あのサイトと同じシステムを作ってください
システム会社で問い合わせを受けていると、時々、こんな説明で見積もり依頼を受けることがあります。
「○○会社のサイトと同じシステムを作りたいんだけど。」
○○会社が、とてつもない大手の会社だったりして、どんなシステムかなと確認してみると、機能が豊富で管理内容も大量にありセキュリティも充実していないと実現できないようなシステムだったりします。裏側の管理画面も想像で含めて概算見積りをしてみると、うん千万円と出てきます。依頼者の予算は、うん十万円です。当然、回答しても注文は来ません。色々と安くするための提案をしたり、機能を分割して少しづつ機能を実装していきませんか等の提案もさせていただいきますが、納得がいかないようで、連絡が途絶えてしう事が多いです。
この後、このお客様は、どうしているのだろうと、いつも心配に思っています。他のシステム会社にも当たっているのだろうか。それともあきらめてしまったのだろうか。
大手さんの持っているサイトやシステムは、やはり、それなりにお金がかかっています。実現できたとしても管理費用も大きいですよ。まず、予算内で出来ることからスタートしませんか?
日本のセキュリティ事故・事件の現状
当社では、毎月1回、ニューズレターなるものを発行しておりまして、コンピューター関連やマーケティングの連載記事や最新技術情報、新製品の情報、また、当社を知ってもらおうと各担当者のコラムをお客様にお届けしております。
今月号より私のセキュリティ関連の連載が始まりましたが、その中で、NPO 日本ネットワークセキュリティ協会の「情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」を紹介させていただいております。内容は、昨年1年間で発生した日本でのセキュリティ事件・事故を調査した報告書です。事故による損害金額に換算して発表しているところが非常に興味をひかれます。
簡単に内容を紹介させていただくと、
昨年1年間での情報漏洩事件・事故の件数は、864件です。1日に、2.3件の漏洩事件・事故が発生していました。1日に2件以上発生しているのです。これは、驚くべき数字ではないですか?私は、この報告書を読む前は、せいぜい、月に1件程度、発生するものと思っておりました。
そして、もっと驚くべきは、漏洩された人数です。昨年1年間で3千万人の情報が漏洩しているのです。日本の人口は、1億2千万人ですよね。実に、4人に1人の割合で、個人情報がどこかに流れている事になります。
もう、他人事ではありません。セキュリティの重要さを痛感しますね。
その他、業種別漏洩件数・漏洩人数や、原因別漏洩件数・漏洩人数、過去数年間の漏洩件数・人数の推移なども載っております。
私が最も興味を持ったのは「漏えいインシデントの事後処理コスト」で漏洩事件を起こしてしまった場合にかかる対応コストをシミュレーションで算出しています。非常にリアルにシミュレーションされています。
興味がある方は、是非、読んでみてください。
「NPO 日本ネットワークセキュリティ協会」
「2007年度 情報セキュリティインシデントに関する調査報告書」
http://www.jnsa.org/result/2007/pol/incident/index.html
オーダーメイドのシステム開発
オンライン見積りで開発費用が算出できます。
http://www.soft-dev.jp/
自動見積もりシステム
http://www.jidomitumori.jp/