ソーシャルメディアがネット業界を席巻している。

 国内のトップランナー「mixi 」を運営するミクシィは、すでに700万人弱が利用しており、2004年のサービス開始から急速な成長を遂げ、2006年には株式を公開。ヤフーに次ぐアクセス数をたたき出すモンスターサイトとなった。

 社会現象とも言える国内のmixiやブログのブーム化。海外では「YouTube 」や「MySpace 」の話題が尽きることはない。今やソーシャルメディアは、ネット業界を語る上で欠かせない存在として定着した。

 その一方で、ソーシャルメディアに共通するのは、明確な収益モデルが見い出せていないこと。国内では、モバイルを活用したソーシャルメディアの今後などについても注目が集まる。

 
画像の説明 グロービス・キャピタル・パートナーズのパートナーである小林雅氏

 11月に開催されたNew Industry Leaders Summit 2006 Fall(NILS)では、国内で有力ソーシャルメディアをプロデュースするサイバーエージェント社長の藤田晋氏、元ライブドア副社長でゼロスタートコ ミュニケーションズ専務の伊地知晋一氏、ミクシィ社長の笠原健治氏の3氏を招き、グロービス・キャピタル・パートナーズのパートナーである小林雅氏がモデ レーターを務め、ソーシャルメディアの将来展望について議論した。

 現在、ネット広告代理店とECを屋台骨とするサイバーエージェントはブログ事業に全精力を傾けている。藤田氏は2006年から「アメーバブログ 総合プロデューサー」の肩書きで「ここの表現を柔らかくしてくれ」「絵文字を入れろ」などかなりディテールにこだわって指示を出している。「精神的には10割。実際には8割ぐらいの時間を使っていますね」(藤田氏)。

 mixiでは厚い利用者層となる20代は300万人おり、国内の年代別人口で見ると20%程度が活用。今後さらに利用者数を拡大するには、ネット に不慣れなユーザーを取り込むことが重要で、「幅広いユーザーのサポートを強化するというのは当然やっていくべきことで、プロフィールの公開ステータスレ ベルを変更できるようにするなどの対応をしている」(笠原氏)。

 こうした利用者拡大を目指した経営資源の投入や使い勝手を向上させる一方で、いかに収益の伴うビジネスに転換していくのかという方向性が、大きな課題として浮上してきている。

 
画像の説明 ミクシィ社長の笠原健治氏

 伊地知氏はライブドア時代の経験を振り返り、「そろそろ利用者の数を伸ばすのはいいかなと。それよりもSNSやブログをインフラと捉え、その上に何を載せていくのかを考えないといけない」と指摘。ゼロスタートコミュニケーションで展開する「posh me! 」は、SNS的な考えからコンテンツを創り出すという着想が原点となるサービスで、狙いは広告ビジネスにつなげることではない。そこに集まる人たちが新たな価値を持つコンテンツを創出することこそに、ビジネスを生み出すカギがあると想定している。

 「ライブドアを辞める直前にやった『livedoorネットアニメ 』が意外にうまくいって人気も出た。これは完全に権利商売をやろうという狙いで、これからはこっちかなあと」(伊地知氏)。

 しかし、ビジネス化を最初から想定して作り込まれるソーシャルメディアの一方で、すでにサービスとして定着したソーシャルメディアをビジネスにつ なげることは難しい。また、ビジネス視点よりも利用者視点に立ったサービスでなければ、そもそも大規模なサービスとして定着しづらいという問題もある。

 そのため、藤田氏と笠原氏は「現時点で決定打はない。ユーザーの属性に合わせた広告出稿を自動化すればものすごい収益が上がることは分かっている が、そこはまだ我々にとっては未知数」(藤田氏)、「基本はサービスありきで、サービスがブレイクすれば収益もブレイクする」(笠原氏)との認識で、明確 な収益モデルを描けないでいるのが現状を示唆した。





(引用:http://japan.cnet.com/news/biz/story/0,2000056020,20339686,00.htm)


NTTとNTTレゾナントはこのほど、NTTレゾナントの実験サイト「gooラボ 」で、上映中、あるいは直近で公開予定となっている映画作品のブログでの評判を自動抽出し、ランキング表示するサービス「オピニオンReader for 映画 」を提供し、商用環境での実用性を検証するための共同実験を開始された。実験期間は1年間の予定。

 オピニオンReader for 映画は、ブログから映画作品に関するブロガー自身の意見のみを抽出して、ブログ上で語られている映画作品の評判やイメージワードをランキング表示するサービス。

 NTTサイバーソリューション研究所が開発した意見抽出技術を活用し、感想、意見、評価だと思われるキーワードが含まれる文章をすべて抽出するのではなく、主観的な記述が文末に表記されている場合にのみ抽出することで、ブロガーの意見を抽出する。

 さらに、意見分類技術により、「とても愉快でした」という記述は「楽しい」という映画のイメージに集計し、「女優がピカイチだった」という記述は「出演者が好評」という項目に集計するなど、映画という分野に適した項目別に分類する。

 ランキング表示のほか、映画の評判とイメージワードを抽出したブログから、該当する意見文の一部を表示し、リンクから抽出元のブログ記事を閲覧することができる。

 また、「goo映画 」と連携し、オピニオンReader for 映画で表示された映画作品の作品情報を参照することが可能。goo映画の作品情報からもオピニオンReader for 映画を参照することができる。

 NTTは、本実験サービスに必要な技術を提供し、評価とフィードバックを行うことで、技術展開の可能性、商用環境における同機能の有用性や有効性を検証 し、研究開発を推進する。NTTレゾナントは、実験終了後の商用サービス導入に向け、利用動向やユーザーの意見を基にビジネス性を評価・検討するとしてい る。



 

(引用:http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000056023,20339693,00.htm )