It's showtime, folks!
(ショータイムです、皆さん!)
ボブ・フォッシー監督の「ALL THAT JAZZ」をまた観ました。
この映画は晩年のボブ・フォッシーが死期が近いと宣告されて、
執念をかけて完成させた作品で、主人公が鏡に向かって言う
“It's showtime, folks!”のセリフが印象的でした。
主人公のジョー・ギデオンはブロードウェイの演出家。
酒やタバコに鎮痛剤で体調不良を無理やり捩じ伏せ、
新作ミュージカルの稽古や映画の編集作業に飛び回る中、
ついには病の床に伏してしまう。
そしてジョーは死と向かいあった病床の幻覚と現実の狭間で
彼の人生をミュージカルとして繰り広げていく・・・。
私はボブ・フォッシーの振り付けと演出が大好きなんですが
特にこの「ALL THAT JAZZ」は
死を通して人生、仕事や人との関わりを考えるヒントをくれる作品で
定期的に観たくなる映画の一つです。
私達人間はいつか必ず死ぬんですね。
致死率100%なんです。
にもかかわらず、普段は「死」について
むしろ目をそらして暮らしている人が多いのではないですか。
「死」について考える事って
気持ちの良いものではありませんから
それはそれで良いのですけど、
でも、自分の人生をどう生きるか?を考えるために
一度は「死」も含めた「生」というものと
向き合う時間を作ってみてはどうでしょうか。
人はいつかは死ぬものだから
「死」というものは受け入れるしかないよね。その時が来たらさ。
それはそれでいい。
でもね、
生きてなかったってのは困るよね。
たった一度の人生、自分だけの限られた時間を
生きてなかったってことになるのは
やっぱり一番避けたいことじゃないかな。
ちょっと、次のスピーチを読んでみて下さい。
有名だから何度も聞いてる人もいるかも知れないが
短く引用しているので改めて見てみよう。
『私は17の時、こんな言葉をどこかで読みました。
確かこうでした。
「来る日も来る日も
これが人生最後の日と思って
生きるとしよう。
そうすれば、いずれ必ず
間違いなくその通りになる日がくるだろう」
それは私に強烈な印象を与える言葉でした。
そしてそれから現在に至るまで33年間
私は毎朝鏡を見て自分にこう問い掛けています
「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら
今日の予定は、
本当に私のやりたいことだろうか?」
それに対する答えが“NO”の日が幾日も続くと
そろそろ何かを変える必要があるなと、そう悟ります。
自分が死と隣り合わせにあることを忘れずに思うこと。
これは私がこれまで人生を左右する
重大な選択を迫られた時には常に
決断を下す最も大きな手掛かりとなってくれました。
何故ならありとあらゆる物事はほとんど全て…
外部からの期待の全て、己のプライドの全て
屈辱や挫折に対する恐怖の全て
こういったものは我々が死んだ瞬間に
全て、きれいサッパリ消え去っていくものだからです。
そして後に残されるのは本当に大事なことだけ。
自分もいつかは死ぬ。
そのことを思い起こせば
自分が何か失ってしまうんじゃないかという思考の落とし穴は回避できるし
これは私の知る限り最善の防御策です。
君たちはもう素っ裸なんです。
自分の心の赴くままに生きてならない理由など
何一つないのです。』
これはもう説明する必要もないくらい有名な
言わずと知れたAppleの創始者であり、
CEOであったスティーブ・ジョブズの
スタンフォード大学での伝説のスピーチの中の一文です。
プレゼンの上手さには定評のあったジョブズですが、
この時のスピーチは確かに心を打ちましたね。
大病を患ったとか、近しい人を亡くしたとか
一度でも「死」というものをリアルに感じた人にとっては
さらに心に届く言葉ではないでしょうか?
私自身は、死を意識するほどの
病気や怪我の経験はないのですが、
両親を亡くしてから、変な話ですが
「人ってやっぱり死んじゃうんだなあ」って。
ネガティブな意味ではなくて、
冷静に事実として感じられたというか、
受け止めざるを得なかったっていうかなんだけど
そうやって「死」ってものをリアルに考えたときにね
死ぬの嫌だなってことより、どう生きようかって
私の場合は思えたのね。
だって、いくら嫌だ!って言っても
死だけは誰でも公平に
1日が24時間ってのと同じで、
避けられないものだもんね。
大切なのは「どう生きるか」じゃない?
冒頭のスピーチをした時のジョブズも
すい臓癌が見つかって療養した後だったと
記憶しているんだけど、そんな彼の
「人からの期待も、自分のプライドも
屈辱や挫折に対する恐怖も
死んじゃったら全部消えてしまうんだから、
すでに何も失うものはない、
自分の心の赴くままに生きよう」
というメッセージは説得力あるよね。
たとえばさ、もし、あなたが失敗することを
恐れているとしたら、
それはあなたの成功への歩みの
大きな障害となってしまいます。
失敗は、この世の終わりではありません。
むしろ、失敗するからこそ、
一つ上のステージに上がる道を
見つけることができるんですよ。
失敗する事を恐れてチャレンジできないことの方が
人生にとって、取り返しのつかない失敗になってしまいます。
失敗は、このやり方ではダメだってわかる
成功体験なんですよ。
失敗したからって止めちゃったら、
それこそ失敗です。
失敗を失敗のままにしてはダメです。
失敗を成功として考え、次に進むんです。
失敗は成功の母なんかじゃありませんよ!
失敗を成功体験に変えて、はじめて
成功は成功の母になるんです。
あなたの失敗を、
他人が笑おうが、バカにしようが
関係ありません。
そんなことを恐れて足を止めてしまうことこそが
失敗の本質なんです。
屈辱や挫折を恐れ、
周囲の期待に応えようとしたり
小さなプライドにこだわったりして
自分の心が真に求めることができなかったりしたら
本当の成功や、本当の幸せってのはさ
とても手に入れづらいものになってしまうんじゃないかな。
もしね、
もし、あなたがいま
他人に合わせようとするがゆえに
他人の基準で行動していたり、
自分自身じゃないかのように振る舞っていたり、
不本意に誰かの真似をしていたりしたら
きっと、心には安心感も満足感もなく
最後は自分を偽っていた後悔が残っちゃうんじゃないかい?
あなた自身が本当に望んでいるものは何か?
あなた自身の考え、価値観は何か?
あなた自身のやりたい事って何?
自分自身がなりたい自分は?
どうせ一度の人生を生きるのであれば
それらをちゃんと考えて、追求してみるのはどうかな?
もしかしたらさ、
親や世の中の価値観を
自分のものとして生きていたり、
恐れや不安から逃れるために
本当になりたい自分を目指せていない人も
世の中にはいるんじゃないかと思うんですね。
ちょっとだけ時間をとって
自分自身と対話をしてみると
本当の成功や、本当の幸せへの
ヒントが得られるかも知れませんよ。
今までだって、あなたは一生懸命やってきたでしょう。
手を抜いて生きてきた訳ではないよね。
だけどさ、
もし、あなたが現状に満足していないのだとしたら、
あなたの中に眠っている本当の望みに
まだ気がつけていないのかもしれない。
気がついていても、見ない振りをして
ちゃんと向き合えていないのかも知れないよね。
「もし今日が自分の人生最後の日だとしたら
今日の予定は、
本当に自分のやりたいことだろうか?」
できればさ、
その答えが“YES”になるように
自分の生き方を変えていこうよ。
大切な人にちゃんと愛や感謝を伝えたり、優しくしたり、
身近な誰かを笑わせたり、幸せにしたり、
困っている人の問題を解決したり、
自分の心が真に喜ぶ仕事に汗を流したり、
自分をより高めるために勉強したり・・・
人生最後の日にお金儲けだけが目的のことを
我慢してするだろうか?
自ら考え、自ら選び、そして、
自ら責任を取る道を選んだことをするんじゃないだろうか。
お金儲けに意味がないって言ってるんじゃないよ。
自分のやりたい事を楽しみながら
どんどんお金も稼ぐべきだと私は思う。
でも、多くの人はお金のために
やりたくないことを「仕方ない」って言って
やる人生になっていないかな。
お金は目的ではなくて、幸せに生きるための手段でしょう。
最終的に何を求めるか?
そこは考えた方が良いよね。
その答えは、人によって違うだろうから
あなた自身で、ちゃんと考えて
答えを見つけるんだ。
「道を間違ったね」と後ろ指を指す人達の
言葉を気にしてはいけない。
正直、失敗に落ち込む時期もあるかも知れない。
弱気になる時もあるかも知れない。
でも、失敗は成功体験に変えれば
失敗ではなく成功なんだ。
自分が選んだ道を歩もう。
本当の成功と、本当の幸せは
きっとそうすることの先にある。
明日、死んでも後悔しないように
人に言われた道ではなく
自分で選んだ道で成功と幸せを感じるんだ。
あなたが人生に望むものは?
真剣に考えてみようよ。
私の大好きな映画の一つ、“NINE”の中で
こんなセリフがあります。
「私たちの望みは?
“笑い”
私たちの望みは?
“愛”
私達の望みは?
“夢”
忘れないで、グイド(主人公の名前)」
私はこのセリフにとても共感するし、
仕事やプライベートで、理屈でものを判断しそうになった時、
このセリフを思い出すようにしています。
人生は一度きりなんだ。
そして、どう生きるかはあなた次第。
何を求め、何を追求してもいいけど
失敗なんか恐れずに、
本当に自分の大切なものを見つけ、そのために
精一杯、生きてみてもいいと思う。
やってみたことと
やらなかったこと
どちらの後悔が大きいか?
考えてみようよ。
あなたに、人生の全ての素晴らしきことが、
なだれのごとく起き、
あなたが喜びに満たされるよう祈っています。
がんばろうね!

※毎年やらせていただいている会社の新人研修。
今年は女の子4人に想像力の重要性と
アイデアの生み出し方についてお話しさせて頂きました。
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