歳だけ重ねてきたせいで
「師匠」なんて呼んでくれる若い仲間もいるんだけど
自分として思うのは、本当に歳を重ねただけ、
通ってきた道がその人より長いってだけで、
「そういえばその先に石ころがあったから気を付けてね」
「あの辺りに穴が空いているから、こう渡ったらいいよ」
「その道はこうやると通れたよ」って
そんなことを話しているだけなんだ。
なんで「師匠」ってことを考えたかって、連休中にさ
もうすでに何十回と観た「スターウォーズ 帝国の逆襲」を観てね。
この回ではじめて、マスター・ヨーダが登場するじゃない。
それで(笑)
世の中ではなんだか「メンターを見つけよう」「メンターとの出会いが成功の近道」って
出会いブームみたいな感じがありますね。
そこで、今日はちょっと「師弟関係」について書いてみようかなと思います。
人生を加速させるためには、人との出会い、優秀な師匠との出会いは
やはり欠かせないと思います。
「成功の近道は、成功者を真似ること」って言葉もあるし
やはり良い師匠を持って、その人から気づきやアドバイスを得ることは
もっとも得るものの多い学び方なんだと思うんです。
でも、かといって成功者を追っかけて、その人の美味しいところだけ学ぼうってやっていても
なにか大きなものが抜けているような気がするんだよね。
自分に都合の良いことだけ教えてくれる人が師匠ってことはないんだよ。
私が思う師匠って存在は
自分が気づけないでやっているダメなところを
わざわざ言ってくれるような人。
この人を師匠にしようって思う時って
この人の言うことなら聞こう
この人の言うことなら自分は素直に聞ける
だいたい、そういう人を師匠に選ぶんだよね。
だから、苦言に感謝できないうちは
自分に都合の良いことを言ってくれる人を「師匠」って思っちゃうんだよな。
もしかしたら、その師匠はあなたに新しい世界を見せてくれたのかもしれない。
その人のいるところへ行きたいって思って学べるなら
そういう意味ではもちろん「師匠」でいいんだ。
だけど、自分が分からなかったこと、知らなかったこと、気がつかなかったこと、
それって新しい知識もそうだけど、知らずにやっている悪い習慣とかね
気遣いできなかったこととか
そいうの注意されると「うるさいな」って。
誰でも、人に注意されるのって嫌いかも知れないんだけど
それを素直に聞いて、正していける人が
どんどん成長していくし、上に登っていくんだよね。
だから、師匠を選ぶ時の基準に、
「この人自分の事を思って言いづらいことを言ってくれているんだ」ってものも
あると思うんです。
人に注意されるのは、耳の痛い、不快なことかもしれないけど
だいたい、そんなことしなくても一人で立派に生きていける人が
したくもない注意をわざわざしてくるって事に「ありがたいな」って
素直に感謝できなければ、あなたに本当の意味での師匠は現れないんじゃないかな。
師匠のレベルを決めるのは、今のあなたのレベルなんです。
今のあなたに相応しいレベルの師匠しか、目に前には現れないだよ。
だから、よい師匠に出会いたければ、まず自分が良い弟子になるべきなんだ。
「師は弟子の準備ができた時、現れる」って言葉は
そういう意味だと思っている。
いつも、飽きずに言うことだけど
自分自身を高め、自らを磨き続けることが大切なんだ。
それをサボって「師匠さえ見つけたら何とかなる」ってならないよ。
それを「僕についてくれば成功できるよ」って人がいたら
そのレベルって事だと思うなあ。
その師匠に、自分の人生まで支配されないように気を付けなければね。
じゃあ、どういう風に自分を高めればいいのかって
難しい事じゃないよ。
素直に人からの苦言が聞けるようになればいい。
だいたい世の中で、「こうすればいい」ってことはみんな分かってるの。
分かっていてもできないから、こうすれば簡単だよって言葉に惹かれるんだよね。
だけど、本当に分かりづらいのは「自分の何が間違っているか」なんだよ。
これは見たくないから、無意識に目をそらしちゃう。
それを教えてくれる人がいても、聞きたくないから
「うるさいなあ、分かってるよ!」って
ほら、本当は自分でも「分かってる」んでしょう。
人が上にあがれない理由の一番は
上がり方のコツを知らないことよりも、自分の悪いところを直せないからなんだ。
人からの苦言を素直に聞けないと
成長も、向上もないよ。
中には自分の劣等感を発散するためにガミガミ怒ってる人もいるけど
そういう人の言うこと感謝して聞こうって言ってるんじゃないけどね、
あなたのことを本当に考えてくれている人の
苦言は聞き逃さない方が良い。
そしてさ、そういう人が言ってくれる事って
大概、「そんなこと分かってるよ!」って言いたくなるくらい
ちょっとしたことなんだ。
でもさ、人って生き物は、そのちょっとしたことで変わるんだよね。
ちょっとしたことで傷ついたり、暗く落ち込んだりもするし、
ちょっとしたことで幸せになれたり、成功できたりする。
それ自体、ちょっとしたことだけど、大きいよ。
そのちょっとしたことを正せる人が向上し、成長し、成功するんだよ。
じゃあ今日は最後に、松下幸之助さんの言葉を引用すね。
『素直な心が常に働くということが一人前になれば、
もうすでに素直の初段であると。そうするとね、
だいたいにおいてその人の行動は融通無碍になると。
商売すれば商売に成功すると。
学校の先生になれば模範的な先生になると。
政治家になれば非常にええ政治家になるということになるやろうと思う。』
(松下幸之助―素直な心とPHP )
素直な心を持たないと、目の前に素晴らしい師匠がいても
気づけないし、弟子にもなれないよ。
素直な心にならんとね。
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