【本】『「ない仕事」の作り方』感想
書籍『「ない仕事」の作り方』 みうらじゅん 「ゆるキャラ」や「マイブーム」「とんまつり」「いやげもの」などのブームを作り出してきた、みうらじゅん(以下、MJ)の本。この人のことは基本的に好き。とはいえ、テレビに出てたり、待ち時間なんかにたまたま開いた雑誌に記事が載ってたりすると、ついつい見ちゃう程度のもので、ちゃんと本を購入して読むのは初めてのような気がする。この本の感想を一言で言うならば、“痛快”。まえがきを読んで、「この本おもろそう!」てなって、もくじを読んで、わくわくして、第一章の「ゆるキャラ」のくだりでシビレて、そのあとはもう、夢中になって一気読み。内容は、MJの過去の仕事を例にして、「ない仕事」の作り方を解説しています。(「ない仕事」とはなんなのか?についてはここでは割愛。この本のまえがきを読んでください。)「ゆるキャラ」や「マイブーム」「とんまつり」「いやげもの」などはどうやって生まれたのか、それが世に出るまでにMJは何をしたのか?どういうことをしたのか?てか、この人はいったい何を考えているのか?上記以外にも、いままでMJが仕掛けてきた「仏像ブーム」「DT」「ブロンソンズ」「勝手に観光協会」などなど、断片的に知ってることは多かったけど、それがどんなものなのかちゃんと知ることができた。ここでもう一度、この本の感想を一言で言うならば、“痛快”。自分の中のブーム、いわゆる「マイブーム」なものを世間的に認知させるまでのプロセスも“痛快”で、さらにこの人の根底にある考え方も“痛快”、そして、その考え方や行動がいちいち絶妙にネーミングしてあったりするので、そこがまた“痛快”「自分なくしの旅」「一人電通」「ぴあ現象」「自分を洗脳」「無駄な努力家」・・・特に「ぴあ現象」は、「確かに!」と目からウロコの気付きをいただけました。(意味の説明については割愛。気になる方は本を読んで下さい。)んで、本の中で一番シビレた一言は「そこがいいんじゃない!」確実に「俺の名言108撰」に入る一言。どういう言葉なのか、どういうときに使うのか、なんでシビレたのかなんかは、本を読むとか想像を膨らますかなんかして、各自で勝手に察して下さい。とにかくシビレました。全体的に、読みやすく、おもしろく、刺激があり、非常におすすめの一冊となっております。「ない仕事」の作り方1,350円Amazon