風のたて糸、光のよこ糸~風と光と糸とねこ -2ページ目

風のたて糸、光のよこ糸~風と光と糸とねこ

手織りを専門に勉強したくて、26年間勤めた職を早期退職しました。パステルアート講師の資格を持っていますが、むしろ、勉強したことを、織りに活かしていきたいと思っています。織り、パステルアートの作品をまじえながら、随時、記事を更新していきます。

猫のひかるを我が家に迎えて、今日でちょうど22年。

心の中で手を合わせ、すべての存在に「ありがとう」と感謝。

 

ひかるが来た年の遅くだっただろうか、こげんたちゃんの事件をネットで知った。

記事を読んで、息が詰まりそうになった。

体中の血が逆流するような気がした。

ちょうどそのとき、ひかるは私の膝の上でスヤスヤと寝息を立てていた。小さな体。こげんたちゃんと、そう変わらない週齢だったのではないか。「少なくとも、この仔はそんな目には遭わせない、遭わせてたまるか。」と思ったのを覚えている。

 

大きくなってからは、脱走したことも何度かあった。

そのたびに、帰ってくるまで気をもんだ。

そのうち、一度は、追いかけまわして10分で連れ戻した。

 

今は、もう、脱走する心配はほとんど無い。

人間でいうと百歳越えのじい様猫。

毎日好きなだけ寝て食べて、少し歩き回ってトイレに行き、私がちゃんとそばにいるかを確認し、用事があればハスキーな声で鳴いて知らせる、それがひかるの日常。

私は、そんなじい様猫に仕える毎日。

それでいい。

それがいい。

こんな毎日が、これからも変わりなく続きますように。

猫の住民票を虹の橋のふもとの村に移すその日が来るまで、毎日がつつがなく過ぎていきますように。