私の師匠のひとりで、
1998年に一世を風靡したサントリー鉄骨飲料のCMを皮切りに
1998年に一世を風靡したサントリー鉄骨飲料のCMを皮切りに
数々の大ヒットCMを世に送り出してきた村上明彦さんと、
一昨日も一緒に編集室に入ったんですね。
村上さんと私は東京の同じCM制作会社の出身なのだけど
在籍していた時期は、ちょうどズレていて
当時は実際にお会い出来てはいなかったんです。
私がそのプロダクションに入ったときはすでに
村上さんは会社を移っていて、
鉄骨飲料のCMで天下を取ってらっしゃったんで
当時、新人だった私にとっては
その活躍ぶりを、「いつか、ああなりたいなあ」って
ただ遠くから見て憧れるだけの存在でしかなかったんですね。
ここ数年、頻繁に一緒にお仕事をさせていただけるようになり
村上さんの成功の裏話なども、事あるごとに聞きだして
いろいろ勉強させて頂いているんですが
やはり気になるのは、あの時の天下を取った道のり。
村上さんが新人の頃、狙って広告賞を取りにいった話は
以前から聞いていましたし、
鉄骨飲料のCMはサントリーの宣伝部から直々に
CMを依頼され作られたという話も聞いていたんですが、
どうしてもリアルに結びつかないでいたんですよ。
広告賞はもちろん、業界に「こんな面白い奴がいるぞ」って
自分を知らせるにはもってこいのもの。
でも、いくら賞を取ったからといって、
なかなかメーカーの宣伝部から
直々に仕事を依頼されることはないよなあ・・・と
で、この間に絶対に何か「やっていたこと」があるはずだって
一昨日に、この時のことに関して聞いてみたんですよ。
まず、賞を狙って取るのは3回でやめたということでした。
私は賞をきっかけにステップアップしていったのかと
どこかで思っていたんで、ちょっとビックリ。
「だってよ、当時のあの会社の仕事って
予算も少なかったし、賞取れるようなのも
そんなになかったからな」
確かにその会社、老舗の制作会社ではありましたが
世の中をあっと言わせるような派手な仕事は
まずなかったですね。
「それで予算がなくても、何か話題になるような
面白いことを、とにかく考え続けたんだよ」
世の中には、あれがあったら、これながないからと
今いる自分の環境のせいにして
成功を夢見るだけの人って沢山いると思うんだけど
実際に成功をおさめる人が、恵まれた環境にいたかというと
逆のことが多いんだよね。
むしろ、お金もない、条件も悪い、
さらには経験もなく、まだ実力もない・・・
そんな所からスタートする人が多いんです。
目標に向かって、目の前のことをひたすら
一生懸命にチャレンジし、改良していく
成功への道のりは、やはりそういうことにつきるんだろうな。
私がいま、個人的にドキュメンタリー作品を作らせて頂いている
安里繁信さんも、トラック1台でお父様がはじめた小さな運送会社を
グループ企業9社のホールディングスカンパニーに育て上げ、
自身も、2009年に沖縄から初めての日本青年会議所の会頭に就任、
2011年には沖縄観光コンベンションビューロー会長に就任し、
昨年からは一般財団法人沖縄公共政策研究所理事長と
すばらしい実績を歩みながら、いまもなお
成長することを止めない非常に面白い方なんですが、
成長することを止めない非常に面白い方なんですが、
話を聞いていると、やはり行動と改善の繰り返しなんですよね。
この「行動」と「改善」をし続けている限り、
結果的に「失敗」という言葉はネガティブではなくなるんだなと
結果的に「失敗」という言葉はネガティブではなくなるんだなと
何人もの実績ある方とお話し聞く中で実感しています。
失敗すると落ち込む人や
失敗を恐れて動けない人っているんだけど、
そういう人って何か新しいことやるときに
1回で上手くいくって考えているんだと思うんだよね。
これ、はっきり言って世の中をなめてるよね。
どうやったら上手くいくんだろうって考える事は大切だけど、
色々考えても、人から教わっても
一発で上手くいくほど世の中ってそんな簡単じゃないの。
世の中には様々な成功談や成功法則があるんだけど
それを学んだからといって、一発で上手くいくほど
世の中は甘くないんだ。
実際、どうやったら上手くいくかじゃないんだよ。
実際、やるまで分からないの。
成功談や成功法則を学べば、
なんだか自分も成功できそうな気になるかも知れないけど
自分で行動しなければ、成功もできなければ
改善すらできないんだ。
誤解して欲しくないんだけど、世の中の成功談や成功法則が
無駄なモノだと言ってるんじゃないよ。
実際に行動すれば、それが大きな目標であればあるほど
必ず失敗するんだ。
そこで、改善を行っていくわけなのだけど、成功談や成功法則は
その改善の参考やヒント、ひらめきの元としては非常に有益なのね、
でも、そこにはまず自分自身の行動がなければならないんだ。
先に紹介した安里繁信さんも、講演の中で
「自分自身が体験したことでなければ、説得力もリアリティーもない」と
自らがまず行動することを非常に重要なことと語っていたんだけど
本当にその通りだと思うのね。
実際に自分自身でやってみて、はじめて分かるものなんだ。
頭の中だけで成功を理解しようとすることは
観光雑誌を読んでその土地に行った気になるのと同じ。
何にもわかっていないんだ、実際には。
このブログでも、以前から
「行動しなければ何も変わらない」って伝えてきたんだけど、
だからって「行動すれば一発で成功するんですか」って
そんなわけないよ。
行動すると失敗するの。
失敗するから、何がいけなかったか改善点が見えるの。
改善するから、成長するんだよ。
経験するから、リアリティーも説得力も生まれるんだよな。
この世の中、1発で正解になんか
どうやってもできないんだから、
失敗を繰り返して成長していくものなんだよ。
今よりよくしていくの。
今回より次回、次回よりその次って
ちょっとずつ自分を大きくしていくんだ。
だからさ、失敗を恐れて行動しないって
自ら成長の機会を失ってるって気づかなきゃいけないよ。
今のあなたで一発で成功できることなんか
その成功自体に価値なんかないよ。
出来ないことをやれるようになるから成長だろう。
いまの自分よりスケールの大きなこと考えようよ。
自分の器を大きくしていくんだ。
だから大きな目標を立てて、
目の前のことにチャレンジしていくんだよ。
階段を上るみたいに、ひたすらそれを続けるんだ。
そうすれば上れない所なんてまずないから。
「目の前のこと」っていってるのは
いきなり10メートルの壁は上れないってこと。
1万円すら稼げないで、年収1億円って夢見ていても
いつまでたっても叶わないってことだよ。
目の前の1メートルの段差をまず上るんだ。
次は1.5メートルの壁にチャレンジして、
そうしているうちに腕力もジャンプ力もついてきて
2メートルの壁なら上れるようになる。
そういう姿を見せることで、3メートルの壁を上るとき
手伝ってくれ押し上げてくれる人が現れ、
5メートルの壁の上から引き上げてくれる人も出てくるんだ。
そういうものなの。
だからさ、いいと思うことは全部やってみなよ。
きっと失敗するけど、それが成功への道だから。
まわりを見ると、実際に失敗している人も見えるから
「ああなりたくないな」って、
行動するのが嫌になるかも知れないけど
一度も失敗しないで成功できるほど
世の中は甘くないよ。
失敗を恐れずに踏み出してごらん。
それだけであなたは既に小さな成功者だから。
大概の人は同じところで足踏みしているだけなんだから
1歩踏み出しただけでも、それだけで
確実に他の人と差をつけられるよ。
それくらいみんな行動しないんだよ。
頭の中で思っているだけなの。
口で言っているだけなんだよ。
とにかくさ、今の自分の持っているもので、
何か面白いこと考えてごらんよ。
ひたすら今より良くって改善していくんだ。
そしたら、ある日気づいたら、
天下取ってるかも知れないぜ。
天下取ってるかも知れないぜ。
いや、マジで。
その時は、私が取材に行くから
ドキュメンタリー映画、撮らせて下さいね!(^^)

※あたりまえなんだけど、業界の仲間もみんな
高齢化して、そんな数人と、「とりあえずユニット」を結成!
「LOUGAN'S(老眼ズ)」と命名しました。
まあ、とりあえずユニットなので何の活動もしていませんが・・・。

※老眼のディレクターはまだ良いけど
老眼のカメラマンってちょっと不安になるときがあるね。
「これピントあってる?」「うーん、大丈夫そう」って
いたわり合いながら撮影してます(笑)