「あなたの長所は何ですか」と聞かれて、私はすぐに答えることが出来ません。

悩みに悩んで、きっと「人に優しくすることが出来る所です」と答えると思います。

 

「あなたの短所は何ですか」と聞かれて、私はすぐに

「すぐ殻に閉じこもってしまう所です」と答えます。

 

私は、傷つくことが大嫌いです。傷つくくらいなら、真実を知らない方がマシだと思います。

もし真実を知らずして、自分がどこかで不利益を被っていたとしても、傷つくよりはまだ良い。

殻に閉じこもって何が悪いというのか。私にはさっぱり分かりませんでした。

 

けれど、少し前に、自分の「殻に閉じこもる」という行為の酷さに気付かされる出来事がありました。

 

私には、すごく大切な人がいます。

その人は私の天邪鬼な部分、わがままな部分、泣き虫な部分も全て包み込んでくれるような、本当に優しい人です。

以前その人が本当に忙しい時期があり、いつもなら明るいメールの文面が、溜息の混じったようなどんよりと重い、疲れ切った文面になっていきました。

私は、ただ相手を気遣うような内容のメールを送ることしか出来ませんでした。

相手には相手にしか分からない辛さがあり、それを私がさも分かったかのように言うのは違う。

そう思ったからです。

 

メールのやり取りは毎日していました。

けれど、相手からのメールはまだ曇り模様で、私へのメールの返信も負担になっているようでした。

普段優しいその人の面を知っているだけに、淡白なメールの返信が矢のように胸にチクチクと刺さりました。

 

でも今度久しぶりに会えるから、その時に楽しい話をして、ここ数週間の疲れを癒してあげよう。(今思えばかなり上からですね汗)

そう思って、自分が擦り減っていくのに気が付きながらも耐え続けました。

 

「やっぱり会えない」

 

と、前日の夜にメールが来たのを見たときは、私嫌われちゃったな、ぼんやり部屋の天井を仰いでいました。

会いたいのは私だけだったんだ。相手に私は必要ないんだ。そっか。

妙に冷静になっては、軽い絶望感に苛まれて、それまでの楽しかった日々を思い出して。

気が付けば、私は相手に今までの感謝と別れを綴っていました。

 

多分、私は最後までその人に嫌われたくなかったんだと思います。

面倒くさい女、というレッテルを張られたくなかった。

いい思い出とはいかなくとも、思い出すには辛くない少し苦い別れの思い出として残されたかった。

本当に拒絶されてしまう前に、相手から傷つけられることを避ける為に、私のほうから消えてしまおう。

傷つくことを恐れる、私の悪い所です。

 

傷つくことを恐れた私は、完全に自分の殻の中に閉じこもってしまいました。

突然シャットアウトしようとする私に驚いて、私を引き留めようとする相手の声に耳を貸さず、

相手と自分の関係に、終止符を勝手に打とうとしていました。

 

本当はずっと一緒に居たい自分の本心を、自分の弱さから逃げ惑って踏み潰し、心がメキメキと音を立てていくのを感じました。

 

相手が私の殻を外から壊してくれたことで、今もその人と幸せな日々を過ごすことができています。

もし相手が、あっそと言って私を手で追い払っていたら、私が相手を突き放して勢いのまま逃げていたら。

きっと今の幸せな日常はありません。

 

単に自分を守り、相手を突き放す最低な行為であると気が付いた時、酷く自己嫌悪に陥りました。

 

疲れて返信が遅くなった相手に対して、上辺の慰めの言葉をかけて満足し、予定をキャンセルされたことで勝手に最悪な未来を予測して、相手と自分の関係を自分だけで見切ってしまった。

相手が予定をキャンセルしたのは、あまりに疲れが酷くて体調が悪いとか、どうしても外せない用事が急にはいってしまったとか。

私のことを見切ったからだ、なんて以外に理由は沢山あったはずなのに、私は全て自分で判断してしまった。

 

今でもたまに殻に閉じこもってしまいます。

けれど、その時は自分に「それは本心なのか」と問い聞かせています。

自分を傷つくことから守るために、相手を突き放すようなことをしていないか。

 

たらたらと長い文章に、読みにくい日本語ですみません。

こんなこと考えてる女子高生いるんだ、と軽く流し読みして頂けると幸いです。

それでは、また。