私は重いものが持てません。
なぜなら非力だからです。
2021年4月から未来都市東京へと来た。
そして、現在は荷上げ屋にて勤務している。
8月4日に従事。
もうすぐ2ヶ月が経つ。
ユニットバスを新築に搬入する作業が多いが、まあ重いこと。
人生で浴槽を担ぎ上げることなんてなかっただろう。
人間が浴槽を持つ時はこう持つんや(もちろん一人で)
っていう持ち方で勇ましく歩く先輩方。
無理やんこんなん
一日に27回は心の中で叫んだ。(27は自分の誕生日の日にちのため好きな数字)
まあただ2ヶ月もすると、慣れてはないものの大体の流れは理解してきたところ。
そんなある日、初めて内装工事の現場に行くこととなった。
これが地獄。
これは地獄。
これこそ地獄。
己の身長よりでかい、壁、ただの壁
持ちにくい
それを階段で
駆け上がる
狭い
重い
傷はつけれないからぶつけてはダメ
マスクで息もしずらい
あ、腰も痛い
5Fまであげるの?
重いから旋回しずらい
学ぶ
お金を稼ぐとは苦しいものだ
ただし、お金を稼がなければもっと苦しい
生きれないのだから
今年は年収がグッと下がる、けどgoodな一年にしたいから、グッと堪えていこう。
決まりました。
いいえ、決まってません。
あ、そうだ。
日々面白い人、面白いものを探すことにしてる。
極力イヤホンをしないようにした。
おじぃさん職人が良く休憩所で一緒になることがある。
みんなタバコを吸ったり、携帯をいじり倒したりしてる。
そんな中、あるおじぃさん職人(知らない人)がパイプ椅子に座っていた。
すると、音が流れる。
パーパラパーパラパー♪
競馬のファンファーレが流れ出した。
おい、休憩所で大音量で競馬を見るな。
友人ならツッコむが
おじぃさんならなんか見そうだしつっこまない
てか、でも見た目たぶん70前くらいのおじぃさんですよ?
YouTubeとかみんねんなあ。
時代も変わったで。
画面は見えないし、何のレースを見てるかはわからなかったけど、
スタートしたらえらい盛りあがんなやろな思っていた。まあええわ思いながら私はスマフォをいじり倒していた。
すると、そのおじぃさんはこう言った。
「もしもし〜」
着信音かい