前にも書いたような気がするのだけど
50歳となり、そろそろ自分の人生に最も価値のあることに
自分の時間を配分したいと思い始めた途端に

なぜか愛する人、若い人たちのために
時間を使うことが増えたような気がしています。
 
自分の限られた人生を何に使いたいか?を真剣に考えると
不思議なことに、今までなかったような自分を成長させてくれる
機会が増えてくるもんなんだな。
 
本業であるCM制作、妻との時間、映画制作、自分CMの活動、そして
“Viviange”というガールズ・ボーカル&ダンスユニットのプロデュース、
さらに、まだ公には言えないけどすごく面白そうな大きなプロジェクトの
主要メンバーにも加えていただけることなり
本当に楽しく充実した毎日を送らせてもらっています。
 
その中でもいま一番時間を割いて楽しんでいるのは
昨年末から手がけさせていただいている
7人組のガールズ・ボーカル&ダンスユニット
“Viviange(ヴィヴィアンジュ)”のプロデュースかな。
 
10代の熱い夢、
自分たちの恵まれ環境に感謝しつつ
同世代の仲間にダンスや歌を通して
勇気や元気を届けたいという夢を、
彼女たちの父親より年上の私が
一緒になって追いかけられるって
1年前には想像すらしなかった幸せな展開。
 
きっかけは昨年、僕の映画で主演をしてくれたモデルの子たちが
まだ彼女たち自身で手作りしていたライブを
見に行かせてもらったのがきっかけ。
 
いま、ライブ活動を行いながら
デビュー曲のレコーディングに向けトレーニング中です。
 
講演活動で知り合った方の主催するパーティーで紹介された
映像作家さんが、昨年企画した上映会に出品するために
映画を撮影し、その主演をしてくれたモデルたちを
いまデビューに向けてプロデュースしている・・・
 
こうして自分のやりたい事を楽しんでいると
次のやりたい事が連鎖してしてくる感覚に
たまらまい面白さと充実感を味わっています。
 
 
そんなViviange。
 
まだ初ステージから1ヵ月も経っていないのに
先日は第7回沖縄国際映画祭で、ガレッジセールさん他
よしもとの有名な芸人さん達と一緒にメインステージに立ってしまった。
 
しかも、5月には、客動員数15万人を超える
沖縄の大型イベントのメインステージ出演も決まったと連絡を受けました。
(まだ情報解禁ではないのでくわしくは言えませんが)
 
オリジナルデビュー曲も制作中でレコーディングもこれから
初舞台から半月ほどのグループが大きなステージを獲得していく。
それを14歳から19歳のメンバーと一緒に頑張れる。
これは身体はキツいが、楽しいです!
 
なにより、メンバーひとりひとりの人間形成と成長を
見守り、助けることができるのは大人として
こんなに嬉しいことはないよね。 
 
 
本当に人生って楽しい!
 
そう心の底から感じられるのも、
「自分に本当に価値あること」の基準を
持ち始めてからではないだろうか。
 
 
とかく日本人は他人をとても意識し、
迷惑をかけてはいけないという価値観が強いから
 
どこか自分白身のためにすることを
おろそかにしていく傾向があるような気がする。
 
いつも書くことだけど、人生は有限。
 
もっと、誰にも侵されることのない自分の時間を確保することを
しっかりと意識していくべきじゃないかな。
 
もちろん、他人の依頼や誘いを断る際にはそれ相応の礼節が大切。
傍若無人に生きるのがいいと言っているのではないよ。
 
相手への配慮ということは忘れたくないと思う。
 
でも、自分にとって価値があるか、重要かを判断して
そうでないモノはきっぱりと断っていく。
 
有限な時間の中において、
最期に納得できる生き方をするためには
こうしたことも非常に重要に思えるんだ。
 
 
では、自分にとって価値があることとはなんだろう?
 
楽しいこと?
 
お金が儲かること?
 
もちろん、それらの価値も大切な要因だと思うけど、
まだそれでは、間違ってしまう可能性を秘めている。
 
なんとなく楽しそうということではじめたことが
気づいたら時間を無駄に浪費していたり
 
お金を儲けること、生活費を稼ぐことで結局、
自分のかけがえのない時間を切り売りしてしまったり・・・
  
 
私自身が人生の価値として判断基準としているのは、
 
それが自分が成長できるかどうか?
 
たかだた50年の経験からだけど
おそらく、これは間違っていないと思うんだよね。
  
 
これはあくまでも私の場合だけど
自分を成長させてくれ、人生をワクワクさせてくれ、
毎日をハッピーに充実させてくれる価値ある仕事って
 
「お金にはならないけどやる?」って形でやってくることが多い気がする。
 
けっして
 
なかなか「いい儲け話があるんだけど・・・」という形では現れない。
 
 
ここでいう成長とは自分の内面をどれだけ高めてくれるか。
 
思考や感情、言動に行動
 
こうしたものにいい刺激を与えてくれ、大きく高くしてくれるものは
でも、結果的に頭が良くなる、お金が稼げる、出世するといった
現実的な利益にもつながっていくと思うよ。
 
 
20代の若い頃は、自分自身で時間をデザインすることが
環境的にも、経験的にも難しいよね。
 
本当にやりたいことが明確にできないうえに、
与えられるやるべきことは山ほどあり、一杯一杯の毎日になってしまうことも
自分と世の中の関係を知る点において意味がないとは言わない。
 
でも、ある程度年齢を重ねた者にとって
他人の価値感から距離を置き、自分の内面の世界を追究することは
すべての時間を自分がデザインできるようになるためには
必要なステップだと思うんだ。
 
 
帝政ローマ時代の哲学者のセネカって人は
時間に関する言葉も残しているんだけど
その幾つかを抜粋して紹介すると
 
『私たちは命の短さを嘆くわりには、たいしたことに命を使っていません。』
 
『われわれは短い時間をもっているのではなく、実はその多くを浪費しているのである』
 
『人生を短くしているのは自分自身である』
 
『人生は使い方を知れば長い』
 
 
耳が痛いよね。
 
 
私自身、両親を亡くして、はじめて時間というものを
真面目に考えはじめた凡人。
 
親友が40歳の若さでなくなったときでも
その事実を自分事として捉えることはできなかった。
 
でも、間違いなく、今この瞬間も時間は過ぎていて
しかもいつ尽きるかも分からないというのが時間というもの。
 
生まれてきた順番と死ぬ順番にはまったく関係がないということに
なんとなく目を背け、いつまでも時間はあるという錯覚に身を置いていた方が
精神的にも楽でいられる。
 
時間の有限性を意識するためには、死ぬことを意識する意外にないから
できるなら考えたくないというのが本音だろうと思うけど。
 
でも、多くの人は(私も含め)そうやって
自分の時間を短く浪費しているんだとセネカって人は
言っているんだよね。
 
 
先日、15年一緒に仕事をしてきた友人が
長年、人生を捧げてきた会社を辞め、小さな会社をつくった。
 
私と同世代、50歳にしての独立。
 
前会社では副社長になっていたから、
安定という価値観だけで言うなら、あり得ない選択かもしれないよね。
 
彼が話してくれたのは
 
「仕事時間のラスト10年くらい、自分の好きなようにやりたいじゃない」
 
 
自分の時間を自分でデザインすることを選んだんだと思う。
その証拠に彼の笑顔は今まで見てきた以上に輝いて見えた。
  
 
先に紹介したセネカが言うように
時間の使い方がわかっている人間にとって人生は十分に長い。
 
彼のこれからの10年は今までの何十年以上の価値を
生み出していくことと信じています。
 
 
さて、私たち自身の人生の残り時間をどう使うか?
 
あなたはどうするか?
 
 
ちょっと真剣に考えてみようよ。
 
 
時間の使い方を理解しないでこのまま生きても、
仮に寿命が何百年あっても満たされることはないんじゃないか?
 
 
毎日の中で「いつ死んでもおかしくない」と意識を
心のどこかに持ち続けること。
 
目を背けずに、むしろポジティブに
時間の有限性を意識し続けることで
 
毎日の暮らしの中に適度な緊張感が生まれる。
やれることが一気に増え、毎日が充実感で輝き出す。
 
 
そうすることで、人の究極の目標である「幸せ」は
未来にではなく、今この瞬間に手に入ってくるんだ。
 
 
今は不幸でも、我慢していたら将来幸せになるという代替的な考え方は
いますぐやめた方がいい。
  
 
今日が幸せだから、明日も幸せなんだよ。
 
なんとなく未来のために
今、我慢して生きることがリスク回避のように
考えている人が多いけど、
 
だいたい幸せの置き場を未来にすえることほど
リスキーなことはないじゃん。
 
自分が明日も生きているという保証はどこにも存在しないのだから。
 
つねに、この瞬間が最後かもしれないと意識して
この瞬間を幸せにするために生きる方がずっと理にかなっているとは思わない?
 
今日の幸せが、明日の幸せにつながり
人生を形作っていくんだ
 
 
少なくても私自身は
 
いま、楽しさの連鎖の中で
めちゃくちゃハッピーな時間を過ごせている。
 
すごく、有り難いことだと思う。
 
これって、別に僕が特別なわけでも
選ばれた人が出来ることということでもないんだ。
 
 
ただ自分の人生を自分でデザインするって
決心すればいいだけ。
 
会社をあえて辞める必要もないし
交流関係を変える必要もない
 
自分の時間は自分でコントロールすると
ちょっとした覚悟と決心をすればいい。
 
 
決心するのに10秒もいらない。
 
10秒で人生は変えられる。
 
 
じゃあ、楽しんでいこう!
 
 
 
  
 
※国際映画祭会場でViviangeのメンバーと(^^)
 お父さんとしては目の中に入れても痛くない(笑)
 



※短いステージでしたがダンスに歌と楽しんできました