いつから夢と現実の区別がつかなくなったのだろうか?

もう何年もこの疑問におそわれる。

夢の中にいる時、「これは夢だ」ということがわからず、思わず現実のように過ごしてしまうときがある。

現実の中にいる時も同じ。

現実の中にいる時も、「これは現実だ」ということが分からず、思わず夢の中にいるように過ごしてしまうことがある。

夢と現実の区別が無くなる時。

それはその人独自の人生を歩み始めた時。

独自の人生を歩むということは、この世の因果律を離れ、この世の理から外れて生きるということ。

まわりは暗闇だ。

夢と現実の区別がついている時はよかった。

まわりは明るい。仲間も多かった。

でも何故か物足りない、偽りの世界で生きている気がした。

独自の人生を歩み始めたら、恐かったけど、本当に恐かったけど。

本物の世界で生きている気がする。