己有を識らず、貧これに過ぎたるは無し
 
自分の心の中に秘められた可能性を知らないとはなんと貧しいことか
(超訳 空海 苫米地英人)
 
無量の福徳は求めざるに自ら備わり、無辺の通力は営まざるに本より得たり。
 
かぎりない幸せと徳は、求めなくても自身に備わっているもので
途方もない不思議な力はわざわざそうしようと思わなくてもすでに得ているのです
(超訳 空海 苫米地英人)
 
空海の言葉の解釈を語るには勉強不足なので
解説などはしませんが
(そもそもこんな煩悩の塊みたいな記事に
引用すること自体どうかと思いますが、勉強不足の輩が
現世利益に勝手に置き換えてると笑ってください)
自分の中にすでにあるもので充分に勝負できそうな気にさせてくれる
素敵な言葉ですよね。
 
大好きなことをお金に変えるをテーマに前回から
話し始めているんだけど、
この根本には「お金持ちになりたい」って気持ちが隠れていますよね。
好きなことできるなら貧乏でもいいじゃなく
好きなことをやってお金を(たくさん)稼ぎたいが本音でしょう。
 
お金を稼ぎたいって気持ちを否定することはないですよ。
僕ももっとお金は欲しい。
むしろお金を稼ぐこと、お金をもらうことに
罪悪感を抱いてしまう心の状態の方が問題です。
健全にお金をたくさん稼ぐことは本当に素晴らしいこと。
罪悪感なんか欠片も感じる必要はありません。
 
ただね、多くの人はお金にだけフォーカスして物事を考えるから
好きなことができていないということも事実だと思うのね。
 
私の例でいえば、高校生の時の進路の話し合いで
「将来、映画を撮りたい」っていったら
まあ普通に親に反対されましたよ、やっぱり。
「そんなことやって飯食っていけない」って。
 
親、友人、先生、会社の上司や同僚、奥さん、旦那さん・・・・
誰かにすり込まれた「そんなことしてお金を稼げない」という価値観が
あなたが好きなことをして生きることにブレーキをかけているんじゃない?
 
どうかな?
 
だからこそ、好きなことをお金に変えられるなら!って
読んでくれているんじゃない?
 
いますぐ人からすり込まれた嘘っぱちの価値観なんか捨てちゃって!と
言いたいところだけど、そう簡単に心に根を張った恐怖心を取り除けないよね。
 
だから、とりあえずそういう根拠のない恐怖が自分の中にあるということを
まずはちゃんと自覚しておきましょう。
 
これはけっこう大切かなっておもうわけ。
 
これを乗り越えて行動を起こさない限り何も変わらないわけだし
ブレーキをかけている恐怖があるという自覚と
恐怖の正体を意識しないでただ怖がっていても前には進めないでしょう。
 
この話はまた後日ゆっくりと話すとしますが
好きなことをして生きるのに自分の中の恐怖心が
ブレーキをかけているという自覚は持っておこうよね。
 
僕はお金が大好きだし、お金を稼ぐのは良いことだと思う。
だけどさ、お金を稼ぐのが目的かというとちょっと違うのね。
 
お金を稼ぐだけなら「好きなことをして」なんて言ってないで
効率的に稼げる方法を考えた方が良い。
 
ちょっと考えてみて
日本でいう「お金持ち」って言葉をよく使うけど、
例えば「将来何になりたい?」って質問に「お金持ちになりたい」って言ってみたり
何をしてお金をたくさん稼ぎたいではないのね。
これって変じゃない?お金が最終目的?
 
お金持ちを英語にした場合、一般的には「Rich」になると思うだけど
英語のRichの意味としては根本的には「豊か」な様子を指しています。
金銭的な裕福さの意味でも使わなくはないけど、
その裕福さがもたらす豊かな人生を指していると思うわけ。
 
だから、いくらお金を持っていてもそれを稼ぐために
家族との時間や人生の喜びを失ってしまう人はRichではない。
お金を持っていながらPoorなわけ。
 
お金にだけフォーカスして「お金持ち」を目指していると
分かっていながら気がつくと哀しい人生を送りかねない。
これってヤバくない?
 
そもそも私たちは幸せを求めているわけだし
お金が欲しいのも、お金がもたらしてくれる豊かさを得たいわけでしょう?
 
お金はただそれだけではただの紙切れ
それに交換券という意味が加わっているだけでしょう。
 
好きなことをお金に変えるということは
自分の大切な人生を売り払うことじゃない。
幸せを感じながら豊かさの中でお金を稼ぐってこと。
 
このことはしっかりと意識しておいてね。
 
いまの日本で生まれ育つと自分でも気がつかないうちに
お金が目的になってしまいがちだからさ。 
 
気をつけてね。
 
 
さて、冒頭に引用した空海の言葉
 
己有を識らず、貧これに過ぎたるは無し
 
自分の心の中に秘められた可能性を知らないとはなんと貧しいことか
(超訳 空海 苫米地英人)
 
無量の福徳は求めざるに自ら備わり、無辺の通力は営まざるに本より得たり。
 
かぎりない幸せと徳は、求めなくても自身に備わっているもので
途方もない不思議な力はわざわざそうしようと思わなくてもすでに得ているのです
(超訳 空海 苫米地英人)
 
 
深いところでの意味は違うとは思うのですが
自分の中にある才能や、人と違うところを自分の武器として
はっきりさせること。
 
これが好きなことをお金に変える2ステップめ。
 
自分の生まれ育ち、自分の性格、そういったモノを再度見つめ直して
自分の中にある才能、ユニークなところはどんなところか
しっかりと意識してみてください。
 
自分が持っている才能を自分で意識できると
自己肯定感が一気に上がり、将来の夢や希望が一気に芽を出します。
 
自分の人生そのものを信頼できるようになる。
 
これって自分の決めた道を進んでいく原動力になるし
あなたが何をするにしても愛されるポイントになるところ。
 
応援してもらえる部分だし、話題になる部分
口コミになるとしてもこの部分になるはずです。
 
自分にはそんな人に応援してもらえる所なんかないって思うことはないよ。
必ずあるから。
 
最初の空海の言葉を思い出してみて。
必ずある。自分では気づいていないだけ。
 
自分の才能って、意外と人との関係の中で見つかりやすいものだよ。
 
自分ではできるのが当たり前って思っていたことが
実は他の人には難しいことだったりしたことはない?
  
私は子供の頃にさ、母親が病弱だったから
母親が病院に行くときには親戚のおばさんがよく映画に連れていってくれていたのね。
 
レンタルビデオもない頃だから、小学校に行って話題の映画を見たというと
話を聞かせてって友達が寄ってきた。
映画だけが私を人気者にしてくれたのね。
 
それが映画、映像の道を志した根っこになってる。
 
人よりたくさん知っている、多く経験している、それだって
自分の才能を見つけるキッカケになるよ。
 
そうやって自分の強み、才能の芽が何かが分かるようになると、
自信がわいてくるモノなんだ。
それも人と比べるんじゃなく、自分自身の中からか沸いて出てくる自信。
 
それがブレーキをかけているあなたの内側の恐怖心に打ち勝つ力になる。
 
 
好きなことをお金に変えるって、楽しくお金を稼ぐという
文字通りの意味に加えて、あなたが自分の人生を胸を張って顔を上げて
自信と誇らしさをもって歩いて行くという意味でもあるの。
 
どうせならそういう人生を歩きたいとおもわない?
 
わたしにはそういう人生こそがRichに思えるんだけど
どうだろう?
 
 
じゃあ、次回はお金を稼ぐ、つまり仕事ってどういうことか話してみようね
人に言われて仕事の本質も分からずにお給料をもらっているって人には
ぜひ読んで欲しいな。
その本質がわかれば稼ぎ方もわかるでしょう?
 
ね、
 
じゃあ、また。
 
※沖縄国際大学での特別講義を毎年やらせてもらっているんだけど
 仕事の本質についてもテーマのひとつ。
 これから社会に出て行く若者には知っておいて欲しい大切なテーマです。