2011年11月7日、コンピュータ機器や通信システムおよび情報処理システムなどの日本大手電機メーカー富士通株式会社は、2011年6月に、世界最速の計算処理速度を達成した次世代型スーパーコンピューター『京(けい)』を採用し、さらに技術向上させた製品の新型スパコンを世界規模で発売することを公表した。


価格は5000万円前後からとなり、早ければ2012年1月に発売を予定。




次世代型スーパーコンピューター『京』は、富士通と理化学研究所が共同開発を行っている世界最速といわれる演算処理が可能で、毎秒8162兆回の計算処理を実行し、6月には計算処理速度の世界一位ということで話題にもなった。そして、2011年11月初旬には、毎秒1京回を超えた計算処理速度を達成したと公表され、名実ともに『京』となった。



今回発売が発表された新製品は『PRIMEHPC(プライムエイチピーシー) FX10』とされており、富士通が独自のプロセッサとソフトウェア開発をおこない、気象情報や地震情報の解析から、医療分野での研究・開発、新エネルギー開発などの使用を想定しており、ニーズにあわせて1台から1024代までの導入が可能で、官公庁をはじめ、民間企業などのニーズを見越している。