次は、『ウォーク(Walk)について』
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前回 『Natural』 について書きましたが、そこで説明した自然な身体の反応を身につけるご参考として、今回は 『Walk』 について述べていきたいと思います。
そこで皆様に質問です。
皆様はどれだけ 『Walk』 をしていますか?
※もちろん、ここで言う 『Walk』 はダンスの基本動作であって、一般的に言う 『Walkiing(散歩)』 ではありません。
「踊る時は毎回、しっかりウォークしています」という方や、「レッスンの時だけしている」という方、「ダンスを始めた頃はしてたけど、今はほとんどしていない」という方など、答えは様々かもしれません。
ダンスの上達を望むのであれば、時間と場所が許す範囲で結構ですので、本格的に踊る前に 『Walk』 の練習をして頂ければと思います。
『Walk』 の重要性は元世界チャンピオンの先生も説明しますし、海外のトップダンサーが競技会前に黙々とフロアでウォークしていることもあります。
では、『Walk』 の目的は一体何でしょうか?
英国のコーチャーから習った様々なことを私なりに総括すると、≪良い姿勢を維持しながら、足裏から脚部の働きを通して、重心移動を滑らかに行うため≫ だと考えられます(あえて、全て日本語で書きました)。
この目的から見ても、ボールルームダンスを踊る上で重要な要素が凝縮されているのが 『Walk』 ですね。
そして、この 『Walk』 の方法も様々で、一般的な水平移動するウォーク、少し重心を下げて進むウォーク、爪先or踵を越える際に少し上がるウォーク、CBMを意識的に増やしたウォーク、サイド・リーディングを継続したウォークなどなど、それぞれがとても良いトレーニングになります。
文字で詳細を説明することには限界がありますが、どの方法でも大切なことは、自分の身体のどの部分が働いているのかを焦らずに意識することです。
慌てて動いてしまうと、バランスは簡単に壊れてしまいます。
じっくりゆっくりと、自分の身体と対話をするように 『Walk』 を楽しんでみて下さい。