大好きです。しかし、今の日本政府(自由民主党・公明党)のあり方には少し心配を感じています。政策の多くが、私たち国民の暮らしに本当に寄り添っているとは思えません。このままでは、日本全体がますます厳しい状況に向かってしまうのではないかと感じています。

日本は、スタグフレーションという経済状況であります。物価上昇と景気後退が同時に進行し、特に固定収入に依存する高齢者の日常生活に深刻な影響を及ぼしています。購買力の低下、生活費の増大、そして年金の実質的な価値の目減りは、高齢者の生活の質を大きく損ねる可能性があります。ここでは、スタグフレーション下における高齢者の日常生活を支えるための多角的な対策について、個人レベルでの対応と、学術的な視点からの社会制度・政策提言を交えて意見を述べます。

 

スタグフレーション下における高齢者の日常生活対策

1. 徹底した家計管理と節約

スタグフレーションは収入が伸び悩む中で物価が上昇するため、家計の引き締めが不可欠です。

 * 予算の週単位管理: 月単位ではなく、週単位で予算を立て、その範囲内で支出を管理することで、無駄遣いを抑制しやすくなります。食費や日用品など、変動費に特に注意を払うべきです。

 * 無駄な買い物の削減: 買い物リストの作成、冷蔵庫・冷凍庫の在庫確認、買い物の頻度を減らすといった工夫が有効です。不必要な衝動買いを避けるため、買い物に持っていく現金を必要最小限にするのも一案です。

 * 自炊の徹底: 外食を控え、自炊を心がけることで食費を大幅に節約できます。また、家庭菜園なども有効な選択肢です。

 * 省エネ家電への切り替え: 初期投資は必要ですが、長期的には電気代の節約に繋がります。特に消費電力の大きい家電から優先的に検討することが望ましいです。

 * 通信費の見直し: 格安SIMへの切り替えや、不要なオプション契約の解約など、通信費の削減は比較的容易に行える節約策です。

 * 保険の見直し: 加入している生命保険や医療保険の内容を定期的に見直し、現在の生活状況やニーズに合ったものに調整することで、不必要な保険料の支払いを削減できる可能性があります。

2. 収入源の多様化と資産の保全

年金収入のみに依存するリスクを軽減するため、収入源の多様化や資産の保全も重要な視点となります。

 * 継続就労の検討: 健康状態が許す限り、パートタイムやアルバイト、地域貢献活動など、何らかの形で就労を続けることで、収入を確保し、社会とのつながりを維持できます。

 * 副業・サイドビジネス: これまでの経験やスキルを活かした副業やサイドビジネスも有効です。オンラインでの活動や、地域に密着したサービス提供などが考えられます。

 * 資産の分散投資: 現金預金のみでは物価上昇による実質的な価値の目減りが避けられないため、株式、債券、不動産、貴金属、外貨建て資産など、異なる種類の資産に分散して投資することで、リスクを低減し、インフレへの耐性を高めることが重要です。特に外貨建て資産は円安局面において有効な防衛策となりえます。

 * 専門家への相談: 資産運用や家計管理に不安がある場合は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談し、個別の状況に合わせたアドバイスを受けることが賢明です。

3. 健康維持と医療費の抑制

健康は高齢者の生活の基盤であり、医療費の増大は家計を圧迫します。

 * 予防医療の重視: 定期的な健康診断、適切な運動、バランスの取れた食事など、予防医療を重視することで、病気のリスクを低減し、医療費の発生を抑えることができます。

 * ジェネリック医薬品の活用: 医師や薬剤師に相談し、可能な範囲でジェネリック医薬品を利用することで、薬代を節約できます。

 * 地域包括ケアシステムの活用: 地域包括支援センターなどを活用し、介護予防サービスや相談支援を受けることで、介護が必要になる事態を遅らせ、関連費用の抑制に繋げることができます。

 

 

学術的視点からの対策と提言

スタグフレーション下で高齢者・若者が安心して生活できるよう、社会全体としての取り組みも不可欠です。学術的な知見に基づいた政策提言が求められます。

1. 社会保障制度の再構築と柔軟化

 * 年金制度の持続可能性の確保: 物価上昇に合わせた年金給付額の見直しに加え、賦課方式と積立方式のバランス、世代間負担の公平性など、多角的な視点から年金制度の持続可能性を高める議論が重要です。高齢者の就労促進と年金受給開始年齢の柔軟化も、制度維持に寄与するでしょう。

 * 医療・介護費の適正化と効率化: 医療技術の高度化と高齢化に伴う医療費・介護費の増大は避けられませんが、ジェネリック医薬品の使用促進、ICTを活用した効率的な医療提供体制の構築、在宅医療の推進などにより、費用の適正化を図る必要があります。財政審が提唱するように、社会保障関係費の伸びを「高齢化の範囲内」に抑える努力も求められます。

 * 所得再分配機能の強化: スタグフレーション下では所得格差が拡大しやすいため、税制や社会保障制度を通じて、所得再分配機能を強化し、低所得高齢者の生活を支援する仕組みが必要です。

2. 高齢者の多様な働き方を支援する環境整備

 * 生涯現役社会の推進: 高齢者が自身の能力や希望に応じて働き続けられるよう、企業における高齢者雇用促進策の強化、再教育プログラムの充実、柔軟な勤務形態の導入などが求められます。学会は、高齢者の労働意欲や健康状態に関する研究を進め、最適な労働環境の設計に貢献できます。

 * 地域における就労・社会参加機会の創出: 地域に密着したNPO活動、ボランティア、地域住民の生活を支える有償サービスなど、多様な形で高齢者が社会と関わり、収入を得られる機会を創出することが重要です。

3. 高齢者の金融リテラシー向上と資産形成支援

 * 金融教育の充実: 高齢者を対象とした金融リテラシー教育プログラムを開発し、スタグフレーション下での資産防衛や適切な資産運用に関する知識を提供することが不可欠です。学会は、高齢者の認知特性に合わせた教育方法やコンテンツ開発に貢献できます。

 * 資産運用商品の多様化と情報提供: 低リスクで安定的な収益を期待できる高齢者向けの金融商品の開発や、それらに関する公平で分かりやすい情報提供が求められます。特に、投資信託やNISAなど、少額から始められる資産形成支援策の活用を促すことが重要です。

 

4. 学術研究と政策提言の推進

 * 学際的研究の深化: 経済学、社会学、老年学、公衆衛生学、老年医学、精神医学など、複数の分野が連携し、スタグフレーションが高齢者・若者の生活に与える影響を多角的に分析し、具体的な対策を導き出すための学際的な研究が必要です。

 * エビデンスに基づく政策提言: 研究成果に基づき、政府や地方自治体に対し、高齢者の生活安定に資する具体的な政策提言を積極的に行っていくことが学会の重要な役割です。例えば、海外のスタグフレーション経験から得られる教訓を分析し、日本への適用可能性を検討する研究などが挙げられます。

スタグフレーションは高齢者、若者の生活に多大な試練をもたらしますが、個人レベルでの賢明な対応と、学術的な知見に裏打ちされた社会全体の包括的な対策を講じることで、その影響を緩和し、高齢者・若者が安心して日常生活を送れる社会を築くことが可能となります。これは、単なる経済問題に留まらず、社会全体の持続可能性と幸福度を高めるための喫緊の課題であると言えます。