猫のひかるを我が家に迎えて、今日でちょうど22年。
心の中で手を合わせ、すべての存在に「ありがとう」と感謝。
ひかるが来た年の遅くだっただろうか、こげんたちゃんの事件をネットで知った。
記事を読んで、息が詰まりそうになった。
体中の血が逆流するような気がした。
ちょうどそのとき、ひかるは私の膝の上でスヤスヤと寝息を立てていた。小さな体。こげんたちゃんと、そう変わらない週齢だったのではないか。「少なくとも、この仔はそんな目には遭わせない、遭わせてたまるか。」と思ったのを覚えている。
大きくなってからは、脱走したことも何度かあった。
そのたびに、帰ってくるまで気をもんだ。
そのうち、一度は、追いかけまわして10分で連れ戻した。
今は、もう、脱走する心配はほとんど無い。
人間でいうと百歳越えのじい様猫。
毎日好きなだけ寝て食べて、少し歩き回ってトイレに行き、私がちゃんとそばにいるかを確認し、用事があればハスキーな声で鳴いて知らせる、それがひかるの日常。
私は、そんなじい様猫に仕える毎日。
それでいい。
それがいい。
こんな毎日が、これからも変わりなく続きますように。
猫の住民票を虹の橋のふもとの村に移すその日が来るまで、毎日がつつがなく過ぎていきますように。